ランドクルーザーFJ 2024年デザイン特徴悪路走破性

トヨタが2025年に世界初公開したランドクルーザーFJは、2026年の発売を予定する新型SUVです。レトロかつモダンな外観デザインと本格的な悪路走破性を兼ね備えたこのモデルは、ランドクルーザーシリーズの中で最もコンパクトなボディサイズながら、どのような特徴と革新性を備えているのでしょうか?

ランドクルーザーFJ 2024の全貌

ランドクルーザーFJ 2024の主要ポイント
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発売時期と展開戦略

2026年年央に日本発売予定。タイで生産されるグローバルモデル

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コンパクトボディサイズ

全長4575mm×全幅1855mm×全高1960mm。ランドクルーザーシリーズ最小

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悪路走破性と信頼性

ランクルの基本性能を継承。IMVシャシーを採用し卓越した走破能力を実現

ランドクルーザーFJ 2024の開発背景と価値提案

 

トヨタは1951年のBJ型誕生以来、70年以上にわたってランドクルーザーを進化させてきました。現在、シリーズは「300シリーズ」(フラッグシップ)、「70シリーズ」(ワークホース)、「250シリーズ」(中核モデル)の3つの系統で展開されています。新型ランドクルーザーFJは「250シリーズで原点回帰したからこそ見えた『もっと多くのお客さまにランクルを楽しんでもらいたい』という思いから」企画されました。

 

単なるエントリーモデルではなく、ランドクルーザーが持つ「信頼性・耐久性・悪路走破性」という本質的な性能を保ちながら、「Freedom & Joy(自分らしく楽しむ自由)」という新たな価値を提供することが開発のコンセプトです。これまでのランドクルーザーファミリーには存在しなかった、小回りの利くコンパクトなプラットフォームとユーザーの多様なニーズに対応するカスタマイズ性が、本モデルの最大の特徴となっています。

 

歴代ランドクルーザーをほうふつさせるデザイン言語を採用しつつも、現代的な機能性を取り入れた設計は、アウトドア好きだけでなく、日常の足として本格的なSUVを求める幅広い層を意識した企画となっており、これは市場に大きな新しい選択肢をもたらす可能性があります。

 

ランドクルーザーFJ 2024のデザイン哲学と特徴

ランドクルーザーFJの外観(エクステリア)デザインは、「サイコロをモチーフとした直方体ボディ」と「角をそぎ落とした面取り構成」という独特な表現で、無駄のない強い塊感と楽しさを同時に実現しています。これは単なる美的追求ではなく、居住性と積載性を考慮した歴代ランクルのスクエアなキャビンシルエットを踏襲しながら、より現代的で個性的なビジュアルに昇華させたものです。

 

標準仕様では角形のLEDヘッドライトと「TOYOTA」ロゴを配したグリルが特徴となっており、力強いバンパーと張り出したフェンダーが圧倒的な安定感を表現しています。注目すべきは、フロント・リアのコーナーバンパーが「取り外し可能な分割タイプ」という点です。これは単なるカスタマイズ対応ではなく、修理性を大幅に向上させるという実用的な考慮から生まれた設計であり、壊れた部分のみの交換が可能となっています。

 

同時に公開された海外カスタマイズ仕様では、標準仕様の角形ヘッドライトとは異なる丸目ヘッドライトを採用。歴代のFJ40型やFJクルーザーをほうふつさせるクラシカルなスタイルが提案されています。さらに、標準仕様とは異なる前後バンパー、シュノーケル、大型のルーフキャリア、サイドステップなどが装着され、より本格的なオフロードスタイルが実現されています。この二つのデザイン方向性の提示は、ユーザーが自分の使用目的やライフスタイルに合わせて選択できる自由度を意識した施策です。

 

ランドクルーザーFJ 2024の悪路走破性と走行性能

ランドクルーザーFJが備える悪路走破性は、決して妥協的なものではありません。プラットフォームにはハイラックスなどで実績のある「IMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)」シリーズのラダーフレームシャシーをベースとしながら、ランドクルーザーFJ専用にホイールベースを縮小して活用されています。この設計により、地上高やアプローチアングルが確保され、「70シリーズと同等のホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)」による優れた悪路走破性が実現されるのです。

 

ランドクルーザー250比で270mm短いホイールベース2580mmは、最小回転半径5.5mという取り回しの良さを実現します。これはオフロード環境での機動性を大幅に高める要素となり、狭い林道や複雑な地形での走行を容易にします。床下へのブレース追加やボディの高剛性化も実施されており、開発段階では「オフロード試験を徹底的に行い、『ランクルネス(信頼性・耐久性・悪路走破性)』をつくり込んだ」とのことです。

 

パワートレインは2TR-FE型の2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジンで、最高出力163PS(120kW)、最大トルク246N・mを発生します。6段ATの「6 Super ECT」と組み合わされ、駆動方式はパートタイム4WDで「H2」「H4」「L4」の切り替えとリアデフロック機構が備わっています。これらのシステムは、舗装路から悪路まで幅広い環境での走行性能を確保する配慮がなされた設定です。

 

ランドクルーザーFJ 2024のインテリアと機能性の追求

ランドクルーザーFJの内装(インテリア)設計では「過酷な環境でも瞬時に認知・操舵ができるコクピットレイアウト」を追求しています。車両姿勢が認知しやすい水平基調のインストルメントパネル(インパネ)を採用しながら、大型のディスプレイモニターとデジタルメーターを備えています。

 

革新的な点は、エアコンや駆動系(パートタイム4WD切替ダイヤル)など、過酷な環境下でも瞬時に操作したい機能に「物理スイッチやダイヤル式」を採用した点です。タッチスクリーンの利便性に頼るのではなく、グローブを着用した状態やオフロード走行中でも確実に操作できる信頼性を優先させた設計判断です。

 

低く設計されたカウルとインパネ上面、低いベルトラインにより、見通しのいい前方視界と、路面を見下ろしやすい下方視界が実現されています。これはオフロード走行時の安全性を大幅に向上させ、ドライバーの負担を軽減します。シートはタフな使用を想定したデザインながら、質感にも配慮されており、実用性と快適性のバランスが取られています。

 

荷室はスクエアなボディ形状を活かした広い空間が確保されており、バックドアは片開きの横開き式を採用。海外カスタマイズ仕様ではバックドアの内側にヘルメットなどを固定できるユーティリティラックが装着されている点から、アウトドア活動への配慮が随所に見られることがわかります。

 

ランドクルーザーFJ 2024のカスタマイズとアクセサリー展開

ランドクルーザーFJの大きな特徴の一つが「カスタマイズを楽しめるオプション」の提供です。これは他のランクルシリーズにも共通していますが、FJではこれをより積極的に推進していく方針が示されています。

 

歴代のランドクルーザーをほうふつさせる丸目型ヘッドランプ、荷室にアウトドア用品などを取り付けられるモールパネル、オフロードスタイルを支える堅固な外装・機能アイテムをモデルライフの中で順次導入していく予定とのことです。これは単なる装飾的なカスタマイズではなく、ユーザーの使用目的に応じた機能的なカスタマイズ性を重視する姿勢を示しています。

 

特に注目すべきは、人とモノを運べる電動パーソナルモビリティー「LAND HOPPER(ランドホッパー)」の開発も並行して進行中という点です。これは車両の荷室に積載して旅先でのツーリングなど「移動の楽しみを拡大する」というコンセプトで、ランドクルーザーFJとの組み合わせで新たなライフスタイルの提案につながる施策です。

 

トヨタセーフティセンスなどの先進安全機能も搭載され、プリクラッシュセーフティーを含む予防安全パッケージが採用されています。これはオフロード走行時の予測外の危機に対応する配慮であり、本格的な走破性と現代的な安全性がバランスよく統合されていることを示しています。

 

参考資料:トヨタ自動車プレスリリース
新型ランドクルーザー"FJ"の世界初公開について
参考資料:詳細なスペックと開発の背景
トヨタが新型クロスカントリーモデル「ランドクルーザー"FJ"」を世界初公開
参考資料:外観・内装デザインの詳細解説
トヨタ「新型ランドクルーザーFJ」の写真と詳細なデザイン解説

 

 


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