新型シエナ輸入できない理由と今後の入手可能性

北米で人気のトヨタ新型シエナが日本で輸入できないのはなぜでしょうか?ハイブリッド車特有の規制やバッテリー基準の問題、さらに3代目までとの違いや今後の展望まで詳しく解説します。大型ミニバンを検討中の方は必見です。

新型シエナ輸入できない背景

新型シエナが輸入できない3つの理由
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駆動用バッテリーの安全基準

UN/ECE R100-02という国連協定規則に適合していないため、日本での登録が不可能となっています

全車ハイブリッド化

4代目から全グレードがハイブリッド専用となり、ガソリンモデルが廃止されました

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認証取得の高額費用

R100認証を取得するには1000万円以上の費用が必要で、並行輸入業者には採算が合いません

新型シエナのハイブリッド化が輸入を阻む

 

2020年にフルモデルチェンジした4代目シエナは、全車がハイブリッド仕様となりました。これが日本への並行輸入を事実上不可能にしている最大の要因です。3代目までのシエナは、アメリカ車や逆輸入車を扱う専門店によって少数ながら並行輸入で販売されてきた実績がありましたが、現行モデルでは状況が一変しています。
参考)5m超ミニバン!トヨタ新型「シエナ」なぜ日本で販売不可? 新…

ハイブリッド車を日本で登録するには、FMVSSというアメリカの保安基準ラベルに加えて、駆動用バッテリーに関する安全基準である「国連の協定規則UN/ECE R100-02」をクリアする必要があります。この基準は、電気自動車やハイブリッド車に搭載されるリチウムイオン電池の安全性を保証するもので、2016年7月以降、新車型式登録を行う車両には必須となりました。
参考)新型トヨタ シエナは日本で発売される?並行輸入は出来ない?|…

新型シエナは、このR100-02の適合が最大の課題となっています。同じトヨタ製ハイブリッド車でも、北米版プリウスは日本に並行輸入されていますし、シエナと同時期に発表されたヴェンザも2020年12月には早くも並行輸入で持ち込まれました。しかし、シエナに関しては駆動用バッテリーが日本の基準に適合しないという説明が輸入業者からなされています。
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新型シエナのR100認証取得における費用負担

日本でR100認証を取得するためには、公的機関に依頼した場合で1000万円以上の費用がかかることも珍しくありません。この認証には9項目の厳しい試験が求められます。
参考)【リチウムイオン電池】UN ECE R100-02. Par…

具体的には、輸送振動試験、熱衝撃・サイクル試験、衝撃試験、圧壊試験、外部短絡試験、過充電試験、過放電試験、過昇温試験、耐火性試験といった項目をクリアする必要があります。これらの試験は、走行時の振動や急な温度変化、車両衝突時の安全性、外部短絡時の保護性能など、あらゆる状況下でのバッテリーの安全性を評価するものです。​
少数台数の並行輸入車では、この認証費用は到底採算が合わないため、業者が輸入を見送っている状況です。型式認定を取得するには相当な費用がかかるとされており、個人や小規模業者による並行輸入は事実上不可能となっています。
参考)なぜ? トヨタの激レアSUV「ヴェンザ」が沼津で売っている?…

この状況は中国製の激安EVや、シエナと同じタイミングで発表された他のトヨタ車とも共通する課題です。ハイブリッド車やEVに関わる電池の認証は、国連欧州基準(俗にいう「Eマーク」)を採用しているため、電池部分は別途認証を受ける必要があるのです。
参考)約50万円の黒船中国製激安EV! 日本に並行輸入してもナンバ…

新型シエナと3代目モデルの並行輸入における違い

3代目までのシエナは、日本への並行輸入が比較的スムーズに行われていました。当時はガソリンエンジンモデルが主流であり、FMVSSの正しいラベルがあれば日本の保安基準にも適合しているとみなされ、排ガス検査や加速騒音検査などの基準を満たせばナンバー取得が可能でした。​
3代目シエナの中古車は現在でも市場に流通しており、カーセンサーなどの中古車情報サイトでは26台が掲載されています。価格帯は年式や走行距離によって幅広く、2003年式の2代目モデルでは100万円以内、2011年式の3代目では200万円台前半から、2017年式では400万円~500万円が相場となっています。
参考)シエナ(米国トヨタ)の中古車を探す【カーセンサー】

一方、4代目となった新型シエナは、2020年のフルモデルチェンジ以降、日本へ並行輸入された例が報告されていません。3代目までシエナを輸入販売していた業者も、「全車ハイブリッドになったことが理由です。ハイブリッドのモーターを動かすバッテリー(駆動用)が日本の基準に合わないと聞いています」と説明しています。​
この変化により、新型シエナの入手方法は大幅に制限され、日本国内で新車の4代目モデルを手に入れることは極めて困難な状況となっています。​

新型シエナのガソリンモデル追加で輸入可能性は向上するか

現時点で4代目シエナの日本正規発売は予定されていませんが、今後の展開次第では状況が変わる可能性があります。特に注目されているのが、ガソリンエンジンモデルの追加設定です。
参考)トヨタ シエナの日本発売はある?特徴やグレード展開とライバル…

もし新型シエナにガソリンエンジンモデルが追加されれば、R100-02認証の問題を回避でき、3代目までと同様に並行輸入が可能になる可能性があります。ガソリン車であれば、駆動用バッテリーに関する厳格な認証手続きが不要となるため、従来通りFMVSSラベルと排ガス・騒音検査のクリアで日本登録が実現できます。​
さらに、2026年モデルの次期シエナについては、現行の2.5リットル直列4気筒ハイブリッドシステムに加えて、プラグインハイブリッドやBEVバージョンも噂されています。しかし、これらの電動パワートレインでも同様にR100-02認証の問題は残るため、むしろガソリンモデルの復活が並行輸入再開の鍵となるでしょう。
参考)トヨタ最大級ミニバン「シエナ」次期型、「エスティマ」後継とし…

一部では、シエナを「エスティマの後継車」として日本で正規販売する可能性も取り沙汰されています。2019年にエスティマの生産が終了して以来、その独特のスタイリングと走行性能を持つモデルは姿を消しており、この空白を埋める存在としてシエナの導入が期待されています。トヨタが正規販売に踏み切れば、R100-02認証の問題もメーカー側で対応されるため、日本でも新型シエナを手に入れられる道が開けます。
参考)トヨタ 新型 シエナ 2026年 逆輸入で日本発売ありか!エ…

新型シエナの代替選択肢として検討できる車種

新型シエナの入手が困難な現状では、代替となる大型ミニバンの検討も現実的な選択肢となります。日本国内で販売されている車種との比較を行うことで、ニーズに合った車両を見つけることができます。

 

トヨタのアルファードヴェルファイアは、シエナと同じ大型ミニバンカテゴリーに属します。ボディサイズを比較すると、シエナは全長508cm×全幅198cm×全高181cmであるのに対し、アルファードは全長495cm×全幅185cm×全高195cm、ヴェルファイアは全長492cm×全幅184cm×全高187cmとなっています。
参考)2020年モデル 米国トヨタ シエナ|SIENNAのご紹介。…

シエナの方が全長・全幅ともに一回り大きく、特に全幅は約13〜14cm広くなっています。一方、全高はシエナの方が低く設定されており、これが低重心で安定した走行性能につながっています。国産ミニバンが街乗りを考慮した設計であるのに対し、シエナはロングドライブを考慮したアメリカンスタイルのミニバンと言えるでしょう。
参考)USトヨタ シエナvsヴェルファイア・アルファード並べて比較…

エンジン性能では、3代目シエナが3.5L V6エンジンで296馬力・最大トルク33.9kgを発揮するのに対し、アルファードの3.5L V6エンジンは301馬力・最大トルク36.8kgとなっています。現行の4代目シエナは2.5リッター直列4気筒ハイブリッドでシステム総合最高出力245馬力を発揮します。
参考)トヨタ「href="https://kuruma-news.jp/post/852187" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/852187quot;8人乗りhref="https://kuruma-news.jp/post/852187" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/852187quot;ミニバン」発表! スポーティな「エスティ…

🔗 3代目シエナの中古車情報については、カーセンサーやグーネットで詳細な価格相場と在庫状況を確認できます。現実的な選択肢として検討する価値があります。

 

カーセンサー:シエナ(米国トヨタ)の中古車
新型シエナの日本導入を待つ間、これらの代替車種や3代目シエナの中古車を検討することで、大型ミニバンのニーズを満たすことができるでしょう。特に、2026年にフルモデルチェンジが予想される次期シエナでは、日本正規販売の可能性も高まっており、今っており、今後の動向に注目が集まっています。
参考)シエナ・3列シートの中古車を探す【カーセンサー】

 

 


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