パトライト シグナルタワー選び方から設置まで完全ガイド

工場や作業現場で活躍するパトライトのシグナルタワー。初めて導入する際の選び方、設置方法、色の意味について知りたくありませんか?

パトライト シグナルタワー基本

シグナルタワーの基礎知識
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装置の状態を光で知らせる

赤・黄・緑などの色を使って、機械の稼働状況を視覚的に表示する積層信号灯です

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工場での活用が主流

半導体製造装置、食品機械、自動車工場など様々な現場で使用され、作業効率を向上させます

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世界シェアNo.1の信頼性

パトライトは2017年の市場調査で世界シェア1位を獲得し、シリコンバレーでは約70%のシェアを誇ります

パトライトのシグナルタワーは、工場や生産現場で機械の稼働状況を視覚的に知らせる積層信号灯として広く使用されています。赤・黄・緑などの色を縦に積み重ねた構造で、設備の状態を遠くからでも一目で確認できるため、作業効率の向上に貢献します。パトライト社は積層信号灯の世界シェアNo.1を獲得しており、特にアメリカ・シリコンバレーの半導体工場では約70%のシェアを占めています。
参考)https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88_%E4%B8%BB%E3%81%AA%E8%A3%BD%E5%93%81

シグナルタワーは工作機械、半導体製造装置、FPD製造装置、印刷機器、食品機械、搬送機、輸送機など幅広い分野で使用されています。リチウムイオン工場や自動車工場など、様々な製造現場で設備の正常・停止・注意・警告状態を光と音で知らせる役割を果たしています。現場の作業者は遠くからでもシグナルタワーの色を確認することで、複数の機械の状態を同時に把握でき、迅速な対応が可能になります。
参考)積層信号灯

LED光源を採用した製品は、従来の電球式と比較して消費電力が少なく、メンテナンスフリーで長期間使用できる点が特徴です。ダブルリフレクション構造により、少ないLED数で省電力と高い視認性を確保しており、工場の省エネルギー化にも貢献します。
参考)LED積層信号灯の種類と特長 【通販モノタロウ】

パトライト シグナルタワーの種類と特徴


パトライト/PATLITE 積層信号灯 シグナル・タワー LR4-302LJNW-RYG DC24V Φ40 3段式 赤・黄・緑色 点滅無/ブザー無 ポール取付 Lアングル キャブタイヤケーブル
パトライト社は設置場所や用途に応じて、複数のサイズバリエーションを展開しています。直径Φ25mm、Φ30mm、Φ40mm、Φ50mm、Φ60mm、Φ70mm、Φ100mmなど、設備の大きさや設置環境に合わせて選択できます。小型のΦ40やΦ50は小型食品機械や半導体製造装置に適しており、大型のΦ60、Φ70、Φ100はプレス機械など大型機械での使用に向いています。
参考)https://www.monotaro.com/k/store/patlite%20%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC/

製品シリーズとしては、LR4シリーズ(Φ40)、LR5シリーズ(Φ50)、LR6シリーズ(Φ60)など、様々なラインナップが用意されています。LRシリーズは光の見えやすさ、音の聞こえやすさ、使いやすさ、耐環境性にこだわって開発された積層信号灯で、現場のニーズに応えています。壁面取付け型のWEシリーズは、側面視認性を高めた新照射構造と薄型設計を採用し、装置と調和する壁面取付け型LED信号灯としてIP65対応・高耐久設計を実現しています。
参考)LR6-02:(Φ60)(DC24V)(4段)積層信号灯

超スリムタイプのME-Aシリーズ(Φ25mm)は、小型機器や狭所への設置に最適で、アルミボディを採用した超スリムボディが特徴です。積み重ね可能な透明レンズモジュールを備え、IP42標準対応(IP65も選択可)となっており、限られたスペースでも設置可能です。
参考)積層信号灯(Φ25)シグナル・タワー(R)

パトライト シグナルタワーの色の意味と使い方

シグナルタワーの色にはそれぞれ意味があり、工場や生産設備では国際規格や業界慣習に基づいて使用されています。一般的な色の使い分けは次の通りです:赤色は異常な状態(過負荷、温度異常など)を示し、黄色は要求やお知らせ(資材不足など)を表示し、緑色は正常な状態(運転中)を意味します。
参考)設備によって表示ランプ色の意味合いが異なる理由|考え方は2種…

IEC60204-1(国際電気標準会議)の規定では、赤は非常・危険な状態または非常時に作動させる場合、黄は異常発生時に作動させる場合、青は行動を必要とする状態でリセット機能を実行する場合、緑は正常・始動のために作動させる場合と定められています。また、積層表示灯は上から赤、黄、青、緑、白の順番に配置すべきとされています。
参考)物流設備の色表示 - 株式会社モノリクス

色の意味には設備の種類によって2つの考え方が存在します。生産設備では運転中を緑、停止中を赤で表示しますが、受電設備やプラント系の大型設備では運転中(危険な状態)を赤、停止中(安全な状態)を緑で表示する場合があります。これは設備が運転している時に作業者にとって危険かどうかという観点の違いによるもので、現場のルールに従って適切に運用することが重要です。​
主な仕様型式としてはLME型があり、ランプが3段式(赤・黄・緑)、4段式(赤・黄・緑・青)が主流となっています。ユニットごとにランプの数、色の配列、ケーブルの長さが異なるため、導入時には注意が必要です。
参考)仕事への愛情と誇り

パトライト シグナルタワーの選定方法

シグナルタワーを選定する際は、4つの主要な項目を順番に確認する必要があります。第一に電圧の選定で、使用環境からDC12V、DC24V、AC100-200Vの3種類から選びます。第二に点灯方式とブザーの有無を決定し、点灯のみ・ブザー無しか、点灯・点滅・ブザー有りの2種類から選択します。現場作業者が点灯のみでは気が付きにくい場合は、点滅・ブザー有りを選定すると効果的です。
参考)パトライト社 積層信号灯特集!失敗しない選び方を専門家が解説…

第三に取付け方法を選び、直取付け、ポール取付・Lアングル、ポール取付・円形ブラケットの3種類から選定します。第四に大きさを決定し、Φ40、Φ50、Φ60、Φ70、Φ100の中から取付けする設備の大きさとバランスを見て選びます。これら4つの項目を順番に選択することで、必要な製品を特定できます。​
定格電圧、段数(1段、2段、3~5段)、色の配列(上から赤、黄、緑、青など)、取り付け方法(ポール取り付け、直接取り付け、壁面取り付けなど)を確認することが重要です。LED積層信号灯は光を効率よく反射して少ないLED数で省電力と高い視認性を確保するダブルリフレクション構造を採用しており、長期間のメンテナンスフリー運用が可能です。
参考)https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0192.html

パトライト シグナルタワーの設置と配線

シグナルタワーの設置には適切な環境と正しい取付け方法が求められます。過度の振動がない場所に設置し、丈夫な面に取り付け、直立して設置する必要があります。シグナルタワーを横向きや逆向きに設置しないよう注意が必要で、基本的に屋内でのみ使用できます。
参考)https://manuals.plus/ja/patlite/les-signal-tower-manual

LEDユニットや本体のお手入れは、水で湿らせた柔らかい布で拭き、シンナー、ベンジン、ガソリン、油などは使用しないでください。取り付けの際は過度のトルクを使用すると製品が損傷する可能性があるため注意が必要です。防水シートをはがさないようにし、設置面の凹凸により防水性能が十分に発揮されない場合は、本体と設置面の間に防水シーラントを塗布することが推奨されます。​
ユニットの取付けは、モジュールを下から順番に一つずつ追加していきます。バーマークを合わせてモジュールを挿入し、カチッと音がして矢印が下のバーマークと揃うまで時計回りに回転させます。最大5つのライトモジュールを同じ方法で追加できます。取り外す際は必ず電源を切った状態で行い、本体をしっかり持って上から順番に反時計回りに回転させて取り外します。youtube+1​
配線作業では、まず電源ラインから配線を始めることが一般的ですが、どこから配線しても問題ありません。配線前の重要な注意点として、積層表示灯の電源部分にヒューズ1アンペアを設置する必要があります。ヒューズを入れる理由は、過電圧や誤配線などにより異常電流や過電流が流れた場合に製品の破損を防ぐためです。また、製品が故障や破損したり、配線の電線がショートした際に制御部を保護できます。youtube​
複数台のシグナルタワーを同時に動作させる場合、信号線のまわり回路による誤動作に注意が必要です。AC100V/AC220V、またはAC90V~AC240Vタイプの場合、電源線に電源を供給して複数台のLED信号線やブザー信号線を1つの外部接点で制御すると、まわり回路が形成され誤動作の原因となることがあります。LED信号線同士やブザー信号線同士は各々別の外部接点を設けることが推奨されます。
参考)S-AI01B_総合カタログ

パトライト シグナルタワーの長寿命とメンテナンス

LED光源とブラシレスモータ採用により、パトライトの最新シグナルタワーは圧倒的な長寿命を実現しています。LED光源の寿命は10万時間以上で、完全メンテナンスフリーを実現しており、メンテナンス工数を大幅に削減できます。高所取付で使用される作業車の手配コストや作業工賃の削減にも貢献します。
参考)https://www.smri.asia/jp/patlite/news/1943/

ブラシレスモータを採用した製品は、従来回転灯の約5倍のモータ寿命を実現し、回転不良が起こらないベアリング採用ギア方式を採用しています。LED光源のため光源切れの心配もなく、電球交換やモータ交換などのメンテナンスを大幅に軽減できます。さびに強く、耐衝撃性、耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂を採用したオールプラスチックボディで、省エネルギー、長寿命、高耐久性を実現しています。
参考)301 Moved Permanently

新開発のリフレクターにより拡張された発光面積で、現行製品との比較で約1.5倍の光度アップを実現し、視認性が向上しています。耐塵防水構造(保護等級IP66)であらゆる方向からの暴噴流にも侵水せず、水気や塵埃の多い工場でも安心して使用できます。
参考)タワー - メーカー・企業25社の製品一覧とランキング

振動に強い新開発防振ゴム足を採用し、11.2Gの振動でも安定動作する耐振性能を備えています。上下2点にハイパワーLED光源を配置し、それぞれの光を広範囲に明るく反射する新開発リフレクターで、LED光源の照射域を大きく広げています。これにより過酷な使用状況に対応したメンテナンスフリーの大型回転灯として、長期間安定した性能を発揮します。​

パトライト(PATLITE) 積層信号灯 シグナル・タワー LR6-302WJNW-RYG DC24V Φ60 3段式 赤・黄・緑色 点滅無/ブザー無 直付け キャブタイヤケーブル