マークx スーパーチャージャー性能と維持費カスタム

マークx スーパーチャージャー性能維持費

マークx スーパーチャージャー360馬力のエンジン性能

トヨタモデリスタが手掛けた「マークX +Mスーパーチャージャー」は、3.5リッターV6エンジンに専用のスーパーチャージャーを装着した特別仕様車です。ベースとなる3.5リッターエンジンの318馬力から、42馬力アップの360馬力、トルクは50.8kg-mまで向上しています。この数値は、レクサスLFAの4.8リッターV10エンジンのトルクを上回る驚異的なものです。
参考）https://www.semanticscholar.org/paper/5680ca535d08a694e2a70806d034ea0811d4cc81
​
スーパーチャージャーはトムスが開発したルーツ式を採用し、過給圧は0.4kg/cm²に設定されています。エンジン本体には一切手を加えず、圧縮比も11.5という高圧縮比のままで、エンジンのクランクシャフトから直接動力を取る方式のため、低回転域から力強いトルクを発揮します。アクセルを踏むと「ミュィーーン」という独特のスーパーチャージャーサウンドとともに、強烈な加速感を味わえるのが特徴です。
参考）覆面パトカーのマークXってどんな車？起用されたモデルや実力を…
​
パワーに対応するため、専用のスポーツサスペンション（カヤバ製）が装着され、車高は20mmダウンしています。足回りのスプリングレートはノーマルより20～40%高められ、モデリスタのイメージカラーである緑色にペイントされているのも特徴的です。ベース車両は「プレミアム」と「350S」の2グレードから選択でき、ノーマル車両と比較して150万3000円の価格アップとなっていました。
参考）最強と噂のマークXスーパーチャージャー覆面パト！ その性能と…
​

マークx スーパーチャージャー燃費と実際の燃料消費

マークXスーパーチャージャーの燃費は、カタログ値で10.15モード10.2km/Lとなっていますが、実燃費は走行環境によって大きく異なります。実際のオーナーの報告によると、街中での燃費は5～6km/L（最低4.7km/L）、郊外や高速道路では11～13km/L（最高13.3km/L）という数値が報告されています。
参考）マークxの燃費について(3.5L) - markx-supe…
​
高速道路での走行では、カタログ燃費を上回る好燃費を記録することもあり、スーパーチャージャーの効率的な特性が発揮されます。しかし街中での走行では燃費が大きく悪化し、360馬力という高出力と3.5リッターのハイオク仕様であることから、ガソリン代は相当な負担になります。満タン給油で71リッターのタンク容量に対し、ハイオク満タンで1万円を超える燃料費がかかるため、燃料コストは日常的な維持費の大きな部分を占めます。
参考）トヨタ マークＸの維持費を月々の平均と年間で計算！節約術も
​
年間走行距離を10,000kmと仮定した場合、実燃費を9.7km/Lとすると、レギュラーガソリン換算で年間約15万円のガソリン代がかかります。ハイオク仕様のため実際にはさらに高額になり、年間約18万円程度のガソリン代を見込む必要があります。燃費性能よりも走りの楽しさを優先したモデルであることを理解した上で、燃料コストを考慮する必要があります。​

マークx スーパーチャージャー年間維持費の内訳

マークXスーパーチャージャーの年間維持費は、複数の項目を総合すると相当な金額になります。まず自動車税は3.5リッターエンジンのため58,000円が毎年5月に課税されます。任意保険料は年齢や等級によって異なりますが、35歳で車両保険付きの場合、年間約7万円程度が一般的です。​
車検費用は2年に1度で約11万円かかり、1年あたりに換算すると約5万5000円となります。オイル交換は年1回で約5000円、タイヤ交換は3年に1度で4本約5万円（年間換算約1万7000円）、12ヶ月点検費用が約1万円かかります。駐車場代は地域によって大きく異なりますが、全国平均で月8000円（年間9万6000円）程度です。
参考）マークXの年間維持費まとめ【ガソリン代・税金・保険料等】 href="https://mobilico.jp/magazine/ms-ijihi/" target="_blank">https://mobilico.jp/magazine/ms-ijihi/amp;…
​
これらを合計すると、ガソリン代を除いても年間約27万円、ガソリン代（年間1万km走行で約18万円）を含めると年間約45万円以上の維持費が必要です。さらに高速道路を利用する場合や突発的な修理が発生した場合は、追加費用がかかります。マークXスーパーチャージャーは、走行性能の高さと引き換えに、相応の維持費を覚悟する必要があるモデルといえます。
参考）マークXの維持費はどれくらい？税金や車検費用・維持費を安く抑…
​

マークx スーパーチャージャー中古車購入時の注意点

マークXスーパーチャージャーの中古車を購入する際は、いくつかの重要なポイントがあります。まず、この特別仕様車は販売台数が約150台程度と非常に希少であり、中古車市場でもなかなか出回らないレアモデルです。そのため、見つけた際は状態を慎重に確認する必要があります。
参考）「マークｘ スーパーチャージャー」の中古車を探す【カーセンサ…
​
車両の状態確認では、特にスーパーチャージャー本体とその周辺部品の状態が重要です。走行距離が18万キロを超えるような過走行車でも、適切にメンテナンスされていれば問題なく使用できますが、ATF（オートマチックトランスミッションフルード）交換、プラグ交換、スロットルバルブ清掃などの履歴を確認しましょう。マークX全般に見られるATミッションの故障やVVT（可変バルブタイミング）の異音などのトラブルがないかもチェックポイントです。
参考）マークX＋MスーパーチャージャーのATF圧送交換！トルコン太…
​
また、覆面パトカーとして使用された車両が中古市場に出回ることもあります。これらは全車ホワイトパールクリスタルシャインのボディカラーで、リアに「+M」のエンブレムが付き、モデリスタ製エアロパーツを装着しているのが特徴です。警察車両として使われていた車両は、厳しい条件下で使用されていた可能性もあるため、整備記録簿を詳しく確認し、信頼できる販売店から購入することをおすすめします。
参考）安いトヨタマークXの中古車は大丈夫？購入するコツと注意点
​

マークx スーパーチャージャーカスタムとチューニングの可能性

マークXスーパーチャージャーは、純正状態でも360馬力という高性能を誇りますが、さらなるチューニングの余地があります。専門ショップのトライアルでは、HKS製GT7040スーパーチャージャーを使用した2.5リッターモデルのチューニング事例があり、設定ブースト圧0.6～0.7キロで320馬力を実現しています。追加インジェクターを装着することで燃料供給量を増やし、より高出力化することも可能です。
参考）「マークXの2.5Lモデルは可能性の塊だった!?」GTスーパ…
​
足回りのカスタムでは、BLITZ製車高調やタワーバーの装着が人気です。タワーバーはBLITZ製やTOM'S製の一体型などがあり、ハンドリングのマイルド化や乗り心地の改善効果が期待できます。車高調のバネレートが50kgと硬い設定でも、タワーバー装着により跳ねが分散され、快適性が向上したという報告もあります。
参考）マークXのGRX133・マークX+M・スーパーチャージャー・…
​
メンテナンス面では、定期的なATF交換、プラグ交換、スロットルバルブ清掃、デフオイル交換が重要です。特にスーパーチャージャー搭載車は高負荷がかかるため、通常より短いサイクルでのメンテナンスが推奨されます。オイルコントロールバルブやオイルホースの交換も、異音発生を防ぐために必要なメンテナンス項目です。専門店での適切な整備とカスタムにより、マークXスーパーチャージャーのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
参考）【リコール情報あり】トヨタマークXのよくある故障と修理費用を…
​
トヨタモデリスタによる開発秘話として興味深いのは、エンジン本体には一切手を加えず、高圧縮比11.5のまま過給圧0.4kg/cm²という低めの設定で360馬力を実現している点です。これにより、ドライバビリティを損なうことなく、「過激じゃないけどパンチがある」絶妙なバランスを実現しています。
参考）トヨタのワークスチューン、モデリスタの力作　320馬力42.…
​
トヨタ・マークX"＋Mスーパーチャージャー"の詳細な試乗レポート - webCG
スーパーチャージャーの作動音や加速感、乗り心地について詳しく解説されています。

マークXスーパーチャージャー覆面パトカーの性能と見分け方 - WEB CARTOP
360馬力のパワーと専用チューニングの詳細、覆面パトカーの特徴について参考になります。

マークXの年間維持費まとめ - モビリコ
ガソリン代、税金、保険料など維持費の詳細な内訳が確認できます。