レクサスNXの無印グレードは、エントリーモデルながらレクサスの世界観を十分に体感できる仕上がりが特徴です。シートはL Tex素材を採用し、ダッシュボードには上質な素材が使用されています。タッチディスプレイは9.8インチで、標準搭載されるナビゲーションは3年間のデータベース更新が含まれます。
ヘッドアップディスプレイは装備されていないため、メーター確認の際に視線の移動が必要ですが、シンプルな操作性により、日常的な利用には問題ありません。インテリアカラーはホワイトとブラックのみで、落ち着いた配色が室内の統一感を保ちます。
バージョンLは、無印との主な違いがシート素材の本革化とヘッドライトのグレードアップです。シートは本革仕様となり、ベンチレーション機能が前席に加えて後席にも搭載され、長時間のドライブでも快適な温度管理が可能になります。
タッチディスプレイが14インチへ大型化され、ヘッドアップディスプレイも標準装備されるため、スピードメーターだけでなくナビゲーション情報も視界に入り、安全運転が実現しやすくなります。ホイールが18インチから20インチへアップグレードされ、エクステリアの見栄えも向上。インテリアイルミパッケージも標準となり、室内の高級感が一段と引き立ちます。
Fスポーツは、本革スポーツシート、ディンプル本革ステアリング、パドルシフト、専用アルミペダルなど、走行体験を重視した装備が満載です。スピードメーターはスポーツカーを思わせるデザインで、スイッチ類も専用設計されています。シートカラーは6色から選択可能で、フレアレッドはFスポーツ限定色として、他のグレードでは選べません。
サスペンションはNAVI-AI-AVS(ナビ・エーアイ・エーブイエス)を採用し、前後パフォーマンスダンパーにより、凹凸路面での対応力が向上します。ブレーキキャリパーもオレンジ色で統一され、スポーティな意匠が施されます。ルーフレールも専用ブラック塗装で、車全体の統一感が強調されます。
オーバートレイルは比較的新しいグレードで、アウトドアライフとの親和性を重視した設計となっています。サスペンションが専用チューニングされ、悪路走破性が他のグレードより優れています。新しいボディカラー「ムーンデザート」が追加され、自然環境との調和を意識した色選択が可能になります。
ルーフレールが標準搭載され、キャリアの装着が容易で、荷物の積載性が格段に向上します。トレイルモードが改良され、オフロード走行時の走破性が向上し、アクティブなライフスタイルに対応します。内装はFスポーツと同等の質感を保ちながら、機能性がより強調された仕上がりです。
レクサスNXの内装設計の独特な点は、「Tazuna Concept」という手綱の概念に基づいた操作配置です。ヘッドアップディスプレイからメーター、タッチディスプレイまで、視線の移動が滑らかで、必要な情報が手元から遠くない位置に配置されています。ステアリング周辺に走行系スイッチが集約され、目線をそらさずに多くの操作が可能です。
運転席のシートは、TNGAプラットフォーム由来の深吊り構造を採用しており、長時間のドライブでも腰痛が起きにくい設計です。バージョンL以上には運転席のポジションメモリー機能が装備され、複数のドライバーが使用する場合に最適なシート位置を瞬時に復帰させられます。
ドアノブの裏側を軽く押すだけで自動開錠される「e-ラッチ」機構により、スムーズに乗降でき、日常使いの利便性が高まっています。
参考リンク:レクサスの公式内装カタログでは、Tazuna Conceptの詳細な設計思想と各グレードの内装仕様が掲載されており、購入検討時の比較に有用な情報が含まれています。
レクサスNXのラゲッジスペースは、後席起こし時で520Lの容量を確保し、ゴルフバッグも楽々積み込める広さです。後席を倒すと1,411Lに拡大し、大型の家具やアウトドア用品も収納できます。3WAYデッキボードが用意されており、積載物に応じてフロア高さを調整できる実用性が隠れた利点です。
バージョンL以上にはハンズフリーパワーバックドアが標準装備され、足をセンサーの下に翳すだけで自動開閉するため、両手が塞がった状態でも荷物の出し入れが簡単です。リモコン操作も可能で、ラゲッジ下部のスイッチからも開閉できるため、操作の自由度が高まります。
シートを倒した状態では、ほぼフラットな床面が形成され、前席を少しずらせば車中泊にも対応できる寝床スペースが確保されます。床下には追加収納も用意されており、小物の整理が容易です。
参考リンク:レクサスNXの実際のユーザーレビューでは、ラゲッジスペースの活用法や、実用性に関する詳細な評価が掲載されています。
カーセンサーNXユーザーレビュー
レクサスNXの内装は、グレード選択によって大きく異なる体験が可能です。無印で基本的なレクサスの価値を享受でき、バージョンLで快適性を、Fスポーツで走行性能を、オーバートレイルでアウトドア機能を重視できます。各グレードの特徴を理解し、自分のライフスタイルに最適なモデルを選択することが、長期間にわたるカーライフの満足度を大きく左右します。
購入前に実際に試乗して、内装の質感とシートの乗り心地を確認することで、後悔のない選択が実現できるでしょう。
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