ローダウンサスペンション デメリット 費用 乗り心地 車検 対策

ローダウンサスペンションにはスタイリッシュな見た目と走行安定性の向上がある一方、乗り心地の悪化や車検時のリスクなど、多くのデメリットも存在します。この記事では、あなたの愛車をローダウンする前に知っておくべき重要な注意点をすべて解説します。後悔しない選択をするためにも、まずはデメリットを把握しませんか?

ローダウンサスペンション デメリット

ローダウンサスペンションの主なデメリット
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乗り心地の硬化

バネレートの上昇により純正より乗り心地が硬くなり、路面からの衝撃を直接感じやすくなります

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バンパー擦りのリスク

車高が下がることで段差や坂道でバンパーや車体下部を擦りやすくなり、損傷のリスクが高まります

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ショックアブソーバーへの負担

ストローク量が減少することでショックアブソーバーに過度な負担がかかり、寿命が短くなる可能性があります

ローダウンサスペンション 乗り心地の変化

ローダウンサスペンションを装着すると、純正のスプリングよりも短く硬めのバネレートになることが多く、乗り心地が硬く感じられます。これはサスペンションの動きがより直接的になるため、路面からの衝撃を吸収しにくくなることが原因です。
参考)ダウンサスの乗り心地は?おすすめメーカーとメリットデメリット…

特に段差の多い道や荒れた路面を走行する場合、この影響は顕著になります。ローダウンすることで車高を下げる際には、サスペンションのストローク量が短くなるため、どうしてもバネレートを高くする必要が出てきます。
参考)ローダウンスプリングの効果とは?車高を下げるメリットと注意点…

車高を落とすためにサスストロークを50ミリから25ミリに減らしたとすると、バネレートは2倍にしなければならず、結果としてサスペンションは硬くなり、乗り心地は悪化します。ただし、高品質なダウンサスを選ぶことで、この硬さを最小限に抑えることも可能です。
参考)不便なだけじゃなく性能悪化も! クルマのローダウンのメリット…

ローダウンサスペンション バンパー擦りのリスク

車高が低くなることで、路面の凹凸や障害物に対して影響を受けやすくなり、特に悪路や段差を越える際には注意が必要です。底を擦るリスクが高まり、場合によってはサスペンションや車両そのものにダメージを与えることもあります。​
ローダウン車では車道と歩道の段差や踏切、駐車場の車止めに接近するときは、ボディ下面やバンパーを擦って傷つきやすくなるため注意が必要です。フロントスポイラーの下部に装着しているパーツは特に擦りやすく、ローダウンの程度によっては真っ直ぐ走っていても段差でフロントリップが接触するケースも報告されています。
参考)ハイエースで2インチローダウンの比較で乗り心地や車検・費用を…

対策として有効なのは、進入角を斜めにする運転や、速度を落として段差に進入する方法です。また、切り返しの度に段差を避け、底部への衝撃を軽減する方法も推奨されます。​
ローダウンスプリングの段差対策と安全な走行方法について詳しく解説されています

ローダウンサスペンション ショックアブソーバーの寿命短縮

ストローク量(ショックアブソーバーが上下に動くことができる長さ)が短くなることで、ショックアブソーバーに負担がかかり寿命が短くなる場合があります。バネのみ長さの短いものに交換してしまうと、ダンパーは純正のバネの伸縮に合わせたストロークを想定しているため、短いバネに変えることはストロークを最初から殺し、縮みっぱなしの状態を作ってしまいます。
参考)ダウンサスを用いたローダウンの注意点とは?

ダンパーに負荷がかかり続けることで、内部のオイルが漏れだすなどの損傷を引き起こす場合もあります。こうなったらダンパーごと交換しないといけません。ダウンサスのみの仕様は長期的に見ると性能低下の他、金銭的な出費も大きくなる可能性があるのです。​
ショックアブソーバーの寿命目安は通常5年または5万kmと短く、原因は内部のオイルが劣化しやすいためです。ローダウンした場合はさらに負担が増すため、より早期の交換が必要になる可能性があります。
参考)サスペンションの寿命ってどれくらい?交換にかかる費用は

ローダウンサスペンション 車検への影響

ローダウンを車検に通すためには、最低地上高の基準を満たす必要があります。最低地上高は基本的に9cm以上と保安基準で定められています。ただし、大きな車は10cm以上の場合もあるため、自車の最低地上高を把握しておく必要があります。
参考)https://seibii.co.jp/blog/contents/shaken_low_down

車検に通る最低地上高の基準は、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第163条」によって、普通自動車・軽自動車ともに9cm以上と定められています。ホイールベースが300cm以上の場合は10cm以上、350cm以上の場合は11cm以上という基準もあります。
参考)車検に通る最低地上高は何cm?測定方法や車高を下げた車の確認…

最低地上高が9cmあるからといって、すべての車が保安基準を満たすわけではなく、車の取り付け部品や車の大きさによって、最低地上高のチェックポイントが変わることがあります。サスペンション交換をした際には、必ずアライメント調整を行いましょう。​
車検に通る最低地上高の詳しい測定方法と基準値について解説されています

ローダウンサスペンション 費用面の考慮

ダウンサスは手軽にローダウンを実現できる方法でコストパフォーマンスが良いことが多いですが、パーツ選びを慎重に行わなければなりません。ダウンサスのパーツ代は10,000円~40,000円、工賃は20,000円~40,000円程度で、総額は30,000円~80,000円となります。
参考)アルファードのローダウン費用はいくら?パーツごとの相場や工賃…

さらにアライメント調整費用として10,000円~20,000円が必須となります。取り付け後のアライメント調整を怠ると、タイヤの偏摩耗が起こる可能性があるため注意が必要です。​
ダウンサスはスプリングを交換するだけなので、車高調やエアサスと比較しても低コストでローダウンを実現することができます。しかし、前述のようにショックアブソーバーの寿命が短くなる可能性があり、長期的に見ると追加の出費が発生する場合もあります。​
品質の高いダウンサスを選ぶことで、純正よりも乗りやすくなったと感じられる方も多くいらっしゃいます。特にRSRのTi2000シリーズは永久ヘタリ保証を付けるなど、非常に品質の高いダウンサスとして知られています。​

項目 費用相場
ダウンサスパーツ代 10,000円~40,000円
取り付け工賃 20,000円~40,000円
アライメント調整 10,000円~20,000円
総額 30,000円~80,000円

アルファードのローダウン費用とパーツごとの相場について詳しく解説されています