試乗中に起こした事故の免責費用は、あなたが全額負担になる場合があります。
試乗を楽にこなすには、来店前の準備が8割を占めると言っても過言ではありません。まず予約については、ディーラーのWebサイト・電話・直接来店の3つの方法があります。なかでもWebサイト経由の予約が最も手軽で、24時間いつでも申し込みができ、希望車種・希望日時・近隣店舗を一度に選べるのが強みです。人気の新型車が発表された直後は予約が集中することがあるため、試乗希望日の1〜2週間前には申し込みを済ませておくのが理想的です。
「予約なしでも行けばいいでしょ」と思いがちですが、週末はスタッフが複数の対応で手が回らないケースや、試乗車が他の来店客に出払っているケースも実際に起こります。特に人気SUVや新型電気自動車など、話題の車種は試乗車の台数自体が限られているため、予約なしだと当日断られることも珍しくありません。事前予約で確実に時間を確保することが基本です。
来店当日に持参するものとして、最重要なのが運転免許証です。これは本人確認と、有効期限・免許条件(眼鏡等の記載など)を確認するために必ず提示が求められます。万一忘れてしまった場合は試乗できず、基本的には再予約となります。再び足を運ぶ手間を考えれば、前日のうちに財布に入れておくと安心です。
| 必要なもの | 備考 |
|---|---|
| 🪪 運転免許証(有効期限内) | 絶対に必要。忘れると試乗不可 |
| 👓 眼鏡・コンタクト | 免許に「眼鏡等」の条件がある場合のみ必要 |
| 📄 任意保険証 | 店舗によっては提示を求められる場合あり |
| 👟 運転しやすい靴・服装 | 厚底・ヒール・サンダルはペダル操作の妨げになるため避ける |
| 📝 メモ・スマートフォン | 気になる点を記録・撮影するために便利(撮影はスタッフに確認を) |
試乗コースは各ディーラーが事前に決めていることがほとんどで、基本的には販売店周辺の一般道を3〜5km程度走るルートです。「どこでも走っていい」わけではないため、コースを外れて自分の通勤路を走るといった行為はNGです。試乗前にスタッフからコースの説明があるので、その内容をしっかり確認しておきましょう。
来店したら受付で「〇〇(車種名)の試乗予約をしている〇〇です」と名乗るところからスタートです。スタッフが予約を確認し、試乗申込書の記入を案内してくれます。申込書には氏名・住所・免許証番号・緊急連絡先などの基本情報を記入します。これは試乗中の安全管理と保険適用の確認を目的とした書類で、ディーラー側には法的な義務もあります。
記入が終わると免許証の提示があり、有効期限と免許条件を確認されます。受付から試乗開始までにかかる時間は、おおむね15〜20分程度が目安です。この待ち時間に、展示車の内装や装備をじっくり見ておくのも時間の有効活用になります。
スタッフが試乗車を準備してくれる間に、試乗コースの説明と車両の基本操作(プッシュスタートの位置・シフトの操作方法・各種機能スイッチの場所など)についての簡単な説明があります。特に普段乗っている車と異なるメーカーや車格の場合、操作パネルやシフトレバーの配置が全く違うことがあります。わからない点はこのタイミングで全部質問しておくのが重要です。
試乗車に乗り込んだら、すぐ走り出さずに以下の順序で調整を行います。
これらを丁寧に行うことが基本です。慌ててシート調整をせずに走り始めてしまうと、ペダルの踏み込みが中途半端になったり、ミラーの死角が生まれたりして、正確な車の評価ができなくなります。「乗ってすぐ走り出す」のはNGと覚えておきましょう。
試乗時間は一般的に15〜20分、走行距離にして3〜5km前後が相場です。東京都内で言えば、山手線の直径(約4km)と同じくらいの距離感です。この短い時間で「買って後悔しない車かどうか」を見極めるには、確認項目に優先順位をつけておく必要があります。
まず発進直後に確認したいのが、アクセルの踏み込みに対するレスポンスとブレーキの感触です。特にハイブリッド車や電気自動車は、ガソリン車とブレーキフィールが大きく異なり、踏み始めの感触が「ふわっと」している場合があります。初めて試乗する場合はこの違和感が大きく出ることがあるため、低速で何度かブレーキを踏んで感覚を掴んでおきましょう。
走行中にチェックしておきたい項目は以下の通りです。
意外なポイントとして、試乗コースにあえて段差を乗り越えるタイミングを作ることをおすすめします。ディーラーのスタッフが案内する試乗ルートは基本的に整備された良路が多く、足回りの本来の硬さや突き上げが感じられないケースがあります。スタッフに「段差を乗り越えてみてもいいですか」と一言伝えれば、多くの場合了承してもらえます。これは購入後の日常使いをイメージする上で非常に有益な情報になります。
後部座席の乗り心地は、家族を乗せる予定がある方に特に重要な確認事項です。試乗中にスタッフに後部座席へ移動してもらい、実際に乗り心地を体感させてもらえることもあります。遠慮せずリクエストしてみましょう。
試乗中に事故が起きた場合の責任は、基本的に「ハンドルを握っていた運転者(つまり来店者本人)」が負います。助手席にディーラースタッフが同乗していても、操作していたのが来店者自身である以上、責任の所在が変わることはほとんどありません。この事実は多くの人が見落としがちな重要ポイントです。
試乗車にはディーラーが任意保険を掛けていますが、注意すべきは「車両保険に免責が設定されているケース」です。免責金額は5万円前後に設定されているディーラーが多く、事故が起きた場合はその5万円分をドライバーが自己負担することになります。修理代が5万円以下の軽微な事故であれば全額自己負担です。レクサスや輸入車ディーラーの場合、車両価格が高い分、修理費も高額になりやすいため、リスクはさらに大きくなります。
| 事故の状況 | 費用負担のイメージ |
|---|---|
| 軽微な単独事故(修理費3万円) | 全額自己負担(保険免責内) |
| 中程度の単独事故(修理費20万円) | 免責5万円を自己負担、残り15万円は保険 |
| 過失が認められる対車事故 | 割合によっては数十万円の負担も |
自分の自動車保険に「他車運転特約」が付いている場合は、試乗車での事故にも適用できることがあります。免責分の自己負担をカバーできる可能性があるため、試乗前に自分の保険証券を確認しておくのが賢明です。「他車運転特約が自分の保険にあるか」を確認する行動、これだけで済みます。
安全運転を心がけるのは大前提です。ただ、「試乗車なのだからどうせ保険がある」という甘い認識は持たないようにしましょう。
試乗を終えると、スタッフから商談スペースへ案内されるケースが多いです。ここで「今日は試乗だけのつもりだった」と戸惑う人は少なくありません。ただ、試乗はあくまで購入検討のための体験であり、その場で即契約する義務は一切ありません。これはOKです。
購入を決めていない場合は「今日は感触を確かめに来ただけです。他のメーカーも見て、改めて検討します」と明確に伝えましょう。曖昧な返答(「また連絡します」「考えてみます」など)を繰り返すと、営業スタッフからの追いかけ電話が続く可能性があります。はっきり伝えることが双方にとって誠実です。
車好きにとって「複数メーカーの試乗を比較する」のは非常に有効な戦略です。例えば同じSUVクラスでも、トヨタRAV4・マツダCX-5・スバルフォレスターでは、乗り心地・ハンドリング・静粛性が全く異なります。1〜2日おきに試乗を重ねると、違いが感覚として鮮明に記憶に残ります。
試乗後すぐに購入を決めるのは避けましょう。試乗直後はテンションが上がりやすく、判断が平常時より甘くなる傾向があります。最低でも1日冷却期間を置いて、見積もりと照らし合わせながら冷静に判断することが、後悔しない車選びの鉄則です。
なお、「試乗したディーラーと別のディーラーで購入する」ことは法律上も商慣習上も問題ありません。試乗をした感謝を踏まえつつ、価格や条件が合う店で購入を決めて構いません。試乗はあくまで車を選ぶための情報収集の場と割り切って活用しましょう。
以下のリンクでは、試乗のマナーや複数車種比較のポイントが詳しく解説されています。試乗前の予習にも役立ちます。
試乗のマナー・流れ・チェックポイントをより詳しく解説しているガイド記事。
車の試乗の流れを完全ガイド!初心者でも安心の予約から当日まで(WEB CARTOP)
試乗時に確認すべきポイントを実践的に解説した記事。
新車購入前15分試乗で絶対にやったほうがいい5つのチェックポイント(ベストカーWeb)
試乗中の事故責任と保険適用範囲を詳しく解説した参考記事。
ディーラーの試乗車で事故をしたらどうなる?最新の試乗車事情(WEB CARTOP)

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