
【おせち 解凍不要 冷蔵 盛付済】京都祇園「華舞」監修高級重 富の舞 [三段重 60品目 約4~5人前] 12/30日お届け
ランサーエボリューションVI トミ・マキネン エディション(通称トミマキ、TME、エボ6.5)は、1999年12月に発表され2000年1月から販売が開始された特別仕様車です。フィンランド出身のラリードライバー、トミ・マキネンが三菱のワークスドライバーとして1996年から1999年まで世界ラリー選手権(WRC)で史上初となる4年連続ドライバーズチャンピオンを獲得した偉業を記念して誕生しました。
当時の限定台数はわずか2,500台で、そのうちヨーロッパに割り当てられたのは300台のみという希少性の高いモデルです。現在では中古車市場でも入手困難な車両の一つとなっており、海外オークションでは1,520万円という驚異的な価格で落札された事例もあります。
トミ・マキネン エディション最大の外観的特徴は、WRCワークスマシンを模した専用デザインのフロントバンパーです。第2世代ランエボシリーズの特徴だったフォグランプを廃止し、空力性能(ダウンフォース)とクーリング性能を重視した大開口部を採用しています。このデザイン変更により、中谷明彦の意見を基に舗装路での性能向上が実現されました。
ホイールはエンケイ製の真っ白な17インチを採用し、WRCワークスマシンと同じデザインとなっています。イメージカラーはパッションレッドで、多くのオーナーがオプションのスペシャルカラーリングパッケージを選択し、ボディストライプなどのレーシングデカールで装飾しました。ウインカー付ドアミラーの採用やフロントドアトリムへのステッチ加工など、細部にまでこだわりが見られます。
エンジンは4G63型の2.0L直列4気筒DOHC16バルブICターボで、最高出力280ps/6,500rpm、最大トルク38.0kg・m(372.6N・m)を発生します。GSRモデルには、コンプレッサーホイールを小径化しフィン形状を改良したハイレスポンスチタンアルミ合金ターボチャージャーが採用されました。
特筆すべきは、最大トルクの発生回転数をベースのエボVIから250rpm引き下げて2,750rpmとしたことです。これにより低中速域でのレスポンスと扱いやすさが大幅に向上しました。ピストンもクーリングチャンネル付きの軽量タイプを採用し、大型インタークーラーにはツインスプレーを装備することで冷却効率も高められています。
マフラーはメインマフラーの構造を見直し、プリマフラーの容量をアップ。テールパイプも大口径のシングルタイプとすることで背圧を軽減し、パワーロスを最小限に抑えています。
トミ・マキネン エディションは、ターマック(舗装路)での性能を徹底的に追求したサスペンション設定が施されています。エボVIがフロントサスのロールセンターを下げた設定だったのに対し、トミマキではロールセンターとアライメントを再度最適化しました。
車高を10mm落としたターマック仕様のサスペンションをGSRで標準装着し、RSにはオプション設定としています。さらに、RSで標準だったクイックステアリング・ギヤレシオをGSRにも採用することで、初期応答性の高いハンドリングを実現しました。この設定変更により、ランエボシリーズは本格的に高速ターマック、つまりサーキットでの速さを意識したモデルへとシフトする転換点となりました。
ブレーキは前後ともにベンチレーテッドディスクを採用し、スリットローターを装着することで高い制動力と耐フェード性を確保しています。
内装では、純正レカロ製セミバケットシートを標準装備し、激しい走行でもしっかりとドライバーの体を支えます。フロントドアのトリムにはステッチが施され、質感の向上が図られました。
GSRモデルには5速マニュアルトランスミッションが組み合わされ、フルタイム4WDシステムとLSDが標準装備されています。パワーアシスト付きラック&ピニオンステアリングにより、軽快なハンドリングと正確な操舵フィーリングを両立しました。
燃料タンク容量は50リットルで、使用燃料は無鉛プレミアムガソリンです。実燃費は街乗りで平均8~10km/L程度、総合的には7.5km/L前後となっています。最小回転半径は5.5mで、取り回しの良さも考慮されています。
現在、トミ・マキネン エディションの中古車は非常に希少で、流通台数は5台以下という状況です。価格帯は約350万円から約650万円と幅広く、状態や走行距離、カスタム内容によって大きく変動します。最低でも予算400万円近くは必要となり、程度の良い個体は500万円を超えることも珍しくありません。
中古車選びの際は、ラリーベースの競技用マシン市販バージョンであることを念頭に置く必要があります。スポーツ走行や改造が行われていることが多いため、エンジンからの異音やサスペンションの状態、エアコンやパワーウィンドーなどの快適装備が正常に作動するかを入念にチェックしましょう。
特にクラッチの滑りやミッション周りのトラブルは多く見られるため、試乗して異常がないか確認することが重要です。記録簿に記載された点検整備の詳細を調べ、定期的なメンテナンスが行われているかも確認ポイントとなります。
カーセンサーのランサーエボリューション中古車検索
トミ・マキネン エディションの在庫状況や詳細な車両情報を確認できます。
トミ・マキネン エディションは新規登録から25年以上が経過しており、自動車税は重加算税対象となります。総排気量2.0リッター以下のため、自動車税は年間45,400円です。
実燃費が平均7.5km/L前後で、ハイオクガソリンを使用するため、月1,000km走行する場合、月間約21,000円、年間約25万円のガソリン代がかかります。自動車税と合わせると年間約30万円が最低維持費の目安となります。
ただし、これは故障や高額な消耗品交換が発生しない場合の数字です。タイヤやブレーキパッドは高性能なものを選ぶ必要があり、定期的なメンテナンス費用や修理費用も相応にかかります。ランエボは盗難率も高い車種のため、セキュリティ対策や車両保険も充実させることをおすすめします。
第1・第2世代ランエボの中古車選びの詳細ガイド
維持費の詳細計算や購入時の注意点について詳しく解説されています。
トミ・マキネン エディションは純正状態でも十分な性能を持っていますが、さらなる性能向上を目指すオーナーも多くいます。人気のカスタムとしては、HKSパワーフローなどの高効率エアクリーナーへの交換、フジツボ製チタンマフラーやその他のスポーツマフラーへの変更があります。
足回りではアペックス製車高調やオーリンズ製ダンパーへの交換が定番で、より精密な車高調整と減衰力設定が可能になります。エンジンマネジメントシステムでは、J-SPEED製ECUやHKS製F-CONなどのフルコンへの換装により、タービンやインジェクター交換に対応した最適なセッティングが実現できます。
エアロパーツでは、TRUTH製フロントバンパーType-WFがトミマキバンパーを意識したシンプルなデザインで人気です。フィッティングも良好で加工なしで取り付けられる点が評価されています。ヘッドライトのインナーブラック化やテールランプのブラックアウト化もドレスアップの定番カスタムです。
トミ・マキネン エディションのオーナーからは、「ターマック特化の足回りにより、舗装路での安定性と運動性能が非常に高い」「低中速トルクが太く、街乗りでも扱いやすい」「エボVよりも硬めの足回りが戻り、スポーツ走行時のコントロール性が向上した」といった高評価の声が多く聞かれます。
一方で、「燃費は決して良くない」「メンテナンス費用がかかる」「部品の入手が困難になってきている」という現実的な課題も指摘されています。それでも、「ついつい踏んじゃう楽しさがある」「WRCの栄光を纏った特別な一台」として、多くのオーナーが愛着を持って乗り続けています。
トミー・マキネン エディションの詳細解説記事
ターマック特化のチューニング内容や他のエボVIとの違いについて詳しく紹介されています。
トミ・マキネン エディションは、限定2,500台という希少性に加え、ランエボシリーズの転換点となった歴史的意義を持つモデルとして、今後さらに価値が高まると予想されています。イギリスのオークションでは1,520万円という高額で落札された実績があり、日本国内でも程度の良い個体は年々価格が上昇傾向にあります。
ランエボシリーズ全体が2015年に生産終了しており、新車での入手は不可能です。特にトミ・マキネン エディションは、ドライバー名を冠した特別仕様車という点で、マクラーレン・セナやカルロス・サインツ リミテッド エディションと並ぶレアケースとなっています。
今後は車両状態の維持が困難になるとともに、純正部品の入手も難しくなることが予想されるため、現時点で程度の良い個体を確保することが重要です。投資対象としてだけでなく、走る楽しさを追求するドライバーにとって、トミ・マキネン エディションは一生に一度は乗りたい特別な一台と言えるでしょう。
ランエボVI トミ・マキネン エディションの高騰事情
海外オークションでの高額落札事例や日本の中古車相場について詳しく解説されています。
トミ・マキネン エディションを購入する際は、以下の項目を重点的にチェックしましょう。
特にFRP製のバンパーやエアロパーツは、衝撃を受けた部位にひび割れが発生していることがあります。周辺まで念入りに点検し、修復や交換の必要性を見極めましょう。
購入後も定期的なメンテナンスが必須となるため、専門店や信頼できる整備工場との関係構築も重要です。ランエボに精通したショップであれば、適切なアドバイスやメンテナンスプランを提案してくれます。
トミ・マキネン エディションのライバルとして、同時代のスポーツセダンを比較してみましょう。
| 車種 | エンジン | 最高出力 | 駆動方式 | 中古車相場 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| トミ・マキネン エディション | 2.0L 直4ターボ | 280ps | 4WD | 350~650万円 | ターマック特化の本格スポーツ |
| スカイラインGT-R BNR32 | 2.6L 直6ターボ | 280ps | 4WD | 400~800万円 | 伝説のGT-R、高い直進安定性 |
| インプレッサWRX STi GC8 | 2.0L 水平対向4ターボ | 280ps | 4WD | 200~500万円 | WRCライバル、低重心設計 |
| チェイサーツアラーV JZX100 | 2.5L 直6ターボ | 280ps | FR | 150~400万円 | ドリフト向き、豪華な内装 |
トミ・マキネン エディションは、舗装路での運動性能とWRCの栄光を纏った特別感が最大の魅力です。GT-R BNR32は希少性と伝統的なブランド価値が高く、インプレッサWRX STiはランエボの直接のライバルとして性能面で拮抗しています。