フロントフェンダーはどこにある部品か役割と修理費用を解説

フロントフェンダーがどこにある部品か、正確に答えられますか?場所・役割・車検との関係・修理費用まで、知らないと損する情報をまとめました。あなたの愛車は大丈夫?

フロントフェンダーはどこにあり何をするパーツか

フロントフェンダーを交換しても、査定額はほぼ下がりません。


この記事でわかること
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フロントフェンダーの場所

フロントタイヤの前後左右を覆う外板パネル。ボンネットの横・タイヤハウスの上側にあたるボディパーツです。

🔧
役割と車検の関係

泥・飛び石の防止と歩行者保護の2役を担い、タイヤのはみ出しが10mm以上あると車検不合格になります。

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修理・交換の費用相場

板金業者なら擦り傷修理が約2万円〜、パーツ交換は5〜8万円程度。ディーラーに頼むと10万円超になることも。


フロントフェンダーの場所をボディ全体で確認する


車を正面から見たとき、ヘッドライトの外側からドアの手前にかけて続いているボディパネル。それがフロントフェンダーです。


専門的に言えば、フロントタイヤの前後左右を囲む外板パネルのことを指します。ボンネットと接する上端から、タイヤハウス(タイヤが収まるアーチ状の空間)を形成する内側まで、単一のパネルとして作られているのが一般的です。


バンパーと混同しやすい場所ですが、見分け方は明確です。フロントバンパーはヘッドライト下側のもっとも前に突き出た部分で、衝突時の衝撃を吸収する目的で樹脂製が多く使われます。一方、フロントフェンダーはバンパーより後ろ・タイヤの真上に位置し、鉄製またはアルミ製のボディパネルです。触ってみると硬い金属の質感があります。


つまり「タイヤの真上にある金属製のボディパネル=フロントフェンダー」と覚えればOKです。


バンパーとの位置関係を整理すると、次のようになります。








パーツ名 位置 主な素材 役割
フロントバンパー 車の最前端・下部 樹脂(PPなど) 衝突衝撃の吸収
フロントフェンダー フロントタイヤの上・左右 鉄・アルミ 泥除け・タイヤカバー
ボンネット エンジンルームの蓋 鉄・アルミ エンジン保護


フロントフェンダーはボルトで車体(ボディ骨格)に固定されているため、取り外しが比較的容易な「外板パーツ」に分類されます。これが後述する「交換しても事故車扱いにならない」という重要な事実につながります。


フロントフェンダーが担う2つの重要な役割

フロントフェンダーの役割は、大きく分けて「飛散防止」と「安全確保」の2つです。


走行中、タイヤは路面の小石・泥水・砂をものすごいスピードで跳ね上げています。時速60kmで走行すると、タイヤの回転速度はおよそ秒速17m以上。これがフェンダーで覆われていないと、後続車や歩行者に直接飛んでいきます。小石が高速で飛べば窓ガラスも割れます。それがないのは、フェンダーが壁になっているからです。


もう一つの役割は、タイヤと歩行者・障害物との直接接触を防ぐことです。回転しているタイヤに人が巻き込まれれば重大事故になります。フロントフェンダーは「タイヤを囲む安全カバー」として、法律上も設置が義務づけられています。


この役割があるため、車検では「フェンダーがタイヤをきちんと覆っているか」がチェックされます。見た目のパーツと思われがちですが、保安基準上の重要部品です。


近年はSUV車種を中心に、樹脂製(未塗装)のフロントフェンダーも増えています。塗装剥がれの心配が少ないのはメリットですが、経年劣化で白っぽく変色しやすいのがデメリットです。専用の樹脂コーティング剤(市販品で1,000〜3,000円程度)で定期的にケアするとよいでしょう。


フロントフェンダーと車検の関係・タイヤはみ出しの基準

フェンダーは車検で見落とされやすいが、実は不合格の原因になりやすい部位です。


車検でフロントフェンダーに関してチェックされる主なポイントは「タイヤのはみ出し量」です。2017年6月の保安基準改正以前は、タイヤがフェンダーの外側に1mmでもはみ出せば即アウトでした。現在は乗用車(定員9名以下)に限り、タイヤのゴム部分のみ10mm未満のはみ出しが許容されています。


これはメリットのようで、落とし穴があります。









はみ出しの状況 車検の結果 走行時のリスク
タイヤのみ・10mm未満 ✅ 合格
タイヤのみ・10mm以上 ❌ 不合格 違反点数2点・反則金9,000円
ホイールがはみ出し ❌ 不合格 不正改造・30万円以下の罰金
フェンダーを改造(爪切りなど) 条件次第 保安基準違反のリスクあり


注意が必要なのは、「ホイールがはみ出した状態」です。ホイールのはみ出しは「不正改造」に該当し、単純な整備不良より重い扱いになります。国土交通省のガイドラインでは30万円以下の罰金が定められており、タイヤのはみ出しとは法的なリスクが段違いです。


フェンダーの「爪切り」加工(フェンダーの内側の爪を折り曲げてタイヤとの隙間を広げる加工)は、車高を落とした際によく行われます。保安基準を満たしていれば車検に通りますが、切断する行為は不合格となる場合があるため、作業前に専門業者に確認することが条件です。


オーバーフェンダー(フェンダーをワイド化するカスタムパーツ)を装着する場合は、車検証記載の全幅から20mm以上広がると「構造変更申請」が必要になります。申請なしでそのまま走行すると整備不良とみなされるので注意に注意です。


フロントフェンダーを交換しても事故車にならない理由

「フェンダーを交換したら事故車扱いになって査定が大幅に落ちる」と心配する方は多いです。これは大きな誤解です。


事故車(修復歴車)の定義は、「車の骨格部分(フレーム)が損傷し、交換または修復された車」のことを指します。日本自動車査定協会(JAAI)が定める骨格部位は、フレーム(サイドメンバー)・クロスメンバー・ダッシュパネル・ピラー・ルーフパネルなどです。


フロントフェンダーはボルトで固定された「外板パーツ」であり、骨格には含まれません。交換しても修復歴にはならないということです。


リアフェンダーと比べると、この違いがよくわかります。







パーツ 車体への固定方法 交換=事故車扱いになる?
フロントフェンダー ボルト留め(取り外し可) ❌ ならない
リアフェンダー 溶接(骨格と一体化) ⚠️ なる可能性が高い


リアフェンダーは骨格部と溶接で一体化しているため、大きなダメージを受けると骨格も道連れになります。修理・交換すると修復歴がつき、買取査定額が数万〜数十万円単位で下がることがあります。


フロントフェンダーのみの交換であれば、査定への影響は限定的です。知らずに「事故車になるから直さなくていいか」と放置すると、かえって車のコンディションが悪化して逆効果になります。フロントフェンダーの傷やへこみは、早めに修理するほうが長期的に得です。


フロントフェンダーの修理・交換費用の相場と業者選びの注意点

費用の差は業者選びで3倍以上開くことがある、というのが現実です。


フロントフェンダーの修理費用は、損傷の程度と依頼先の業者によって大きく変わります。目安として以下を参考にしてください。









修理の種類 ディーラー カー用品店 板金専門業者
擦り傷(10cm以内) 40,000〜50,000円 30,000円前後 約20,000円〜
擦り傷(10〜20cm) 50,000〜60,000円 40,000円前後 約25,000〜30,000円
へこみ修理(10cm以内) 40,000〜60,000円 40,000円前後 約30,000円〜
パーツ交換(新品) 100,000円〜 60,000〜90,000円 50,000〜80,000円


※上記はあくまで目安で、車種・損傷の深さ・塗装色によって変わります。


板金専門業者が最も安くなる傾向がありますが、業者の技術力にバラつきがあるのも事実です。見積もりを1社だけで決めず、最低でも2〜3社に相談することが重要です。


ディーラーが高い理由は、修理を外部工場に委託していること・純正パーツしか使えないこと・ブランド料が含まれることの3点が主な原因です。品質が悪いわけではありませんが、費用対効果で考えると板金専門業者に軍配が上がることが多いでしょう。


また、中古パーツを使った交換なら費用をさらに圧縮できる場合があります。板金業者では中古パーツへの交換を相談できるケースもあるため、予算が厳しいときは「中古パーツ対応可能か」を最初に確認するとよいです。これは使えそうです。


修理を後回しにすると、傷から錆が広がり、気づいたときには修理範囲が2倍・3倍に膨らんでいたというケースがあります。特に冬季に融雪剤が使われる地域では、小さな傷でも数カ月で深刻な錆になることがあるので、早期対処が原則です。


参考リンク:フロントフェンダーの擦り傷・板金塗装の具体的な費用相場と実例が確認できます。


車のフェンダーとは?役割・車検条件・DIY修理手順とプロの費用相場 – 池内自動車


参考リンク:フロントフェンダー交換が事故車扱いにならない理由と、業者別費用比較の詳細が確認できます。


参考リンク:タイヤのはみ出し基準と車検・反則金の詳細について、国の基準に基づく解説が掲載されています。


車のフェンダーにおける基礎知識を解説!概要や加工の種類、保安基準 – イエローハット




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