ベースグレードを買ったのに、総支払額が700万円を超えて驚く人が続出しています。
2025年モデルのフェアレディZ(型式:RZ34)は、日産が2024年11月に発表し、2025年2月より販売が開始されました。全グレードに共通して、3.0リッターツインターボエンジン「VR30DDTT」が搭載されており、最高出力は405ps(299kW)と全グレードで統一されています。つまりどのグレードを選んでも走りのポテンシャルに差はありません。
グレード構成は大きく分けて、標準グレードと上位グレード、そして特別仕様の「NISMO」という3系統に分けられます。以下に、2025年モデルの主要グレード別メーカー希望小売価格(消費税込)をまとめました。
| グレード | トランスミッション | メーカー希望小売価格 |
|---|---|---|
| フェアレディZ(ベース) | 6MT | 5,497,800円 |
| フェアレディZ(ベース) | 9M-ATx | 5,497,800円 |
| フェアレディZ Version T | 9M-ATx | 5,959,800円 |
| フェアレディZ Version S | 6MT | 6,347,000円 |
| フェアレディZ Version ST | 6MT | 6,759,500円 |
| フェアレディZ Version ST | 9M-ATx | 6,759,500円 |
| フェアレディZ NISMO | 9M-ATx | 9,302,700円 |
価格帯が幅広いですね。ベースグレードは約549.8万円から、最上位のNISMOは約930.3万円となっており、その差は実に380万円以上にもなります。前の2024年モデルと比較すると、各グレードで約10万円(約1.7〜1.8%)の値上げが行われており、原材料費や物価上昇の影響を受けた形です。
また注目すべき点として、NISMOグレードに限り「特別塗装色(49,500円〜)が必須選択」という条件があります。つまり、NISMOの930.3万円という表示価格は最低額ではなく、実際には930.3万円+特別塗装色代が必ず上乗せされます。
日産公式Webカタログ|フェアレディZ グレード・価格一覧(消費税込)
カタログに書かれているメーカー希望小売価格=実際に払う金額ではありません。これが重要です。
車を購入する際には、本体価格に加えて「諸費用」が必ず発生します。諸費用とは、自動車取得時の各種税金(自動車重量税・環境性能割など)、自賠責保険料、ナンバー代、販売手数料(ディーラーへの手数料)などをまとめたものです。フェアレディZの場合、この諸費用の総額はおよそ30〜40万円程度が目安となります。
実際の見積もり事例を見てみましょう。Version STグレードで見積もりを取った場合、本体価格675.9万円に対して諸費用が約30万円前後加算され、支払総額はおよそ720万円に達したという報告が複数あります。ベースグレードでも、車両本体549.8万円に諸費用を加えると580〜600万円近くなることがほとんどです。
さらに、ディーラーオプション(フロアマット、ドライブレコーダー、コーティングなど)を追加すると、そこからさらに15〜25万円ほど上乗せされるケースが一般的です。つまり乗り出し価格が本体価格を大きく上回るということですね。
一方で、値引き交渉についても現実的に把握しておく必要があります。2026年3月現在のフェアレディZの値引き相場は車両本体で約3万円、オプション類で約3万円の合計6万円前後が目安とされており、頑張っても15万円が限界というのが実情です。他の国産スポーツカーと比べても非常に渋い設定で、これはフェアレディZの人気と希少性が価格交渉力を弱めていることを意味します。
日産フェアレディZの新車乗り出し価格と実際の見積もり書を公開(Junku.com)
購入価格だけでなく、買った後に毎年かかる維持費も事前に把握しておくことが大切です。
フェアレディZ(RZ34)の年間維持費の目安は、走行距離や年齢・保険の内容によって変わりますが、おおよそ32万〜45万円程度が一般的なラインとされています。内訳は以下の通りです。
- 🔹 自動車税:排気量2,997ccのため、年間50,000円(3リッタークラス)
- 🔹 ガソリン代:ハイオク指定で年間10,000km走行の場合、年間約52,000〜173,000円(燃費8〜9km/L・ハイオク約175円/Lで試算)
- 🔹 任意保険料:年間67,000〜227,000円(年齢や等級によって大きく変動。25歳以下は特に高額になりやすい)
- 🔹 車検費用(1年あたり換算):約52,000円
- 🔹 メンテナンス費用:タイヤ交換(1本3〜4万円のハイパフォーマンスタイヤ)、オイル交換など
特に注意が必要なのは任意保険の費用です。スポーツカーは保険等級が上がりにくい場合があり、25歳の場合は年間で22万円を超えることもあります。また、フェアレディZはハイオク専用車なので、燃料コストが一般のレギュラーガソリン車より割高になります。
これらを合計すると、年間の維持費は最低でも約33万円、車検のある年やタイヤ交換が重なる年は50万円を超えることもあります。月々に換算すると2.7万〜4万円以上が維持費として飛んでいくわけです。維持費が条件です。購入前にこの金額がライフスタイルに合うかどうかを確認しておきましょう。
フェアレディZの年間維持費の内訳をわかりやすく解説(カーリースマガジン)
「どのグレードを選べば損しないか」という観点から整理してみましょう。
まず、全グレード共通でエンジン・駆動方式(FR)・馬力(405ps)は同じであることを前提に考えると、グレードの違いは主に「内外装の質感と装備の充実度」に集約されます。
ベースグレード(約549.8万円) は、外装こそシンプルですが、走り自体は上位グレードと変わりません。カスタムベースとして購入し、社外パーツで自分好みに仕上げたいユーザーに向いています。ただし、本革シートやBOSEサウンドシステム、パワーシートなどの快適装備は非搭載です。これは覚えておけばOKです。
Version T(約596万円) は、9速ATとの組み合わせのみで、パワーシートや本革・スエード調コンビシート、BOSEサウンドシステムが標準装備されます。MT(マニュアル)にこだわらず快適装備を重視するならコストパフォーマンスが高い選択肢です。
Version S(約634.7万円) は6MTのみの設定で、18インチの専用アルミホイールや専用フロントスポイラーなどスポーティな外装が特徴です。内装の快適装備はVersionTほど充実していないため、「走り重視・外見重視」のユーザーに向いています。
Version ST(約675.9万円) は、内外装の両方を欲しい人向けの最上位通常グレード。専用外装+本革コンビシート+パワーシート+BOSEサウンドを一括で手に入れられます。人気ランキングでも1位を獲得しており、バランスが最も取れたグレードと言えるでしょう。
NISMO(約930.3万円〜) は公道走行も視野に入れた本格サーキット仕様。専用チューニングのサスペンションやエアロ、専用内装が備わります。新車価格は930万円台ですが、発売直後は転売市場で1,330万円以上で流通した実績もあります。
スポーツカーは維持費が高いうえにリセールも悪いというイメージを持っている人は少なくありません。ところがフェアレディZに限っては、そのイメージが当てはまらない側面があります。
2026年3月時点のデータによると、RZ34型フェアレディZのリセールバリューは3年落ちで58〜77%、5年落ちでも62〜77%と、非常に高水準を維持しています。たとえばVersion ST(6MT)の新車価格が675.9万円だとすると、3年後の買取相場は約507万円(残価率75%)となる計算です。これは使用済みのスポーツカーとしては異例の高さです。
その背景には、発売直後の受注停止による希少性と、海外市場での根強い人気があります。中古車価格は一時期、転売により新車価格の1.5倍近くに達することもありました。2025年以降は受注が再開され、中古車相場は落ち着いてきており、2026年には400万円台前半の物件も出始めています。意外ですね。
ただし、リセールバリューを最大化したいなら「ボディカラーの選択」が重要です。ミッドナイトパープルなどの限定・人気カラーは査定額が高くなりやすく、逆にホワイト・ブラック以外の不人気色は下取り額が下がる傾向があります。また、MT(マニュアル)モデルの方がAT車より需要が高く、買取相場でも有利になるケースが多いです。
購入時に高いリセールを狙うのであれば、「Version ST・6MT・人気カラー」の組み合わせが最も有利とされています。結論は6MTのVersion STが条件です。将来的な売却も視野に入れて購入グレードとカラーを選ぶことで、実質的な負担額を大幅に抑えられる可能性があります。
フェアレディZの中古車支払総額推移と相場変動の詳細レポート(カーセンサー)
549.8万円という本体価格は決して安くありませんが、購入方法を工夫することで月々の負担を大きく変えることができます。
まず、日産が公式に提供している「残価設定型クレジット(残クレ)」を利用すると、月々52,200円〜という支払いが可能です(条件:頭金・ボーナス払いなし、5年契約の場合)。これは一般的なフルローンと比べて月額負担が大幅に下がる仕組みで、3〜5年後に車を返却するか、残価(残りのローン残高)を一括支払いして乗り続けるかを選べます。これは使えそうです。
一方で、残クレには「走行距離制限」「改造・カスタム制限」が設けられており、スポーツカーとして楽しみたいユーザーには制約がある点も覚えておく必要があります。月あたりの走行距離制限を超えると精算金が発生し、思わぬ出費につながることがあります。
フルローンで購入する場合の試算では、5年60回払い・金利4%で借り入れた場合、月々の支払額は約12万円になります(549.8万円のベースグレードの場合)。これを無理なく支払うには手取り月収で約60万円、年収換算では800〜1,000万円前後の収入が理想とされています。
もちろん、頭金を用意したり、ボーナス払いを活用したりすれば月々の負担は減らせます。また、日産のサブスクサービス「おまとめプラン」では、Version ST(6MT)を月々77,770円〜(5年契約・走行1,000km/月)で利用できる選択肢もあります。自分のライフスタイルに合った支払い方法を選ぶのが条件です。
日産公式|フェアレディZ 残価設定型クレジットのお支払い例と条件詳細

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