メルセデス・ベンツのウニモグをベースとしたキャンピングカーは、その圧倒的な走破性能と豪華装備から一般的なキャンピングカーとは一線を画す価格設定となっています。最も手頃なエントリーモデルでも約3,000万円からのスタートとなり、高級外国車を複数台購入できる金額です。
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ヘルゲート・エンジニアリング社が手がける「テネレX」は、普通免許で運転可能な最大車両重量7.49トンに抑えられており、比較的アクセスしやすいモデルとして注目されています。このモデルは軽量化技術を駆使し、アルミニウム製のアドオン部品や軽量構造の家具を採用することで、一般的なドライバーでも運転できる仕様を実現しています。
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製造メーカーや装備レベルによって価格は大きく異なり、特殊装備や内装グレードアップを選択すると価格は大幅に変動します。例えば、高出力エンジンを搭載したモデルや、より豪華な内装を選択することで、数千万円の価格差が生じることも珍しくありません。
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プレミアムセグメントの頂点に君臨するのが、ドイツのストーンオフロードデザインが手がける「ライズ4×4」です。このモデルの高出力版は89万9,900ユーロ、日本円で約1億1,152万円という驚異的な価格設定となっています。
ライズ4×4の内装は高級ホテルを思わせる落ち着いた雰囲気で、モノトーンを基調としたモダンなデザインが特徴です。テーブルや床、壁に大理石が使用されているほか、照明にシャンデリアも備えており、「一度は泊まってみたい」と思わせるゴージャスさを演出しています。
ボディサイズは全長6,900mm×全幅2,480mm×全高3,900mmで、高い全高やオフロードタイヤのインパクトが強烈な外装となっています。搭載されるパワーユニットは高出力版(6気筒、400馬力)と低出力版(4気筒、231馬力)の2種類が用意され、用途や予算に応じて選択可能です。
高額な価格設定の理由は、その充実した装備内容にあります。アース・クルーザー・エクスプローラーXPR440を例に見ると、シャシーフレームに取り付けられたふたつのタンクには最大860リットルの水と800リットルの燃料が貯蔵可能で、一回の満タン給油で最大3,500kmの航続距離を実現します。
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キャビンには冷凍冷蔵庫や2.5kgの洗濯機、エアコン、電子レンジ、シャワー、トイレ、ベッドなど、およそモーターホームで必要とされているアイテムを網羅しています。屋外で楽しめるよう、シンクや240Vバーベキューグリルも装備され、キャンプ場での快適な滞在を約束します。
さらにテレマティクスシステムには衛星追跡機能が備わり、エクステリアの各所に搭載された計5台のカメラで遠征先から最大45日間のライブ映像が録画可能です。必要に応じてライブ中継することもでき、冒険の記録や安全確認にも活用できる最先端の装備となっています。
購入価格だけでなく、維持費も考慮する必要があります。ウニモグは車両重量が重いため、自動車税や重量税も一般車両に比べて高額です。排気量が4,000cc以上のモデルでは自動車税だけで年間76,500円、重量税は年式によって異なりますが年間30,000〜50,000円前後が相場となっています。
参考）https://www.mercedesbenz-life.biz/2024/11/blog-post_94.html?m=0
保険料もネックとなる要素で、自賠責保険は年額15,000円前後ですが、任意保険は年間12万円〜20万円程度と高額になる傾向があります。特に使用用途がキャンピング仕様や業務用になる場合は、保険料が上がる傾向があるため注意が必要です。
燃費については、ウニモグの実燃費はリッター4〜6kmが目安となり、一般的な乗用車と比較して非常に悪い数値です。年間1万km走行する場合、軽油代だけで20万円以上かかることもあり、ハイランドや未舗装路での使用頻度が高い場合、燃費はさらに低下します。
高額な価格設定の最大の理由は、他のキャンピングカーでは到達できない場所へも安全に辿り着ける究極の走破性能にあります。ウニモグはポータルアクスルや非常に高い地上高、強力なトルクを持つエンジンを搭載しており、特に重い荷物を運ぶ際や極端なオフロードでの使用に適しています。
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非常に大径なタイヤを履き、前後アクスルにはデフロックを備え、その大減速比のもたらす巨大な駆動力と極低速走行可能な能力によって、ウニモグは究極の走破性を実現しています。岩山や泥沼のような路面の抵抗にも負けず、ホイールスピンも起こさず、たとえ一瞬グリップを失っても容易にグリップ回復できるほど超低速走行が可能なため、ウニモグは事実上アンストッパブルとさえ評されます。
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テネレXモデルでは、切り替え可能な全輪駆動、縦方向・差動ロック、高い最低地上高、タイヤ空気圧制御システム、最大1.2mの渡河能力を備えています。コンパクトなサイズと小さな回転半径により、狭くて曲がりくねった山道や林道での運転が容易になり、通常のキャンピングカーでは諦めざるを得ない秘境への到達を可能にします。
運転席からのスイッチ操作でタイヤの空気圧を調整することができ、走る路面の状況に合わせて走りやすい空気圧に変動できる機能も搭載されています。急斜面や水中での走行にも対応しており、豪雨や強風時など、一般的なトラックや重機が進入不能に陥った道路でも走行が可能です。
参考）https://tonox.jp/20190904/blog24/
アース・クルーザー・エクスプローラーXPR440の詳細スペックと装備内容についてはLE VOLANT WEBの詳細記事を参照
ストーンオフロードデザインのライズ4×4の豪華内装と価格設定の詳細はくるまのニュースの記事を参照
