違法駐車と張り紙の警察対応と罰金の流れ

違法駐車で張り紙を貼られた経験はありませんか?警察や駐車監視員が貼る放置車両確認標章の意味から、反則金の支払い方法、違反点数まで詳しく解説します。対処を誤ると罰金が増える可能性もあるため、正しい知識を身につけることが重要です。あなたは適切に対応できていますか?

違法駐車の張り紙と警察

この記事でわかること
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放置車両確認標章の意味

警察や駐車監視員が貼る黄色いステッカーの法的効力と対処法

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反則金と違反点数

違反場所や車種によって異なる罰金額と点数の詳細

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弁明通知書への対応

仮納付と弁明書提出のタイミングと手続き方法

違法駐車の放置車両確認標章とは


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違法駐車を発見した警察官や駐車監視員は、車両のフロントガラスに黄色いステッカーを貼り付けます。これが「放置車両確認標章」と呼ばれる公式な張り紙で、駐車禁止違反の証拠となる重要な書類です。放置駐車違反は、運転者が車から離れてすぐに運転できない状態になった時点で成立し、停止時間の長短やハザードランプの点灯の有無は関係ありません。
参考)https://www.zurich.co.jp/carlife/cc-parking-ban-poster/

放置車両確認標章が貼られると、その場で違反が確定します。運転者、車両の所有者、管理責任者には標章を剥がすことが認められていますが、剥がしても違反の事実は消えません。標章を貼ったまま運転すると視界が妨げられ危険なため、速やかに剥がすべきですが、違反の責任から逃れることはできません。
参考)知って得する! 駐車監視員の業務内容とは? - 働き方を選ぶ…

違法駐車を取り締まる警察と駐車監視員の役割

駐車監視員は警察から業務委託を受けた民間法人のスタッフで、原則として2人1組で担当地域を巡回します。彼らの役割は違法駐車車両を発見し、証拠写真を撮影して車両情報を記録した上で放置車両確認標章を取り付けることに限定されています。駐車監視員には交通反則切符を作成したり、反則金を徴収したりする権限はありません。
参考)駐車禁止エリアを巡回する駐車監視員の仕事とは?活動時間・役割…

警察署長が公示する取り締まりガイドラインに沿って、重点路線や重点時間帯に監視活動を行います。従来のような時間的余裕は置かずに確認作業を行い、放置駐車違反と現認すれば直ちに車番撮影と確認標章の取り付けを実施します。駐車監視員の確認作業中に運転者が車両に戻ってきても、その時点で既に違反が成立しているため取り消されることはありません。
参考)駐車監視員 - Wikipedia

担当者 役割 権限
警察官 違反取り締まり全般 反則切符作成、反則金徴収
駐車監視員 放置車両の確認 標章取り付けのみ

違法駐車の張り紙を無視したときのリスク

放置車両確認標章を貼られた後、運転者が警察署に出頭せず反則金を納付しなかった場合、車両の所有者宛てに弁明通知書と仮納付書が届けられます。警察官や駐車監視員は標章を貼る際に車両のナンバーを控えており、自動車検査証で住所が特定されるため、逃れることはできません。
参考)駐車違反の反則金(罰金)や交通違反点数は?支払い方法について…

弁明通知書を受け取っても仮納付も弁明も行わないと、通常は違反日から30日間経過後に公安委員会から放置違反金の納付命令が出されます。納付命令を無視し続けると、最終的には車両の使用制限や財産差し押さえなどの行政処分が科される可能性があります。違反を認識しながら対応を怠ると、事態が深刻化するため早期の対処が不可欠です。
参考)放置違反金制度

違法駐車における私有地と公道の張り紙の違い

公道での違法駐車に対する張り紙は警察や駐車監視員による公的な放置車両確認標章ですが、私有地での無断駐車に対する張り紙は土地所有者や管理者による警告文です。公道での放置車両確認標章には法的効力があり、反則金や違反点数が科されますが、私有地の張り紙自体に罰金を徴収する法的効力はありません。
参考)無断駐車への張り紙や罰金は有効? 無断駐車の対策と対応、して…

私有地に無断駐車された場合、所有者は警告文を車両に貼り付けることで注意喚起できます。ただし、車体や窓ガラスにガムテープで貼ると剥がす際に跡が残り、器物損壊として逆にトラブルになる可能性があるため、ワイパーに挟むなど慎重な方法を選ぶべきです。「罰金●●万円」と記載しても実際に徴収する法的根拠はなく、過度な脅迫表現は不法行為として訴えられるリスクがあります。
参考)無断駐車されたら張り紙しても大丈夫?無断駐車の対処法、罰則を…

私有地での無断駐車対策として張り紙は抑止力にはなりますが、根本的な解決には駐車禁止看板の設置、防犯カメラの導入、警察への相談、最終的には弁護士を通じた損害賠償請求などの段階的な対応が必要です。
参考)違法駐車に悩む方必見!張り紙の効果と対策方法をご紹介|東京2…

違法駐車の違反金額と支払い方法の詳細

違法駐車の反則金は違反場所と車種によって細かく設定されています。駐車禁止場所での放置駐車違反の場合、普通車は15,000円、大型車は21,000円、二輪車・原付は9,000円で違反点数は2点です。駐停車禁止場所での放置駐車違反はより重く、普通車18,000円、大型車25,000円、二輪車・原付10,000円で違反点数は3点となります。
参考)駐車違反の違反点数と罰金の関係性|支払い方法や社用車で違反し…

運転者が車両にいてすぐに運転できる状態の駐停車違反は、放置駐車違反よりも軽い罰則です。駐車禁止場所での駐停車違反は普通車10,000円で違反点数1点、駐停車禁止場所での駐停車違反は普通車12,000円で違反点数2点となります。
参考)駐車と停車の違いを具体例で分かりやすく解説!違反による罰則の…

反則金の支払い方法は、反則金納付書と現金を持参して銀行、信用金庫、郵便局の窓口で納付します。コンビニやATMでは支払えませんが、放置違反金のみコンビニでの納付が可能です。代理人による納付も認められており、代理人の身分証明書が必要な場合があります。
参考)放置違反金の納付方法について - 愛知県警察

違反場所 違反種別 普通車反則金 違反点数
駐車禁止場所 放置駐車違反 15,000円 2点
駐車禁止場所 駐停車違反 10,000円 1点
駐停車禁止場所 放置駐車違反 18,000円 3点
駐停車禁止場所 駐停車違反 12,000円 2点

違法駐車の弁明通知書と対処手順

放置車両確認標章を貼られた後に運転者が出頭しなかった場合、車両の使用者(通常は自動車検査証の使用者欄に記載されている者)宛てに弁明通知書が送付されます。弁明通知書には、放置駐車違反の事実、弁明書の提出先と提出期限、仮納付書が同封されています。
参考)放置駐車違反、責任追及の流れ/長野県警察

弁明の事由がなく早期に事案を終結させたい場合は、同封の仮納付書により放置違反金相当額を指定期日までに仮納付すれば手続きが終了します。仮納付を行えば違反点数は加算されませんが、運転者が出頭して反則金を納付した場合は違反点数が加算されます。
参考)【駐車違反】点数が引かれないってホント?知らなきゃ損する罰金…

弁明の事由がある場合は、白紙や便せんに弁明書を作成して公安委員会の駐車対策担当係宛てに送付できます。ただし、弁明書を提出したからといって自動的に免除されるわけではなく、公安委員会が事実関係を審査し、認められた場合のみ放置違反金の納付命令が行われません。弁明内容が認められなかった場合は、放置違反金納付命令書が郵送されます。​
参考:放置車両確認標章の詳細な対処法と弁明通知書への対応について(チューリッヒ保険会社)
参考:放置駐車違反に対する責任追及の流れの公式手順(警視庁)
参考:放置駐車違反取締り手続きの詳細情報(愛知県警察)

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