シボレーアストロ スタークラフト 魅力と維持費や中古車選び方

アメ車ブームを象徴したシボレーアストロ スタークラフトの豪華なカスタム内装や圧倒的な存在感、そして維持費や中古車購入時の注意点まで詳しく解説。あなたもこの伝説の一台に乗りませんか?

シボレーアストロ スタークラフト

スタークラフトの魅力
豪華なカスタムボディ

スタークラフト社によるフルカスタマイズで、エアロパーツやハイルーフ仕様が圧倒的な存在感を演出

🛋️
ラグジュアリーな内装

本革シートとハイグロスウッドパネルを使用した豪華な室内空間で、キャンピングカーとしても使用可能

💪
パワフルなエンジン

4.3L V6エンジン搭載で190馬力を発揮。巨大なボディを力強く牽引する走行性能

シボレーアストロ スタークラフトの特徴と魅力


1985-2005y ASTRO SAFARI シボレー アストロ ACデルコ製( ACDelco)18インチ (長さ約455mm) ワイパーブレード(2本1組)

 

シボレーアストロ スタークラフトは、1996年3月にスタークラフト社がアストロをベースにフルカスタマイズして誕生したコンバージョンモデルです。アストロの無骨で力強いイメージに豪華な装飾を施すことで、ラグジュアリーバンという新たなカテゴリーを確立しました。全長4860mm、全幅1980mm、全高2050mmという巨大なボディサイズは、まるでバスのような圧倒的な存在感を放ちます。
参考)米国が産んだ巨星!シボレー・アストロベースのカスタムカー『ス…

エクステリアには専用のエアダム形状バンパーやサイドステップ、オリジナルエアロパーツが装着され、ハイルーフ仕様ではルーフ部分を拡張することでさらに迫力あるフォルムを実現しています。フロント・リア・サイドに配置されたエアロパーツは程よい丸みを帯びており、上品な印象を与えます。グレードは「ブロアムリミテッド」「ブロアム」「ツーリング」の3タイプが展開され、最上級のブロアムリミテッドには本革シートやDVDナビゲーションが標準装備されました。
参考)スタークラフト(1996年3月~2004年9月)

搭載されるエンジンは4.3L V6 OHVで、最高出力190馬力、最大トルク339.3N・mを発揮します。トランスミッションはコラム式4速ATが組み合わされ、駆動方式はFRとフルタイム4WDから選択可能です。4WDシステムは後輪のスリップを感知すると自動的に4WDに切り替わるオールホイールドライブを採用しています。​

シボレーアストロ スタークラフトの内装とカスタム

スタークラフトの内装は、まさにラグジュアリーバンの名にふさわしい豪華な仕様が特徴です。インパネやルーフ部分には鏡面仕上げのハイグロスウッドが使用され、シートやトリムには本革がふんだんに用いられています。特にスタークラフト社製の内装は、他のコンバージョンメーカーと比較して仕上げの良さが際立っています。
参考)スタークラフトブロアムの豪華内装コンバージョンモデルのシェビ…

シートレイアウトは2-2-2名の6名定員で、セカンドシートは90度回転して対面シート配置が可能です。サードシートはフルフラットになりベッドスペースとして使用でき、車中泊やキャンピングカーとしての機能も備えています。リアのラゲッジスペースにはギャレー(簡易キッチン)が装着されており、日本国内ではキャンピングカーとして登録することも可能です。​
随所に配置されたウッドパネルは手触りが良く、落ち着きのある高級感を演出します。運転席周りもキャンピングカーらしい雰囲気で、助手席とのスペースが広く設計されているため圧迫感がありません。コラムATのシフトレバーはアメ車らしさを感じさせる装備で、巨大な車体を細いレバーで操作するというギャップが独特の魅力となっています。​

シボレーアストロ スタークラフトの維持費と注意点

シボレーアストロ スタークラフトの維持費は、旧車かつ大排気量車であるため決して安くはありません。最終モデルを除くほとんどの個体が18年重課税対象車となるため、税金類が高額になります。具体的には、3ナンバー登録の場合、自動車税が年間87,900円、重量税が車検時2年間で63,000円、自賠責保険料が車検時2年間で17,650円となります。これに加えてメンテナンス代、燃料代、任意保険代を含めると年間約40万円の維持費が必要です。
参考)過去にこれほど愛されたアメ車があっただろうか|ヨシキ

燃料タンク容量は101リットルと大容量ですが、燃費性能は決して良くありません。4.3L V6エンジンは力強い走りを実現する一方で、ガソリンを大量に消費するため、燃料代は維持費の大きな部分を占めます。ただし1ナンバーや8ナンバー登録の場合は、税金が若干安く抑えられる可能性があります。​
アストロオーナーの詳細な維持費実例と10年間の実体験が参考になります
メンテナンスに関しては、グリスアップを半年に1度実施することが重要です。フロントアーム周りには全部で14箇所のグリスアップポイントがあり、これを怠ると足回りのジョイント部分が摩耗してしまいます。エンジンオイルは高級品である必要はなく、5W-30の標準鉱物油で十分対応できます。アメ車は本来丈夫で簡単に壊れるものではありませんが、信頼できる整備工場を見つけておくことが長く乗り続けるための秘訣です。
参考)アメ車を買って失敗しないために、絶対に知っておくべき注意点

シボレーアストロ スタークラフトの中古車選び方

シボレーアストロ スタークラフトの中古車相場は200万円以下の個体が多く、比較的手が届きやすい価格帯となっています。ただし年式が古く、走行距離10万km超えの個体がほとんどであるため、購入時には注意深い確認が必要です。アストロはもともとアメリカの広大な土地を走るために設計されているため、10万kmでもエンジンやミッションは問題なく動作します。定期的なオイル交換を行っていれば20万km近くまで走行可能です。​
中古車購入で最も注意すべき点は、メーター改ざんの可能性です。一部の輸入業者が20〜30万マイル走行の車両を2〜3万マイルにロールバックして販売しているケースがあります。メーター改ざん車は見えないところに劣化やダメージを抱えており、故障率が非常に高くなります。このような不幸なカーライフを避けるためには、信頼できる販売店選びが最も重要です。
参考)アメ車の実態について

ディーラー車や正規輸入車を選ぶことで、メーター改ざんの心配が少なく安心して購入できます。正規輸入品は車体に「ブロアム(Brougham)」の文字があることで識別できます。購入前には必ず試乗を行い、エンジンの始動状態、異音の有無、エアコンパワーウィンドウなどの電装系の動作確認を徹底しましょう。
参考)https://www.goo-net.com/pit/blog/list?selectBrand=5508amp;selectCar=55082601amp;selectCategory%5B%5D=30_110amp;p=1

グーネットのアストロ中古車一覧で現在の在庫状況と価格帯を確認できます

シボレーアストロ スタークラフト購入前の独自視点

シボレーアストロ スタークラフトを購入する際には、単なる移動手段としてではなく、ライフスタイルそのものを変える覚悟が必要です。巨大なボディサイズは日本の狭い道路や駐車場では取り回しに苦労することが多く、日常的な運転には慣れと技術が求められます。しかし、その不便さを補って余りある魅力がスタークラフトにはあります。​
購入後は自分でメンテナンスを行うことを検討してみましょう。アメ車はもともと自分で修理する文化を前提に設計されており、日常メンテナンスで分解する箇所は簡素に作られています。インチ工具さえ揃えれば、オイル交換やヘッドライト交換程度は自分でも問題なくできます。自分でいじることで生まれる愛着も、スタークラフトライフの大きな楽しみの一つです。​
ただし足回りの整備ミスは大変危険なため、ブレーキ関連の作業はプロに任せることをお勧めします。最近ではアストロを見てくれるショップが減少していますが、信頼できる整備工場を事前に見つけておくことが重要です。カスタムに関しては、ローダウンやリフトアップは部品の交換サイクルが早くなるため、長く乗りたい場合はノーマル状態を維持するのが賢明です。​

項目 内容 費用目安
自動車税 3ナンバー登録の場合 年間87,900円
重量税 18年重課税対象 2年間63,000円
自賠責保険 車検時必須 2年間17,650円
メンテナンス代 燃料代・保険代含む 年間約40万円
中古車価格 走行距離10万km超が多い 200万円以下

シボレーアストロ スタークラフトは、90年代の日本で最も愛されたアメ車の一つです。最終モデルの発売から20年以上が経過した今でも、熱烈なファンが存在し続けています。唯一無二の存在感と豪華な内装は、オーナーの愛車遍歴に大きな爪痕を残すことでしょう。高額な維持費や取り回しの難しさを理解した上で、それでも乗りたいという情熱があれば、スタークラフトは最高のパートナーとなります。​

 

 


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