2025年モデルのフェアレディZは、標準グレードが549万7800円からスタートします。グレード構成は6速MTと9速ATそれぞれに設定されており、標準モデル、Version S/T、Version STの3つのグレードがラインナップされています。2024年11月に発表された2025年モデルでは、SOSコールが全グレードに標準装備されたほか、ボディカラーが一新され、「ワンガンブルー」や「ミッドナイトパープル」など新色が追加されました。
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新規注文受付は2024年11月下旬から再開されましたが、生産数に限りがあるため受付台数には上限が設けられています。特にNISMOモデルは500台限定でメーカー抽選が実施されるなど、入手困難な状況が続いています。新車の供給不足により中古市場でも新車価格を超える例があり、フェアレディZの人気の高さが価格にも反映されています。
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| グレード | 6速MT価格 | 9速AT価格 |
|---|---|---|
| 標準モデル | 549万7800円 | 549万7800円 |
| Version S / Version T | 634万7000円 | 595万9800円 |
| Version ST | 675万9500円 | 675万9500円 |
| NISMO | - | 930万2700円 |
標準グレードは524万1500円からとなり、基本的な走行性能を楽しめる仕様です。Version Sは6速MT専用で606万3200円、18インチアルミホイールやスポーツシートなど走りにこだわった装備が追加されています。一方、9速AT専用のVersion Tは568万7000円で、快適性を重視した装備が特徴です。
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最上級グレードのVersion STは646万2500円で、MTとATの両方に設定されており、本革シートやBOSEサウンドシステムなど豪華装備が標準となっています。中古市場でもVersion STの流通が多く、購入後の満足度が高いグレードとして人気です。グレード選びの際は、マニュアル操作にこだわるか、快適性を優先するかで選択肢が変わってきます。
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現行モデルで100万円台から中古車が流通しているAT車は、コストパフォーマンスが高い選択肢となっています。最高出力300ps以上のハイパワーエンジンであれば、ATでも十分にスポーティな走行を楽しむことができます。
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フェアレディZ NISMOは930万2700円で、標準モデルから約380万円の価格差があります。この価格差は単純なオプション装備の追加ではなく、専用チューニングによる性能向上が含まれています。エンジン出力は標準の405PS/475Nmから420PS/520Nmへと向上し、NISMO専用のRECARO製スポーツシートが装備されます。
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足回りには19インチのレイズ製鍛造ホイールとNISMO専用4輪アルミキャリパーが採用され、サスペンションも専用チューニングが施されています。エアロパーツはNISMO専用のフルエアロとスポイラーが装備され、空力性能が大幅に向上しています。内装もNISMO専用コックピットとなり、ドライブモードにはサーキット走行を想定したSPORT+モードが追加されています。
燃費性能は9.2km/Lとなり、標準モデルの9.5km/Lよりやや低下しますが、走行性能を極めたい方には最適な選択肢です。2023年8月に発売されたNISMOは、サーキットで培ったテクノロジーを満載したグレードとして位置づけられています。
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フェアレディZの年間維持費は、燃料代、自動車税、保険料、車検費用などを含めて計算する必要があります。6速MTの燃費性能は9.5km/L(WLTCモード)で、年間1万km走行した場合、ハイオクガソリン160円として約16万8416円の燃料代がかかります。3年間では約50万5248円となる計算です。
参考)日産 フェアレディZの維持費はいくら?自動車税や保険料など、…
実燃費は7.5km/L程度といわれており、月間1000km走行すると約133リットルのガソリンを使用し、燃料代は月額約2万4000円、年間で約29万円になります。3.7LのVQ37VHRエンジンを搭載するZ34型は、ハイオク限定車のため燃料代が高額になる傾向があります。自動車税は排気量3000ccクラスで年間5万1000円が必要です。
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車検費用、任意保険料、タイヤ交換などのメンテナンス費用を含めると、年間の維持費は50万円以上を見込む必要があります。スポーツカーとしては標準的な維持費水準ですが、購入前に十分な資金計画を立てることが重要です。
フェアレディZは残価設定型クレジットを利用することで、月々の支払いを抑えて購入できます。日産の公式サイトによると、Version STグレードで頭金約139万円、月々約5万2200円から購入可能です。3年後の残価は256万6000円に設定されており、買い替え、返却、買取の3つの選択肢があります。
参考)月々いくらで買える? 日産新型「フェアレディZ」524万円仕…
ベースグレードの524万円でも残価設定ローンを活用すれば、月々の負担を軽減できます。残価率は3年で44%程度となっており、3年後に車両を返却すれば残価分の支払いは不要です。新車価格が高額なスポーツカーのため、ローンを利用する購入者が多いのが実情です。
参考)自社ローンでフェアレディZは買えるのか?【自社ローン優良店紹…
また、自社ローンという選択肢もあります。自社ローンは中古車販売店が独自に提供する分割払いシステムで、銀行の審査が通りにくい方でも利用できる可能性があります。フェアレディZのような高額車両でも自社ローンで購入できるケースがあり、頭金や支払い回数は販売店と相談して決定します。
参考)フェアレディZは自社ローンで購入するのがおすすめ!魅力やポイ…
フェアレディZの中古車市場では、現行モデルのAT車が約108万円から流通しています。旧型モデルでは100万円以下の車両も存在しますが、年式の新しい現行モデルの方がコストパフォーマンスに優れています。Version STグレードの中古相場は約120万円から600万円で、本革シートなど豪華装備が標準のため満足度が高いグレードです。
NISMOグレードの中古相場は約186万円から590万円で、サーキット走行を想定したチューニングが施されています。新車の供給不足により中古車価格も高止まりしており、一部では新車価格を超える事例も報告されています。日産公式の中古車検索サイトや大手中古車情報サイトで多数の在庫が確認できます。
参考)https://www.goo-net.com/usedcar/brand-NISSAN/car-FAIRLADY_Z/
中古車購入時は走行距離、年式、整備履歴を確認することが重要です。フェアレディZは走行距離よりも整備履歴や管理状態がリセール価値に大きく影響します。価格だけでなく車両状態を総合的に判断して選ぶことが、長く満足して乗り続けるポイントとなります。
参考)フェアレディZ リセールの最新相場!高く売る秘訣とは
フェアレディZは高いブランド力と希少性により、リセールバリューが非常に優れたスポーツカーです。3年落ちの平均リセール率は78.4%と極めて高く、SSランクに位置づけられています。当年物の平均残価率は75.2%で、NISMOグレードは76.0%とさらに高い数値を記録しています。
参考)【2025年版】フェアレディZ最新のリセールバリュー!3年落…
1年落ちの平均リセール率は71.7%で、Version ST MTは72.5%、NISMOは74.4%となっています。RZ34型は供給不足により中古市場でも高値を維持しており、限定グレードやNISMO仕様はプレミア価格が付きやすい傾向があります。5年落ちでも70.1%の残価率を保っており、長期的な資産価値も高いモデルです。
参考)新型フェアレディZの限界値引きとリセールバリューの高いグレー…
海外輸出のニーズもあり流動性が高く、購入層は30代後半から50代前半の趣味志向が強い男性が中心です。若年層の関心も高まりつつあり、ファン層が広がっています。走行距離よりも整備履歴や管理状態が重要視される点も、フェアレディZのリセール特性といえます。
フェアレディZの最大のライバルとなるのがトヨタGRスープラです。両車とも2シーターのFRスポーツカーという共通点がありますが、開発背景は大きく異なります。フェアレディZは1969年から連綿と受け継がれる7代目で、日産が開発・生産を国内で行っています。一方、GRスープラは2002年に生産終了後、2019年に17年ぶりに復活し、BMWとの共同開発によりオーストリアで生産される逆輸入車です。
参考)日産 フェアレディZとトヨタ スープラを徹底比較!どっちが速…
エンジンはフェアレディZがV6 3.0Lターボのみ、スープラは直6 3.0Lターボと直4 2.0Lターボをラインナップしています。価格帯ではフェアレディZのVersion STが675万9500円、スープラRZが約730万円と、スープラがやや高価です。しかしスープラには2.0L直4ターボの廉価グレードがあり、幅広い価格帯をカバーしています。
参考)新型フェアレディZのガチライバルはトヨタ・スープラ。サイズ、…
走行性能では両車とも300ps以上のハイパワーを誇りますが、フェアレディZはV6特有のスムーズな加速フィーリング、スープラは直6のシャープなレスポンスが特徴です。内装の質感ではBMWの技術を活用したスープラが優位とされる一方、フェアレディZは日本車らしい使いやすさと信頼性で勝負しています。どちらを選ぶかは、伝統的な日本のスポーツカーを好むか、欧州とのコラボレーションによる先進性を求めるかで判断が分かれます。
日産公式フェアレディZページでは、最新の価格情報とグレード詳細を確認できます。
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z.html
価格.comのフェアレディZ情報ページでは、ユーザー評価と詳細なスペック比較が可能です。
https://kakaku.com/item/70100310112/
グーネット中古車では、全国のフェアレディZ中古車在庫を検索できます。
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-NISSAN/car-FAIRLADY_Z/