デフロック車種一覧と選び方|4WD悪路走破性能を比較

デフロック搭載車種の一覧と各車種の特徴を徹底解説します。SUV、軽トラ、ピックアップなど、どの車種があなたのニーズに最適でしょうか?

デフロック車種一覧と機能

この記事でわかること
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デフロック搭載車種

ランドクルーザー、ジムニー、ハイラックスなど主要車種の特徴と性能を網羅

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デフロックの仕組み

センターデフロック、リアデフロックの違いと電子制御システムの最新技術

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使い方と注意点

悪路走破時の正しい使用方法と舗装路での危険性について詳しく解説

デフロック搭載のSUV車種一覧と特徴

デフロック機能を搭載したSUV車種は、本格的な悪路走破性を求めるドライバーに人気があります。代表的な車種としては、トヨタのランドクルーザーが挙げられます。ランドクルーザー70やランドクルーザー300には、リアデフロックやセンターデフロックがメーカーオプションとして用意されており、前後デフロックの2段階切り替えが可能です。特にランドクルーザー70の30thアニバーサリーモデルでは、純正デフロックが装着された個体が中古車市場でも人気を集めています。
参考)https://www.goo-net.com/cgi-bin/fsearch/goo_used_search.cgi?category=USDNamp;body=SUVamp;phrase=%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AFamp;query=%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF

日産のエクストレイルは、インテリジェント4×4システムを標準装備しており、電子制御によって路面状況を把握し最適なパワー配分を実現します。このシステムは3種類のモードを切り替えることで、様々な路面状況に対応可能です。従来の機械式デフロックとは異なり、電子制御で空転するタイヤにブレーキをかけることで、接地しているタイヤへ駆動力を伝達する仕組みとなっています。
参考)デフロックとはどのような機能?種類や採用されるている車種をご…

スズキのジムニーは、純正ではデフロックが装備されていませんが、パートタイム4WDシステムとブレーキLSDトラクションコントロールを組み合わせることで高い走破性を実現しています。ジムニーにはセンターデフが存在せず、前後輪を直結させる構造のため、デフロックがなくても優れたオフロード性能を発揮します。アフターパーツとしてデフロックを後付けすることも可能で、本格的なクロスカントリー愛好家の間では人気のカスタマイズとなっています。
参考)デフロックとは? オフロード車や軽トラには必要? 仕組みや用…

デフロック搭載の軽トラ車種一覧

軽トラックは農作業や工事現場など、ぬかるんだ道を走行する機会が多いため、多くの車種でデフロック機能が装備されています。スズキのキャリイは、パートタイム4WDにデフロック機能を搭載した人気車種です。特にスーパーキャリイには5速MTと高性能4WD、デフロック付きの仕様があり、悪路走破性に優れています。キャリイのデフロックは時速30キロで自動解除される安全設計となっています。
参考)デフロックとは?どんなときに使われる?

ダイハツのハイゼットトラックは、電子制御式4WDとスーパーデフロック機能を組み合わせた先進的なシステムを採用しています。ハイゼットの場合、デフロックは1速とリバースギアで作動する仕組みになっており、通常走行時の危険を回避する設計です。ジャンボシリーズやスタンダード農用スペシャル仕様には4WDとデフロック機能が標準装備されている個体が多く見られます。
参考)http://www.hinanet.ne.jp/~k-truck/fam.htm

ホンダのアクティトラックには、ウルトラローギアとウルトラリバースギアに加えてデフロック機能が装備されたモデルがあります。アクティのデフロックは、ウルトラローとウルトラリバース使用時にのみ作動する安全設計となっており、通常走行時の誤作動を防いでいます。これらの軽トラック用デフロックは、農道や畑、工事現場などの未舗装路での使用を想定して設計されており、スタック時の脱出に威力を発揮します。
参考)「軽トラデフロック」の中古車を探す【カーセンサー】

デフロック搭載のピックアップトラック車種

ピックアップトラックは、積載能力と悪路走破性を兼ね備えた車種として、デフロック機能が重要な装備となっています。トヨタのハイラックスは、センターデフロックを標準装備し、リアデフロックをオプション設定した本格的なピックアップトラックです。ハイラックスの4WDシステムは、悪路での高い走破性を実現するために最適化されており、新品のOPEN COUNTRYホワイトレタータイヤを組み合わせた仕様が人気です。
参考)『SUV車についての質問です純正で直結デフロックにでき...…

ランドクルーザー70のピックアップモデルは、バン仕様と同様にオプションで前後デフロックを装着可能です。特にデイライトやBFグッドリッチトレイルテレンタイヤを装着したカスタム仕様は、実用性とスタイリングを両立した人気の組み合わせとなっています。ピックアップモデルのデフロックは、荷台に重量物を積載した状態での悪路走行を想定した設計となっており、建設現場やアウトドアレジャーでの使用に適しています。
参考)https://www.goo-net.com/cgi-bin/fsearch/goo_used_search.cgi?category=USDNamp;phrase=%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AFamp;query=%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AFamp;page=5

クライスラー・ジープのラングラーアンリミテッド ルビコンやハードロックエディションには、デフロック機能に加えてオートサイドステップやリフトアップキットなどの悪路走破装備が充実しています。これらのピックアップトラックは、デフロックだけでなく、シートヒーターやSDナビなど快適装備も充実しており、オフロードとオンロードの両方で高い性能を発揮する設計となっています。​

デフロックの仕組みと種類の解説

デフロック(デファレンシャルロック)とは、差動装置を固定して左右両方のタイヤに均等に駆動力を伝える装置です。通常、車のデファレンシャルギアは、コーナリング時に内輪と外輪の回転差を吸収する役割を果たしますが、片方のタイヤが空転すると抵抗の少ない方へ駆動力が集中してしまい、車が動かなくなる現象が発生します。デフロックを作動させることで、この差動装置を直結状態にし、空転しているタイヤとグリップしているタイヤの両方に駆動力を伝えることができます。
参考)SUVのインプレにたびたび登場する難しい用語を教えて!|SU…

デフロックには「アクスルデフロック」と「センターデフロック」の2種類があります。アクスルデフロックは駆動輪の左右の回転差を固定するもので、リアデフロックとフロントデフロックに分かれます。一方、センターデフロックはフルタイム4WD車で前後の回転差を固定する装置で、ほとんどのフルタイム4WD車に搭載されています。センターデフロックは、タイトコーナーブレーキング現象を防ぎながら、悪路では前後輪に均等な駆動力を配分できる優れた機能です。
参考)悪路走破の鍵!センターデフロックを解説 - クルマの大辞典

近年では、機械式デフロックに代わって電子制御式のシステムが主流となってきています。電子制御式差動制限装置は、車に取り付けられたセンサーから情報を受け取り、油圧クラッチや電磁クラッチを用いて左右輪の差動制限を自由にコントロールします。フォルクスワーゲンのXDSなどの電子制御式デフロックは、高速コーナリング時に駆動輪内側のグリップ不足を検知すると、瞬間的にブレーキをかけて内輪の空転を抑制する仕組みです。この電子制御システムは、クロカンSUVだけでなくスポーツカーにも採用され、走行安定性と安全性を大幅に向上させています。
参考)電子制御式ディファレンシャルロック “XDS” - 茨城フォ…

デフロック使用時の注意点と正しい操作方法

デフロックの使用には十分な注意が必要で、誤った使い方をすると車両の故障や事故につながる危険性があります。最も重要なポイントは、デフロックは不整地・雪道・凍結路などタイヤがスリップしやすい路面でのみ使用し、舗装路では必ず解除することです。舗装路でデフロックをかけたまま走行すると、タイヤの早期摩耗やデフの破損原因になります。実際に、不整地以外でONにしたまま走行した結果、内部部品が焼き付いたり、シフトフォークの爪部やギヤが破損した事例が報告されています。
参考)愛車の『ナナマル』に純正デフロックをつけてみた!これでスタッ…

デフロックスイッチの操作は、必ず停車状態で行う必要があります。タイヤが空転している場合も一旦空転を停止させてから操作することが重要です。走行中にデフロックスイッチをONにすると、デフロックが破損する可能性があります。また、デフロックを作動させると極端に曲がりにくくなり、普段の車の動きと大きく変わるため、運転には十分な注意が必要です。特に雪道ではカーブを曲がり切れずに衝突や転落のリスクが高まります。
参考)https://www.hino.co.jp/ts/vehicle_maintenance/pdf/20230824.pdf

デフロック使用時の車速制限も重要な注意点です。多くの車種では、デフロック使用中は車速30km/h以下で走行することが推奨されており、30km/hを超えて走行すると自動的にデフロックが解除される安全機構が備わっています。デフロックは悪路走破時の最終手段として位置づけ、スタックしてしまったときや、泥やモーグルなど明らかに走破できないと判断したときにのみ使用することが推奨されます。初めて使用する場合は、まず広くフラットなオフロードでゆっくり試しながら、車両の動きに慣れることが大切です。
参考)https://www.udtrucks.com/sites/default/files/2022-10/ForDriversTwo188_20201007.pdf

デフロック搭載車種の購入時チェックポイント

デフロック搭載車を購入する際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。まず最も注意すべき点は、デフロックがメーカーオプションである車種が多いことです。ランドクルーザープラドのリアデフロックなど、新車注文時にオプション装着していないと、後から装着するには相当のコストがかかり現実的ではありません。中古車を購入する場合は、車両の装備表を確認し、実際にデフロックスイッチやインジケーターランプが正常に作動するかを必ずチェックしましょう。​
中古車市場では、デフロック付き車両の価格帯は車種によって大きく異なります。軽トラックのデフロック付き4WD車は約90万円~150万円程度で、SUVのランドクルーザー70やハイラックスのデフロック付きモデルは500万円~600万円程度が相場となっています。特にランドクルーザー70の復刻モデルや30thアニバーサリーモデルは、前後デフロック装備とBFグッドリッチATタイヤの組み合わせが人気で、リセール価値も高い傾向にあります。
参考)https://www.goo-net.com/cgi-bin/fsearch/goo_used_search.cgi?category=USDNamp;phrase=4wd+%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AFamp;query=4wd+%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF

購入前に確認すべき技術的な側面として、デフロックの種類(センターデフロック、リアデフロック、フロントデフロック)と制御方式(機械式、電子制御式)があります。電子制御式の場合は、センサーやコントロールユニットの状態も重要なチェックポイントです。また、デフロックの使用履歴が多い車両は、デフやドライブシャフトに負担がかかっている可能性があるため、専門店での点検を受けることをおすすめします。走行距離だけでなく、使用環境(農業用、レジャー用、通勤用など)も車両の状態を判断する重要な要素となります。​
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