代車のガソリン満タン返しはマナー?返却時のルールと費用負担

代車を借りたときに気になるガソリンの給油問題。満タンで返すべきか、使った分だけでよいのか、ディーラーとレンタカーで違いはあるのか。返却時のマナーやトラブルを避けるための注意点を詳しく解説します。あなたは代車のガソリンをどうしていますか?

代車のガソリン満タン返し

この記事のポイント
基本は「借りた状態に戻す」

満タンで借りたら満タンで返す、半分なら半分で返すのが基本マナーです

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ディーラーとレンタカーで異なるルール

レンタカーは満タン返し必須、ディーラー代車は使用分補充が一般的です

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業者との信頼関係が重要

適切な返却マナーを守ることで、長期的に良好な関係を築けます

代車のガソリン満タン返しは必要か

 

代車を借りた際に最も多くの人が悩むのが、ガソリンを満タンにして返すべきかという問題です。結論から言えば、代車のガソリンは「借りたときの状態に戻す」のが基本マナーとなっています。満タンで借りた場合は満タンで返し、ガソリンメーターが半分の状態で借りた場合は半分程度に戻して返却するという考え方です。
参考)車検で借りた代車はガソリンを入れて返すべき?車検を受ける車の…

多くの自動車業界関係者が口をそろえて言うのは、「せめて現状で返してほしい」という意見です。代車を貸し出す際のガソリン量は業者によってまちまちで、満タン状態で貸す業者もいれば、10リットルだけ入れる業者、5リットルだけ入れる業者と対応は異なります。そのため、自分で使用して消費した分くらいはガソリンを補充して返すことが、最低限のマナーとして求められています。
参考)車の代車返却時はガソリンを満タンにするべきか

SNSでは「代車のガソリンを当然のようにすっからかんで返してくる顧客がいる一方で、満タンで返してくれる顧客にお礼を言うと『お借りしたので当然です』『親からそう教わっているので』と返事があり、育ちの良さを感じる」という自動車ディーラー係長の投稿が約4万件のいいね数を獲得し、大きな反響を呼びました。この投稿には「代車って借りたら満タンで返すものでは?」「満タンで返すの当たり前と思ってた」など共感する声が多く寄せられています。
参考)「代車の燃料代はタダ?」 SNSで話題「返却時の満タン返し」…

代車の種類別ガソリン返却ルール

代車には主に「ディーラーや修理工場が用意する工場代車」と「自分でレンタカー業者から借りる代車」の2種類があり、それぞれでガソリン返却のルールが異なります。​
ディーラーや修理工場が用意した代車の場合、ガソリンが満タンであれば満タンにして返すのが一般的ですが、満タンにせずに返した場合でも後から請求されるケースと、業者側が立て替えてくれるケースがあります。業者がガソリン代を請求しない理由としては、「顧客にガソリン代を払ってと言いにくい」「普段は工場代車でガソリンは空でも良いと伝えているため、レンタカーだからとガソリン代を請求しにくい」「車検や修理などで費用をいただいているため、ガソリン代までは請求しづらい」などがあります。しかし、ガソリンを満タンにしなければ、ディーラーや修理工場などが負担をしていることを忘れてはなりません。​
一方、レンタカー業者で借りた代車の場合は、満タンにして返さなければいけません。ガソリンを満タンにして返さなかった場合、近くのガソリンスタンドで満タンにして再度返却をする必要があるか、利用した距離分のガソリン代をその場で請求されることになります。レンタカー業者はどこを利用しても、ガソリン満タンが原則です。​
代車は車を貸し出すサービスなので、使用中のガソリン代は利用者の負担になります。ディーラーによって、ガソリンを満タンの状態で貸し出してくれるところもあれば、ほとんどガソリンが入っていない状態で貸し出すところもあります。利用中にガソリンが不足したら自費で補充し、満タン状態で借りた場合は再び満タンにしてから返すようにしましょう。
参考)ディーラーの代車は無料?有料?知っておきたい代車使用時の注意…

代車のガソリン給油目安と計算方法

代車を借りたときのガソリンメーターを忘れてしまった場合の対処法として、「10km=1L」を目安に覚えておくとよいでしょう。ガソリンスタンドではガソリン量の指定が可能なため、車種によって多少異なりますが、この目安を活用すれば適切な量を補充できます。​
具体的な計算方法としては、借りたときにガソリンがメーターの4分の1程度だった場合、返却前に走行距離が50kmだったとすれば、目安として5リットル程度を給油することで、近い状態に戻せます。このような対応が、業者との信頼関係を維持するうえでも非常に重要になります。
参考)車検時の代車へのガソリンの返却ルールと給油の目安

借りたときのガソリン量を正確に覚えていない場合や、どれくらい補充すればよいかわからない場合には、「10kmの走行につき1リットルの消費」を基準に補充量を見積もると良いでしょう。この目安は、多くの普通車で大きく外れることがなく、実用的です。また、返却時に給油を忘れてしまった場合には、正直にその旨を申告し、ガソリン代を支払う姿勢を見せることが大切です。​
代車のガソリンが1メモリも減っていなくても、満タンで返すべきという考え方もあります。なぜなら、これは一般的なマナーであり、次に代車を利用する人や貸し出す業者に対する配慮だからです。ガソリンメーターが満タンを示している場合でも、実際には少量のガソリンが消費されている可能性があります。ガソリンメーターは非常に正確なわけではなく、満タンから少し減ってもメーターが動かないことがあるため、少ししか走行していなくても、ガソリンは確実に減っています。
参考)代車のガソリン!1メモリも減ってなくても満タンで返すべきなの…

代車のガソリンを入れずに返す理由とリスク

代車のガソリンを入れずに返してしまう理由は、主に3つあります。1つ目は、車検費用にガソリン代も含まれていると思っているケースです。しかし、車検費用はあくまでも車検をするための費用であり、代車のガソリン代は含まれていません。2つ目は、代車をほとんど動かしていないからという理由です。しかし、これは大きな間違いであり、自分が利用した分はガソリンを補充して返すのがマナーです。3つ目は、ガソリンを補充するのが面倒だったからという理由です。​
ガソリンを補充せずにそのまま返しても、トラブルにまで発展するケースは少ないです。ただし、業者によってルールが異なるため、事前に確認をして従うようにしましょう。ルールが決まっていなければ、そのままの状態で返しても問題はありません。しかし、使用した分のガソリンを補充するのは、マナーとして覚えておく必要があります。​
業者は使ったガソリンを補充しなくても何も言ってこない可能性もありますが、あなたの印象はマナーのない人とマイナスになるでしょう。ルール以外にもマナーを守ることは大切です。業者との信頼関係を築けば、車検や代車費用以上のサービスをしてくれるかもしれません。日頃から付き合いのある、これからも付き合う可能性がある業者であれば、なおさらマナーを大切にして良好な関係を築きましょう。​
代車で事故を起こしたときや突然故障した場合の修理費は、原則代車の利用者が負担することになります。わずかに塗装がはがれたり、小さな傷がついたりした程度でも、まずはディーラーに連絡をして、勝手に修理に出さないように注意しましょう。代車使用時にスピード違反駐車違反などで罰金が発生したときも、もちろん自己負担となります。​

代車のガソリンを入れすぎた場合の対処法

代車返却時の給油の際にガソリンを入れすぎた場合は、基本的には諦めるしかないと考えられます。レンタカーであれば大抵が満タンの状態で借りるので満タンに入れて返す分かりやすいものですが、工場代車(サービス代車)であれば元の状態に戻すというけど、その元というのがどれ位だったか分からない事もあると思います。
参考)https://jiko-daisya.com/2023/05/30/petrol-for-car/

その中でも、例えば赤ランプがついている状態で借りて、返却時の給油で満タンにしてしまった場合などは代車を借りている先に連絡をして間違えて満タンにしてしまったことを伝えればいいと思います。その後の対応は車を出している先によって変わると思いますが、多くのディーラーや整備工場、中古車販売店では「実際にかかる費用から差し引きますね」と言われることになることが多いと思います。​
この対応は、業者側の柔軟性を示すものであり、正直に申告することで適切な対処がなされる可能性が高いことを示しています。代車のガソリン給油に関しては、完璧を求めすぎるよりも、誠実な対応を心がけることが重要です。​

代車返却時の注意点とチェックリスト

代車を返却する際には、ガソリン以外にも確認すべき重要なポイントがあります。まず、借りた時の代車の状態をしっかりと確認しておく必要があります。具体的に確認する場所としては、ガソリンの量や車体内外装の汚れや傷、保険の加入などです。
参考)代車を借りられるケースとは?費用の目安や利用時のポイントを解…

車体の状態を確認しておくことで、返した後にトラブルを避けられます。代車には傷や汚れがもともとついているものがあり、返したときに指摘された傷が誰がつけたものかわからなくなります。写真を撮っておくと、証拠になるためおすすめです。最もトラブルになりやすいのが、「傷」や「塗装はげ」です。代車を返却した後に「傷が付いている」と言われ、修理費用を払わなければならなくなるというケースがあります。​
代車の汚れがひどい場合は、返却前に洗車も検討しましょう。代車は返却時に洗車する義務はないため、基本的にはそのまま返却して構いません。しかし、目立つ汚れや気になる汚れがあるときは、洗車をしておいた方が業者への配慮につながります。車内をひどく汚した場合も、汚れやゴミを取り除いておきましょう。借りたときのような清潔な状態で返却すれば、業者に好印象を与えられます。ただし、洗車や掃除の仕方によっては車に傷をつけてしまう可能性があるため、軽くきれいにする程度でかまいません。​
代車に乗っていて故障や事故をしたら、必ず業者に連絡を入れるようにしましょう。レンタカーを借りている場合も同様です。代車が保険に加入していれば、保険会社から賠償されますが、保険に加入していない場合、利用者が代車の修理費用や損害を賠償しなければいけません。代車を借りる際には、保険の加入状況を確認しておくことが大切です。保険に加入していないと、万が一事故が発生した際に高額な賠償金が発生するリスクがあります。​
代車は他の方も利用するため、タバコや飲食、汚れの原因となる行為などは厳禁です。また、特別なルールが定められている場合は必ず守るようにしましょう。さらに、過度な長距離運転や悪路などの走行もマナー違反になるため気をつけてください。代車にはチャイルドシートがないため、必要な場合は車検前に自分の車から取り外しをしておきましょう。レンタカーの場合は貸出があるため、事前に予約をしておくのがおすすめです。​
交通事故で代車を利用する場合、加害者側が保険に入っている・入っていないに関わらず、「被害者に代車が必要である」と認められた場合には、加害者側に代車費用の支払い義務が生じます。代車としてレンタカーをする場合、ガソリン代は保険の補償範囲として認められず、代車を利用する人の自己負担となります。なぜなら、ガソリン代は自家用車を利用する場合にも必ず必要になるものなので、事故がなくても個人へ支払いが生じているはずの費用だからです。
参考)交通事故の代車費用|誰が負担する?保険適用の範囲と請求方法を…

 

 


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