コンバーチブル オープンカーの違いと選び方おすすめ車種

コンバーチブルとオープンカーの違いや呼び方の由来から、ソフトトップとハードトップの比較、メリット・デメリット、人気の国産・輸入車種まで詳しく解説します。あなたに最適なオープンカーはどれでしょうか?

コンバーチブル オープンカーの基礎知識

この記事で分かること
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呼び方と違い

コンバーチブル、カブリオレ、ロードスターなど各国での呼称の違いと由来を理解できます

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屋根の種類と特徴

ソフトトップとハードトップの構造の違いやメリット・デメリットが分かります

選び方のポイント

人気車種やメンテナンス方法、購入時の注意点を知ることができます

コンバーチブルとオープンカーの違いと呼称の由来


Helinox(ヘリノックス) コットワン コンバーチブル ブラック 1822170 BK
コンバーチブルとオープンカーは基本的に同じ意味で、屋根が開閉可能な車両を指しますが、実は国や地域によって異なる呼び方があります。
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「オープンカー」は実は和製英語で、海外では使われていない表現です。アメリカでは「コンバーチブル(Convertible)」と呼ばれ、これは英語の「convert(変換する)」に「able(可能な)」がついた言葉で、オープンとクローズの2つの形態に変換可能という意味を持ちます。
参考)オープンカーの、カブリオレとコンバーチブルの違いって何?その…

一方、フランスやドイツでは「カブリオレ(Cabriolet)」という呼称が一般的です。これは19世紀にフランスで開発された馬車の名前に由来しており、その形状が似ていることから現在のオープンカーの名称として使われています。イギリスでは「ロードスター」や「ドロップヘッドクーペ」という呼び方もあります。
参考)オープンカーの特徴とメリット・デメリット

コンバーチブルとカブリオレの主な違いは使用される地域と語源ですが、どちらも基本的にはクローズ状態を基本とし、4人乗りのオープンモデルを指すことが多いという共通点があります。ただし近年では、メーカーや市場によって呼称が混在しており、厳密な区別は薄れてきています。​

コンバーチブルのソフトトップとハードトップの構造比較

コンバーチブルの屋根には大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
参考)耐久性・静粛性・管理・走りも違う! オープンカーはソフトトッ…

ソフトトップはキャンバスに耐候処理を施した布製の屋根で、オープンカー本来の雰囲気を楽しめるのが最大の魅力です。黒だけでなくさまざまな色があり、交換も可能なため、カスタマイズ性が高いのも特徴です。軽量で車の走行性能を活かせる点も大きなメリットです。​
しかし、ソフトトップには劣化が避けられないという問題があります。特殊処理がされていても経年劣化は進みますし、リヤウインドウがビニール製の場合は曇ってくることもあります。折りたたむ際に丁寧に扱わないとシワグセがついて劣化を早める原因になるため、扱いには注意が必要です。また、刃物で簡単に切られてしまうため、車上荒らしのリスクが高いという防犯面でのデメリットもあります。​
ハードトップは鉄やアルミ、FRP素材を使った金属製の屋根で、耐久性が高いのが特徴です。遮音性が高く走行中も静かで、防犯面でも優れています。閉じている時のスタイリッシュさやレーシーな雰囲気を評価する声もあります。現在ではほとんどが電動開閉を採用しているため、操作の手間がかからないのも利点です。​
ただし、ハードトップは電動開閉システムを含めた重量がかさむため、オープンカーの魅力であるライトウエイトな走りが損なわれる可能性があります。屋根部分の重量が増すことで、コーナーリング時のロールが大きくなることもあります。価格もソフトトップより高額です。​

コンバーチブル オープンカーのメリットとデメリット

コンバーチブルには他の車にはない独特の魅力と、知っておくべき注意点があります。
参考)国産オープンカーのラインアップとメリット・デメリットを徹底解…

メリットとして最も大きいのは、屋根を開けて走る際の開放感と爽快感です。春や秋の気候の良い日に自然豊かな道をオープンで走る気持ち良さは、一度味わうとやみつきになるほどです。また、オープンカーにはデザイン性の高い車種が多く、見た目のかっこよさで選ぶ楽しみもあります。走行性能や走りにこだわったモデルが多く、一般的に車高が低いためスピード感や臨場感を感じられ、質感の高い走りを堪能できるのも魅力です。​
一方、デメリットとしては、まず乗車定員が少ないことが挙げられます。多くのオープンカーは2シーターの2人乗りで、4人乗りであっても後席は狭く大柄な人には窮屈です。ルーフを収納するタイプでは、トランクルームに屋根を格納するため積める荷物の量が限られてしまいます。​
また、屋根を開けて走ることで砂やホコリ、排気ガスなどが車内に入り込みやすく、運が悪ければ鳥の糞が落ちてくることもあります。車内の快適性という点では、布一枚で隔てられているだけなので保温性が悪く、雨漏りすることも珍しくありません。さらに、砂やホコリが入りやすいため電装品の故障が多いという声もあり、特に電動幌の場合は故障のリスクも考慮する必要があります。​

コンバーチブル オープンカーの人気車種とおすすめモデル

国産から輸入車まで、魅力的なコンバーチブルモデルが数多く存在します。
参考)オープンカーの人気ランキング

国産車では、マツダ・ロードスターが圧倒的な人気を誇り、多くのランキングで1位を獲得しています。新車価格は289.9万円から375.3万円で、ユーザー評価も4.59と非常に高い評価を得ています。同じマツダのロードスターRFもハードトップモデルとして人気があります。
参考)【おすすめが分かる】オープンカー人気車種ランキング (毎月更…

軽自動車では、ダイハツ・コペンとホンダ・S660が人気です。コペンはユーザー評価4.54、S660は4.64と高評価を獲得しており、手軽にオープンカーを楽しみたい方に最適です。
参考)Object moved

輸入車では、ミニ・ミニコンバーチブルがかわいいオープンカーの代表モデルとして3位にランクインしています。新車価格は464万円からで、4人乗りのコンパクトなボディが特徴です。
参考)オープンカーの人気車種ランキング!おすすめの車種を徹底紹介!…

高級輸入車では、BMW Z4やポルシェ718ボクスターが人気を集めています。さらに上級モデルとして、BMWの4シリーズ・8シリーズカブリオレ、アウディA5カブリオレ、メルセデスベンツのC・E・Sクラスカブリオレなどがあります。アメリカンスポーツの代表格としては、シボレー・コルベットコンバーチブルやフォードマスタングコンバーチブル、シボレー・カマロコンバーチブルが挙げられます。
参考)これが究極のオープンカー!高級モデルを厳選紹介!

超高級モデルでは、レクサスLCコンバーチブル(1555万円~1780万円)、ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブル、ロールスロイス・ドーンなどがあります。
参考)スタイルと解放感を手に入れる!4人乗り輸入オープンカーおすす…

コンバーチブル購入時の維持メンテナンスと注意点

コンバーチブルを良好な状態で維持するには、通常の車とは異なる専用のメンテナンスが必要です。
参考)オープンカーの幌はこう守る!メンテナンス・コーティング・購入…

幌のメンテナンスは特に重要で、月に1~2回の定期的な洗浄が推奨されています。ソフトトップ専用のクリーナーを使用し、幌専用のコーティング剤を施すことで撥水性を高め、雨や水分によるダメージから保護できます。幌を収納する際は、必ず水気を完全に拭き取り、乾いた状態にすることが重要です。濡れたまま収納すると、水の侵入・劣化・縮み・カビ・サビの原因となってしまいます。
参考)いつでもベストなコンディションで乗るために。オープンカーのケ…

洗車については、少なくとも月に一度程度行うのが理想的ですが、ソフトトップのオープンカーを自動洗車機やスチーム・高圧洗車機にかけることは避けましょう。外装を洗う際は柔らかいスポンジでやさしく洗い、室内への水の侵入を防ぐためにウィンド周りには強く水をかけないよう注意が必要です。ソフトトップと窓ガラスの継ぎ目部分も同様に、水を強くかけてはいけません。​
購入時のチェックポイントとして、試乗時には幌の開閉がスムーズか、異音や引っかかりがないかを確認しましょう。可能であれば軽く水をかけて雨漏りテストを行い、車内への浸水がないかチェックすることも重要です。幌を閉じた状態での後方視界や防音性も、実際に走行して確認しておくべきポイントです。​
また、オープンカーは内装部分にも砂やほこりがたまりやすいため、定期的な掃除が大切です。砂やホコリが電装品の故障原因になることもあるため、こまめなケアが長持ちの秘訣となります。​
幌は長期的には消耗品と考える必要があり、交換となると部品代と工賃でかなりの額になるため、日頃の丁寧なメンテナンスが結果的にコスト削減につながります。​

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