レブマッチシステム シビックrsの機能と走行性能の魅力

シビックRSに搭載されたレブマッチシステムは、MT車の操作を革新的にサポートする技術です。軽量フライホイールや専用サスペンションとの組み合わせで、どのような走りの楽しさを実現しているのでしょうか?

レブマッチシステム シビックrsの特徴

シビックRSの主要装備
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レブマッチシステム

シフト操作に合わせてエンジン回転数を自動制御し、スムーズな変速を実現する先進技術

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軽量フライホイール

30%の慣性モーメント低減により、素早い回転レスポンスを獲得

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専用サスペンション

車高5mmローダウンとロール剛性11%向上で、軽快なハンドリングを実現

レブマッチシステムの仕組みと制御メカニズム

シビックRSのレブマッチシステムは、クラッチペダルのストロークセンサー、トランスミッションのニュートラルポジションセンサー、トランスミッションの回転数センサーの3つのセンサー情報を活用して動作します。システムはドライバーの変速操作を常時検知し、トランスミッションの回転数からシフトアップかシフトダウンかを瞬時に判断します。
参考)シビック タイプRのレブマッチングシステムとは?

変速時にクラッチペダルが踏み込まれニュートラルポジションを通過すると、システムは適切なエンジン回転数を算出して自動制御を実行します。1速から3速へのシフトアップや、5速から2速といった飛び越しシフトダウンでも、システムがエンジン回転数を最適に制御してなめらかな変速を可能にします。
参考)レブマッチシステム 技術解説|テクノロジー|Honda公式サ…

ホンダの公式情報によると、レブマッチシステムはON/OFF切り替えが可能で、変速中にアクセル操作があった場合はアクセル操作を優先する設計となっています。ダウンシフト時にオーバーレブ回転に至ると判断した場合や、クラッチペダルがしっかり奥まで踏み込まれていない場合など、特定の条件下ではシステムが動作しないこともあります。
参考)https://www.honda.co.jp/ownersmanual/webom/jpn/civictyper/2024/details/136227090-67454.html

シビックRSの軽量フライホイールによる走行性能向上

シビックRSには、シングルマス軽量フライホイールが採用されており、重量で23%、慣性モーメントで30%の削減を実現しています。この軽量化により、エンジンの吹け上がりレスポンスが向上し、吹け下がりは50%も高速化されました。
参考)シビックRSとシビックタイプRの魅力と特徴の違いを解説

従来のデュアルマスフライホイールと比較して約5kgの軽量化が図られており、これがシフトチェンジ時の回転落ちの速さに直結しています。レブマッチシステムとの組み合わせにより、素早い回転変化に対してもシステムが正確に追従し、気持ちの良いシフトワークが可能となっています。
参考)「RS」は400万円切りならず! いっぽうハイブリッドには豪…

ただし、軽量フライホイールには注意点もあります。低速域でのストップ&ゴーでは、半クラッチ状態でアクセルペダルを踏み込むと予想以上に鋭く吹け上がる傾向があり、慣れないとギクシャクしやすいという特性があります。これはワインディングロードでは優れた特性となりますが、市街地走行では運転技量の差が出やすい部分でもあります。
参考)ホンダ・シビックRS(FF/6MT)/シビックEX(FF/C…

シビックRSの専用サスペンションとブレーキシステム

シビックRSには、北米仕様の「SI」をベースとした専用サスペンションが採用されています。スプリングとスタビライザーを強化し、車高を5mmダウン(1415mm→1410mm)することで、ロール剛性を11%向上させています。
参考)https://kakakumag.com/car/?id=22236

フロントサスペンションのコンプライアンスブッシュは、液封式からソリッドラバーに変更されました。この変更により、旋回時に外輪が縮み切った際の挙動がコントロールしやすくなり、荒れた路面でも車体の揺れを抑制する性能を実現しています。
参考)https://news.kakaku.com/prdnews/cd=kuruma/ctcd=7010/id=144941/

ブレーキシステムもRS専用に開発されており、フロントディスクローターが大径化されています。踏み始めからドライバーの意図した通りの減速度が発生し、コントロール性も向上しています。カタログには記載されていない進化点として、フロントナックルが専用品に、リアアームにはタイプR用のものが採用され、高剛性化が図られています。
参考)【最新モデル解説】クルマと人の一体感を高めたMTスポーツ、ホ…

レブマッチシステムのメリットとMT運転の楽しさ

レブマッチシステムの最大のメリットは、熟練を要するヒール&トゥ操作を誰でも可能にする点です。シフトダウン時の回転合わせをシステムが自動で行うため、MT初心者でも常に100点のブリッピングでクラッチに優しい運転ができます。
参考)MT車のギクシャクを無くす シビック タイプRのレブマッチン…
​youtube​
モータースポーツ誌の試乗レポートでは、「シケイン進入時のフルブレーキからの3速から2速へのシフトダウンが、吸い込まれるように入っていくのはまさに快感」と評価されています。レブマッチ機能があまりにも便利で、シフトを丁寧にやらなくても入ってしまうという指摘もあり、技量低下への懸念も挙げられています。
参考)まさに日本の誉れ! 「ホンダ シビック タイプR」はスーパー…

シビックタイプRと同様、RSでもレブマッチシステムは全てのドライブモード(コンフォート、スポーツ、+R)で機能します。クラッチの摩耗を軽減し、車を長く維持するためにも、レブマッチ機能を積極的に使用することが推奨されています。youtube​
参考)レブマッチシステムがめちゃ便利 MT初心者目線|たま。@タイ…

シビックRSのエンジン性能と6速MT仕様

シビックRSには、1.5L VTEC TURBOエンジンが搭載されており、最高出力134kW(182ps)/6,000rpm、最大トルク240Nm(24.5kgf・m)/1,700-4,500rpmを発揮します。トランスミッションは6速MTのみの設定で、CVTやATの選択肢はありません。
参考)新型[シビックRS]の走りが期待超え!! 強気のMTモデルの…

低回転域から高回転域までトルクフルなパフォーマンスを発揮し、アクセルを踏み込んだ瞬間から力強く加速する応答性を備えています。北米仕様の「SI」は約20馬力アップしていますが、日本向けは騒音規制の関係で導入できなかったとホンダの開発担当者は説明しています。​
開発責任者によると、シビックタイプRでは日常域で3速くらいまでで十分であるのに対し、RSは「6速すべてを使い切れる楽しさ」を目指して開発されました。ステアリングコラムのトーションバーレートを60%向上させ、操舵のダイレクト感を増してタイヤの接地感をリニアに感じ取れるようにしています。​

シビックRSとタイプRの違いと独自の魅力

シビックRSはタイプRの廉価版ではなく、独自のコンセプトで開発されたモデルです。エンジン出力はRSが182ps、タイプRが330psと大きく異なりますが、日常公道で走れるスポーツカーとしての完成度を追求しています。
参考)「ホンダ・シビックRS」はプアマンズ「タイプR」にあらず! …

価格面では、RSの予想価格が398万円とされており、タイプRと比較して大幅に手が届きやすい設定となっています。最後の国産ガソリンMT専用モデルとなる可能性があるため、MT好きのドライバーにとって注目すべき1台となっています。​
RSはタイプRのような過激さはないものの、サスペンションは芯のある印象で、ワインディングロードでの軽量フライホイールならではのキレのあるエンジンレスポンスとステアリングフィールは素晴らしいと評価されています。車高ダウンも5mm程度に抑えられており、輪留めによるリアバンパーの損傷リスクもタイプRより低く、実用性も考慮された設計です。
参考)ASCII.jp:Honda「シビックRS」が「This i…