nシステム オービス 見分け方のポイント解説

道路設置カメラでnシステムとオービスの識別方法を詳解。予告看板の有無、光る装置、路面マーキングなど具体的な判別ポイントを知って正しく判断できるでしょうか?

nシステム オービス 見分け方

nシステム・オービス見分け方のポイント
📋
予告看板の有無

オービスには事前警告看板があり、nシステムには設置されていません

💡
光る装置

オービスは撮影時にフラッシュが光り、nシステムは光りません

🔍
設置目的

オービスは速度違反取締り用、nシステムは犯罪捜査支援用です

nシステム オービス予告看板の判別法

オービスには必ず事前の予告看板が設置されているのに対し、nシステムには一切ありません 。オービスの予告看板は青地に白文字で「自動速度取締機設置路線」と記載されており、設置地点の1~3km手前に複数箇所設置されています 。
参考)Nシステムの役割とは?オービスとの違いも解説!

 

固定式オービスと半固定式オービスの場合、看板は設置場所から500m、1km、2kmの地点など複数箇所に設置することが一般的です 。これは事故防止とプライバシー保護の観点から、ドライバーに事前告知する法的な意味合いがあります 。
参考)オービスの「予告看板」は必要? - 金融車SD東京

 

看板の色や文言は地域によって異なる特徴があります。北海道では黄色地に黒文字、九州では白地に黒文字、沖縄では「SPEED CHECK」と英語併記されているなど、地域ごとの個性があります 。予告看板を見つけたら、その先にオービスがあると判断できる確実な指標となります。
参考)オービス手前に「青看板」なぜ存在? 実は「青」だけじゃなかっ…

 

nシステム オービス光る装置の違い

オービスは速度違反車両を撮影する際に、赤色や白色の強いフラッシュライトを発するのが特徴的です 。このフラッシュは運転者に違反を認識させる目的もあり、夜間では特に目立つ強い光として確認できます 。
参考)オービスの光り方とは?光ったか不安な場合の対応法

 

一方、nシステムは赤外線カメラを使用しており、撮影時に可視光での発光は一切ありません 。人間の目には見えませんが、ドライブレコーダーには赤外線が光として記録されることがあるという報告もあります 。
参考)【疑問】「オービス」と「Nシステム」ってどう違う?知っておく…

 

オービスの光り方は機種によって異なりますが、共通して「閃光」や「ストロボ」のような強い発光が特徴です 。昼間の時間帯では太陽光の影響で視認しにくい場合もありますが、装置は正常に作動しています 。この発光の有無が両者を見分ける最も確実な方法の一つといえます。
参考)オービスとは?種類・光り方や不安なときの対応法

 

nシステム オービス路面マーキング識別

ループコイル式オービスやLHシステムには、設置地点の手前に短い白線が車線の真ん中に引かれています 。これらの装置は路面に埋設されたセンサー(ループコイル)で速度を計測するため、センサーの位置を示すマーキングが必要となります 。
参考)オービス手前にある白線は役割とは? 撮影ポイントを知らせるた…

 

白線マーキングは撮影位置を示すもので、この位置で速度測定と撮影が行われます 。ループコイルは3つのセンサーで2回の測定を行い、大きな差がある場合は「異常」として撮影されない安全機能も備えています 。
参考)【疑問】オービスの手前に引いてある白線って何?

 

nシステムにはこのような路面マーキングは存在しません。また、レーダー式オービスやHシステムなど、レーダー波を使用するタイプでも路面マーキングはありません 。路面の白線マーキングを発見した場合、それはループコイル式オービス系統の装置と判断できる重要な識別ポイントです。
参考)ループコイル式オービスとレーダー式の違いは?速度の計測法など…

 

nシステム オービス外観構造の相違点

オービスは比較的大型の装置で、装置の横に赤いパトライトが設置されていることが多いのが特徴です 。中央部に白い板状のストロボが設置されているケースも多く、複数の機器がセットで構成されています 。
参考)あ、やばいオービスだ! は勘違い。 似ているけれど速度は取り…

 

nシステムは比較的コンパクトでシンプルな外観をしており、カメラのような装置のみで構成されています 。パトライトは付いておらず、単独で設置されていることが多いとされています 。
LHシステムオービスの場合、F型や門型の大型支柱にカメラ、ストロボ、回転灯が一体となって設置されています 。一方で新型のレーザー式オービスは約15キログラムと軽量で、成人1人で持ち運び可能なコンパクト設計となっています 。装置の大きさと付属機器の有無が外観での判別ポイントとなります。
参考)オービスとは?光り方、違反した場合の罰金・罰則、手続きの流れ…

 

nシステム犯罪捜査とオービス速度取締の目的別運用

nシステムは「車を使った犯罪すべてを捜査する」という広範囲な目的で運用されています 。犯罪捜査を行うための機能を持った装置として、通過する全車両のナンバープレートを自動読み取りし、犯罪捜査支援に活用されています 。
参考)Nシステム大解説!オービスとの違いは?目的は捜査や取り締まり…

 

設置目的には交通渋滞回避、犯人の迅速な特定、犯罪抑制の3点があります 。重大犯罪発生時には不審車両の洗い出しにも使用され、「公然の秘密」とも言われる捜査支援システムとして機能しています 。
参考)現役刑事がNシステムで捕まった話【元警視庁刑事のコラム】 -…

 

オービスは速度違反車両の取締りに特化した装置で、一般道では30km/h以上、高速道路では40km/h以上の速度超過で作動するとされています 。撮影対象はスピード違反車両のみに限定され、運転者の顔とナンバープレートを同時に撮影します。この明確な目的の違いが、両装置の運用方法と設置基準を分ける根本的な要因となっています。