スマートインターチェンジ一覧東日本で便利な高速アクセスを実現

東日本エリアにはどんなスマートインターチェンジがあるのでしょうか。ETC専用で低コストに設置されたスマートICの一覧と、利用方法やメリットを詳しく解説します。

スマートインターチェンジ一覧東日本

この記事のポイント
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ETC専用で便利

スマートICはETC搭載車両のみ利用可能な簡易型インターチェンジです

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東日本エリアに多数設置

北海道から長野まで、各高速道路に100箇所以上のスマートICが稼働中です

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地域活性化に貢献

アクセス向上により時間短縮と地域経済の発展が期待できます

スマートインターチェンジ東日本エリアの主要箇所

東日本エリアには、NEXCO東日本が管理する多数のスマートインターチェンジが設置されています。関東地方整備局の最新データによると、関東エリアだけでも50箇所以上のスマートICが供用中です。これらのスマートICは、ETC車載器を搭載した車両のみが利用できる専用インターチェンジとして、高速道路へのアクセス向上に大きく貢献しています。
参考)サービスエリアのスマートIC

東日本エリアの主要な高速道路には、常磐自動車道、東北自動車道、関越自動車道、上信越自動車道などがあり、それぞれの路線にスマートICが整備されています。北海道から関東、甲信越エリアまで広範囲にわたって設置されており、地方部のアクセス改善に特に効果を発揮しています。
参考)関東のスマートインターチェンジ

スマートICの設置形態には、サービスエリアやパーキングエリアに接続する「SA・PA接続型」と、高速道路本線に直接アクセス路を接続させる「本線直結型」の2種類があります。どちらのタイプも、従来のインターチェンジに比べて低コストで導入できるという特徴があります。
参考)道路:スマートインターチェンジの整備 - 国土交通省

スマートインターチェンジ東日本の主な一覧(関東・東北エリア)

関東エリアの主要なスマートICとして、茨城県には友部SAスマートIC、東海スマートIC、水戸北スマートIC、石岡小美玉スマートICなどが設置されています。常磐自動車道沿線では、平成18年から順次開通が進み、現在では利便性が大幅に向上しています。​
栃木県では、東北自動車道に上河内スマートIC、那須高原スマートIC、佐野SAスマートIC、矢板北スマートIC、都賀西方スマートICが配置されています。北関東自動車道には出流原スマートICも開通しており、令和4年9月に供用を開始しました。​
群馬県では、関越自動車道に駒寄スマートIC、高崎玉村スマートIC、北関東自動車道に波志江スマートIC、太田強戸スマートICが整備されています。上信越自動車道の甘楽スマートICは令和5年3月に開通し、地域のアクセス改善に貢献しています。​
埼玉県には、関越自動車道の三芳スマートIC、坂戸西スマートIC、上里スマートIC、寄居スマートIC、東北自動車道の蓮田スマートIC、常磐自動車道の三郷料金所スマートICなどがあります。三芳スマートICと三郷料金所スマートICは、令和6年から令和7年にかけてフル化・全車化が実施され、さらに利便性が向上しました。​

スマートインターチェンジ東日本の利用方法とETC設備

スマートICを利用するには、必ずETC車載器にETCカードを挿入した状態で通行する必要があります。ETC車載器を搭載していない車両は、スマートICを通行できないため注意が必要です。
参考)FAQサイト

スマートICでは、開閉バーの手前で必ず一旦停止し、ETC車載器と道路側のアンテナが通信のやりとりを行った後にバーが開くシステムになっています。一旦停止してもバーが開かない場合は、通信開始ボタンを押す必要があります。ノンストップで通過できるETCレーンとは異なる運用方式であるため、走行には十分な注意が求められます。
参考)スマートICのご案内

スマートICの営業時間は、ほとんどの箇所で24時間運用されていますが、一部のスマートICでは6時から22時までの時間限定運用となっている場合もあります。また、利用可能な車種についても、全車種対応のスマートICと、普通車や軽自動車のみに限定されているスマートICがあるため、事前に確認することが大切です。​
料金については、出発ICからの利用距離に応じた料金が適用されます。片方向の乗り降りのみ可能なスマートICの場合、利用経路が特定されるため、実際の利用経路の距離に応じた料金が徴収されます。​

スマートインターチェンジ東日本の設置効果とメリット

スマートICの最大のメリットは、一般道と高速道路のアクセスが格段に向上することです。日本の高速道路は、山岳地帯が多い地形のため、インターチェンジ間の距離が諸外国に比べて長く、地方部の山間部では20キロ以上間隔が離れている区間も存在します。
参考)ETC専用スマートインターはメリットだけで、注意点はないのか…

スマートICの設置により、高速道路は通っているものの最寄のインターチェンジまで遠くアクセスが不便だった地域で、交通の利便性が大幅に改善されました。これにより、通勤や経済範囲の拡大、観光地の地域活性化の効果も表れており、日本の経済と人々の生活を支える基盤となっています。​
設置コストの面でも、スマートICは従来のインターチェンジと比べて大きな利点があります。ETC専用とすることで簡易な料金所の設置で済み、料金収受員が不要なため、通常のICに比べて低コストで導入が可能です。接続する道路の交通量によっては、インターチェンジの設置費用が半額になるケースもあります。
参考)高速道路のアクセス向上だけじゃない! 「スマートIC」が地域…

地域経済の活性化という観点では、スマートICの整備により企業誘致が促進され、雇用創出や観光客の増加による地域商店の売上向上が期待できます。また、物流効率の改善による事業コストの削減も大きな効果として挙げられます。
参考)明石市:スマートインターチェンジ設置の必要性とその経済的意義…

スマートインターチェンジ東日本エリアの今後の展開

現在、東日本エリアでは22箇所のスマートICが事業中(建設が正式決定済みもしくは建設中)であり、4箇所でフル化事業が進行中です。茨城県では、つくばみらいスマートIC、笠間PAスマートIC、千代田PAスマートIC、守谷SAスマートIC、土浦スマートICなどが事業化されています。
参考)全国50か所以上で建設が進むスマートIC紹介:東日本編

栃木県では、大谷スマートIC、下野スマートIC、足利スマートIC、壬生PAスマートICの整備が進んでおり、埼玉県では外環八潮スマートICと蓮田スマートICのフル化が計画されています。これらの新規スマートICが開通することで、さらに多くの地域で高速道路へのアクセスが改善される見込みです。​
長野県では、上信越自動車道に若穂スマートICと屋代スマートICの整備が進行中であり、令和7年7月には中央自動車道の諏訪湖スマートICが開通しました。北海道エリアでも、道東道(北海道横断道)に長流枝スマートIC(仮称)の建設が計画されており、2027年春頃の開通が見込まれています。​
スマートICの整備は、地域住民の生活の質向上だけでなく、災害時の代替ルート確保という重要な役割も担っています。IC間隔の長い区間に新たにICが設置されることで、緊急時のアクセス向上と地域の安全性強化にも貢献しています。今後も全国各地でスマートICの整備が進み、より便利で安全な高速道路ネットワークの構築が期待されます。​
関東地方整備局のスマートIC一覧ページ(最新の供用中および事業中スマートICの詳細情報が掲載されています)
NEXCO東日本ドラぷらのスマートIC案内(各スマートICの営業時間、利用可能方向、対象車種などの詳細が確認できます)