t880 ホンダ軽トラ新型「農道のNSX」

ホンダアクセスが開発したコンセプトカーT880とは?660ccターボエンジンと5速MTで一躍話題となった軽トラックの革新的なデザインとスペックに迫ります。本気で軽トラックを楽しみたいドライバーにとって、T880はどのような存在なのでしょうか。

t880 ホンダ軽トラ新型の革新性と魅力

t880 ホンダ軽トラ新型の主な特徴
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660ccターボエンジン搭載

バモス用のターボエンジンを採用。880cc相当のパフォーマンスを実現

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5速マニュアルトランスミッション

ビート用の5速MTで、運転の楽しさと実用性を両立

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レトロモダンなデザイン

丸型ヘッドライトとオーバーフェンダーで独特の存在感を実現

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空力最適化設計

フロア下面のフラット化と実効空力パーツで走行性能を向上

t880 ホンダ軽トラ新型の660ccターボエンジン仕様

 

t880の心臓部は、ホンダの軽1BOX「バモス」から流用された660ccターボエンジンです。自然吸気で660ccのエンジンをターボで過給すると、約880cc相当の性能が得られることから「T880」という車名が名付けられました。このエンジンは基本出力こそ64PSにとどまりますが、ターボチャージャーの効果により低回転域から力強いトルクを発揮します。

 

従来の軽トラックと比較して、加速性能が格段に向上していることが特徴です。農道での急な坂道はもちろん、積載時の走行でも安定した動力性能を維持できるため、商用利用の現場から注目を集めています。燃費性能も考慮され、リッター20km以上の走行が見込まれており、経済性と性能のバランスが取れた設計となっています。

 

ターボエンジンの採用により、同じ排気量の自然吸気エンジンでは実現できない、加速と扱いやすさを両立した仕上がりが実現しています。複数のメディアから「農道のNSX」という愛称で呼ばれるのは、このパワフルで応答性の高いエンジン特性が一因です。

 

t880 ホンダ軽トラ新型の5速MTと操作感

t880に搭載される5速マニュアルトランスミッションは、ホンダのスポーツオープンカー「ビート」用のユニットです。この選択は、軽トラックでありながら運転の楽しさを重視した開発姿勢を象徴しています。5速という多段化により、各回転域での最適なギア比を実現し、街乗りから山道までの幅広いシーンで滑らかなシフトフィールを提供します。

 

マニュアルトランスミッションならではのダイレクトな操作感により、ドライバーはエンジンとの一体感を感じることができます。特に農業や建設現場など、頻繁な低速走行と加速を繰り返す用途では、ドライバーの意図を正確に反映するMTの利点が光ります。ビート用のMTを採用することで、新車購入時の信頼性と、将来的な部品供給の安定性も確保されています。

 

t880のMTシステムには、4輪ディスクブレーキが組み合わされ、特にフロント側には対向4ピストン式キャリパーが採用されています。これにより、ターボエンジンの高い動力性能に対応する制動力が実現され、安心感の高い走行が可能となります。

 

t880 ホンダ軽トラ新型のレトロモダンなエクステリア設計

t880は「働くクルマはカッコいい」というコンセプトのもと、従来の軽トラックの枠を超えた大胆なデザイン変更を施しています。最も目を引く要素は、丸型のヘッドライトです。昭和の懐かしさと現代的なスタイリッシュさが融合したこの丸型ライトは、レトロな雰囲気を演出しながらも、LED化により先進性も備えています。

 

ボディサイドには大型のオーバーフェンダーが装着され、ベース車のアクティと比べて両側で130mm(片側65mm)のワイド化を実現しました。この拡張により、より迫力のある横幅を持つフォルムが生み出され、商用車とは思えないスポーティな印象を与えます。同時にルーフは約150mm切り詰められ(チョップ処理)、車体高もさらに17mm低められています。

 

フロント下部には、ターボエンジン搭載に伴うインターク―ラー用のインテークスリットが設けられ、機能美を体現しています。足元には世界的ホイール名門の「RSワタナベ」製14インチホイールとホワイトレター仕様のタイヤを装着。硬派でありながらスタイリッシュというt880独特の世界観が完成しています。

 

t880 ホンダ軽トラ新型の実効空力と流体設計

t880の開発には、ホンダアクセスが実際に市販車で活用している「実効空力」の考え方が反映されています。これは単なる美しさだけでなく、実際の走行性能向上に寄与する空力設計を意味します。フロア下面をできるだけフラットにすることで、エアフローを整流し、走行安定性を高めています。

 

市販コンプリートカー「Modulo X」でも採用されているフィンタイプの空力パーツが追加されており、特に高速走行時の安定性向上に貢献します。これらの細部にわたる空力最適化により、ターボエンジンのパワーを無駄なく路面に伝えられるメカニズムが完成しています。

 

t880の開発にあたっては、ホンダアクセスの従業員による自主プロジェクト「N Lab.(エヌラボ)」が約1年の期間をかけて製作に当たりました。1/4クレイモデルまで制作するなど、デザインの追求にも妥協がありません。このような開発体制が、見た目と機能の両面で優れた軽トラックを生み出す源となっているのです。

 

t880 ホンダ軽トラ新型の荷台機構とユーティリティ

t880の荷台は、ベース車のアクティトラックと同等の容量を確保しながらも、ユーティリティ面での工夫が施されています。従来の軽トラックでは一般的な下ヒンジ式の開閉に加えて、観音開き方式にも対応する2way開き仕様に改良されています。この両対応により、積み込み時の小回りが利き、様々な現場環境での作業効率が向上します。

 

サイドのあおり機構は廃止され、スムージング化されているため、エアフローがより整流されるとともに、積み込み時の安全性も高まります。積載容量をしっかり確保しながら、上質な印象を持つ荷台となっており、商用利用とこだわりの両立を実現しています。

 

インテリアも専用設計されており、専用インテリアパネル、専用メーター、専用ベンチシート(ヒップポイント−30mm)が配置されています。ステアリングホイールの角度も最適化され、長時間の運転でもドライバーの負担を軽減する工夫が随所に施されているのです。

 

参考資料。

 

ホンダの斬新「"スポーツ軽"トラック」がスゴすぎ!?(kuruma-news.jp)- T880のスペックと詳細デザイン情報
ホンダの「超レトロ顔・斬新軽トラ」コンセプトカーがスゴかった!(carview)- メカニズムと開発エピソード
ホンダの軽トラで新型の特徴と装備を完全ガイド(naruhodothecar)- 2025年発売予想と最新情報

 

 


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