レトロカスタムに取り組んだ多くのオーナーが、最初に選ぶボディカラーで後悔しています。
ミラトコットは2018年6月にダイハツが発売した軽乗用車です。女性スタッフ7名だけで構成された専任チームが企画・デザインを担当し、当時の平均年齢は20代後半。ターゲット層と同世代の目線で、昭和の日本車が持っていた「四角い中に丸みのあるノスタルジックなかわいさ」を現代に蘇らせました。
グリルにはダイハツの「D」マークをあえて省き、「TOCOT」のロゴをシンプルに配置。装飾を極力排した水平基調のボディは、見切りが良くて運転しやすいと評判を呼びました。
そのデザインは高く評価されています。2018年に権威あるグッドデザイン賞を受賞しており、業界内からも注目されたモデルです。
残念ながら、2023年12月上旬に生産終了となっています。販売期間はわずか約5年。しかし生産終了後も中古車市場では根強い人気が続いており、カーセンサーには2026年3月時点で600台超の在庫が残っています。生産終了だからこそ希少性が増し、カスタムして長く乗り続けるオーナーも増えているのが現状です。
つまり、今こそカスタムで「自分だけの1台」に仕上げるチャンスといえます。
▶ グーネット:ダイハツ「ミラトコット」2023年12月上旬で生産終了へ(生産終了の詳細)
外装カスタムはレトロな雰囲気を出すうえで最も効果の高い手法です。費用帯によって選択肢が大きく変わるので、予算に合わせて整理しておきましょう。
🎨 ダイハツ純正アナザースタイルパッケージ(3種類)
| パッケージ名 | イメージ | 主なパーツ |
|---|---|---|
| スイートスタイル | パールホワイトで甘く可愛らしく | フロント・サイド・リアエアロ+内装セット |
| エレガントスタイル | メッキ+ブラウン系で高級感 | 同上 |
| クールスタイル | ブラックをアクセントに都会的 | 同上 |
純正パッケージを選ぶ最大のメリットはフィッティングの確実さです。ボディとの色合わせも純正同士なら色差が生まれません。社外エアロを選ぶ場合、とくに海外製品はフィッティングや色合わせに苦労するケースが報告されており、純正品から選ぶのが基本です。
🔧 ラッピングでボディカラーをレトロ色に変える
ラッピングは塗装と違い、元のボディを傷めずに色を変えられる手法です。クリームホワイト、モスグリーン、くすみブルーといった昭和テイストのカラーを選ぶと、一気にレトロ感が増します。ドアミラーやルーフだけを別色にするツートーンカラーも人気があります。費用はフルラッピングで15〜30万円前後が目安です。
🔩 ホイール交換でレトロ感をプラス
ミラトコットの純正ホイールサイズは「14インチ×4.5J、タイヤ155/65R14」です。レトロカスタムに合わせるなら、メッシュホイールやメッキセンターキャップ付きのクラシックデザインが人気があります。ケーズマートのトコットノーヴァでも、ホイール塗装+メッキセンターキャップがオプションとして設定されているほどです。
インチアップする場合、15インチ×4.5〜5J、タイヤ165/55R15が一般的なサイズアップ先です。ハンドリングが軽くなる一方で、タイヤ費用も上がる点に注意が必要です。インチアップ+ローダウンを組み合わせると、写真映えするスタイルに仕上がります。
これが使えそうです。パーツを段階的に追加していけば、初期費用を分散させながら理想のスタイルに近づけられます。
▶ みんカラ:ミラトコット カスタムまとめ(オーナーの実例画像つき)
滋賀県大津市の「ケーズマート」が開発した「トコットノーヴァ」は、ミラトコットのレトロカスタムの究極形と呼べるコンプリートカーです。その見た目は、まるでルパン三世が乗りこなした初代フィアット500のよう、という声も多く聞かれます。
トコットノーヴァのカスタム範囲
ベース車であるミラトコットに対して、以下のパーツを交換・追加しています。
- フロントフェイス(丸型ヘッドライトに換装)
- フロントフェンダー
- フロントバンパーガーニッシュ
- ボンネット
- リアハッチカバー
- リアバンパー
- リアバンパーガーニッシュ(縦長リアライト)
重要なのは、モノコック構造やエンジンなどの機関部はミラトコットそのままという点です。走行性能・安全性能はノーマルと変わらないため、日常使いに支障がありません。つまり、「見た目だけ旧車、中身は現代の安全装備」という理想的なバランスです。
ボディカラーは9色から選べます。セラミックグリーンメタリック、レイクブルーメタリック、シャイニングホワイトパール、ブラックマイカメタリック、プラムブラウンクリスタルマイカ、サンドベージュメタリック、ファイアークォーツレッドメタリック、ライトローズマイカメタリック、ブライトシルバーメタリックの9色が揃っており、レトロ感にマッチするアース系・パステル系が豊富です。
オプションで内外装をさらに磨けるのもトコットノーヴァの魅力です。クラシックルーフキャリア、オリジナルシートカバー(ステッチカラー選択可)、本革巻きステアリング&シフトノブ、インテリアパネルペイント、オリジナルサンバイザーカバーなど、内外装をトータルでコーディネートできます。
💰 購入方法と価格の目安
グーネットに掲載されたトコットノーヴァの中古価格は、2026年時点で車両本体225万円(税込)、支払総額233万円(税込)という事例があります。ベース車両のミラトコット新車価格が107〜145万円であったことを踏まえると、カスタム費用込みで約80〜120万円上乗せされた価格帯といえます。
購入ルートは3つ選べます。①ケーズマートにベース車両の調達を依頼してコンプリートカーとして購入、②自分でベース車両を持ち込んでカスタム施工を依頼、③パーツキットを購入して自分でDIY取り付け、の3通りです。ケーズマートによれば、車両持ち込みよりも受注生産のほうがトータル費用が抑えられる場合が多いとのことです。
▶ トコットノーヴァ公式サイト:仕様・オプション・ボディカラーの詳細
外装ほど目立たない内装カスタムですが、乗るたびに目に入るのが内装です。外装がどんなにレトロでも、車内がプラスチック感満点では気分が上がりません。内装こそ丁寧にカスタムすると、毎日の乗車体験が大きく変わります。
💴 1万円以下でできる内装カスタム
最初の一歩として取り組みやすいのが、シートカバーの交換です。ミラトコットのシートカバーは楽天市場やAmazonで2,000〜15,000円程度から豊富に揃っています。レトロカスタムに合わせるなら、コーデュロイ生地・ヴィンテージレザー調・チェック柄などのデザインが効果的です。
フューエルリッドカバーステッカーもケーズマートがオリジナルで展開しており、数千円でアクセントを追加できます。ステアリングカバーや本革調シフトノブカバーも同様に、1万円以下で交換可能です。
💴 1〜5万円でできる内装カスタム
インテリアパネルの交換・塗装は、レトロ感を大きく底上げするカスタムです。ミラトコットは純正オプションとして「白木調・ブラウン調・ピアノブラック調」の3カラーのパネルカバーを用意しています。ダイハツ純正品はネット通販でも購入可能で、入手しやすいのが特徴です。
オーディオカスタムも内装の雰囲気を左右します。スピーカー交換+ドアデッドニング(防振施工)の組み合わせは、概ね3万円前後から施工できます。この組み合わせでロードノイズが減り、音楽の聴こえ方が大きく変わります。
💴 5万円以上の本格内装カスタム
本革巻きステアリング+本革巻きシフトノブのオーダー制作は、ケーズマートが「カラー組み合わせのフルオーダー」で提供しています。シートカバーやサンバイザーカバーとカラーを揃えてコーディネートすると、統一感のある上質なレトロ内装に仕上がります。
内装カスタムが条件です。外装のレトロ感を内装でも補完することで、「見た目だけの飾り」ではない本物のレトロ感が演出できます。
▶ ダイハツ公式サイト:純正アクセサリー・内装オプションの詳細確認はこちら
レトロカスタムへの熱量が高まるほど、つい見落としがちなのが車検です。「外装が変わっているだけだから大丈夫」と思っているオーナーほど、車検前に慌てるケースがあります。厳しいところですね。
⚠️ 構造変更が必要になる主なケース
カスタムによっては「構造変更検査」という特別な手続きが必要になります。具体的には次のような変化が生じた場合です。
- 車幅が車検証記載値から20mm以上増加した場合(例:オーバーフェンダー装着)
- 車長が30mm以上変化した場合
- 車高が40mm以上変化した場合
- 車両重量が50kg以上増加した場合(軽自動車の場合)
トコットノーヴァのように外装パーツを大幅に交換する場合、フロントフェンダーやリアバンパーの形状変更によって車幅や車長が変化する可能性があります。ケーズマートはショップでの施工・手続き対応を行っていますが、個人でキットをDIY取り付けする場合は事前に陸運局への確認が必要です。
⚠️ ローダウン時の最低地上高に注意
車高調でローダウンする場合、「最低地上高9cm以上」という保安基準を下回ると車検に通りません。レトロカスタムで車高を下げる際は、車高調の設定と地上高を必ず計測しておきましょう。
⚠️ ライト類の交換は「保安基準適合品」を選ぶ
丸型ヘッドライトに交換する場合、光軸・光量・色温度が保安基準を満たしている製品を選ぶ必要があります。安価な海外製品は基準を満たしていないケースがあるため、国産メーカーまたは保安基準適合証明書付きの製品を選ぶのが基本です。
車検を通すことが条件です。レトロカスタムを長く楽しむためにも、施工前に信頼できるショップへ相談しておくと安心です。車検に関する詳細は、国土交通省の公式情報も参考になります。
▶ 国土交通省:自動車の構造変更・記載事項の変更手続きについて
ミラトコットが2023年12月に生産終了してから、中古車市場での立ち位置が変わってきています。新車で手に入らないからこそ、「自分だけの1台」に育てる楽しさが際立ってきているのです。
これは意外ですね。通常、生産終了した車はパーツ供給が細くなってカスタムしにくくなるものです。しかしミラトコットの場合、ベース車両のプラットフォームはミライースと共有されており、多くのメカニカル部品は現在も供給が続いています。外装カスタムを担うケーズマートも、2026年現在もトコットノーヴァの製作を継続中(中古車ベースでの受注対応含む)です。
🔍 旧車テイストカスタムのトレンドと価値の変化
旧車風カスタムはここ数年で大きなブームになっています。昭和レトロブーム・Y2K(2000年代初頭)ファッションの流行とも連動して、「新しいのに古くさい」というギャップを楽しむ文化が若年層を中心に広がっています。
ミラトコットのレトロデザインは、このトレンドと完全に一致しています。セラミックグリーンやプラムブラウンといった純正カラーも、流行のくすみカラーと相性が良く、SNS映えするビジュアルになりやすいのが特徴です。
🏎️ さらに上を目指す「TR-XXアヴァンツァートR」オマージュカスタム
マニア向けの話になりますが、ミラトコットをベースに90年代の軽スポーツ「ミラTR-XXアヴァンツァートR」を再現したコンプリートカーも存在します。プロバイルという専門ショップが製作したもので、コペン用KF-VETターボエンジン(64馬力)を換装し、5速MTを組み込んだ本格派です。受注生産価格はCVT仕様で約50万円〜、MT換装仕様で約100万円〜(車両代別)とされています。
🎯 レトロカスタムで資産価値を保てる可能性がある
中古車相場の観点からも、カスタム済みのトコットノーヴァは希少性から高値がつきやすい傾向があります。グーネットでの掲載事例では、支払総額233万円という価格帯も見受けられます。これはノーマルのミラトコット中古車(2022年式で最大127.5万円前後)と比べると、カスタム価値がしっかり反映された価格といえます。
ノーマルで乗り続けるより、丁寧なレトロカスタムを施したほうが、手放す際の価値も保たれやすいケースがあります。これは使えそうです。
カスタムの方向性を決めるうえで重要なのは、「外装だけで完結させるか」「内外装トータルで世界観を作るか」を最初に決めておくことです。予算と照らし合わせながら、少しずつ理想のレトロ空間に近づけていくのが、長く楽しめるカスタムの進め方です。
▶ ベストカーWeb:ミラトコット生産終了の詳細と後継モデルへの考察

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