道路運送車両法ナンバープレート表示義務基準違反罰則種類

道路運送車両法に基づくナンバープレートの表示義務と基準、違反時の罰則、種類について詳しく解説します。自動車を運転する際に知っておくべき法的義務と新基準について理解を深めませんか?

道路運送車両法ナンバープレート規定

ナンバープレート法的規定
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表示義務の基本

公道走行時の必須要件と法的根拠

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取付基準の詳細

位置・角度・フレーム規格の数値化

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違反時の罰則

50万円以下の罰金と点数制度

道路運送車両法ナンバープレート表示義務基本規定

道路運送車両法第19条では、自動車登録番号標(ナンバープレート)の表示義務が明確に定められています。公道を走行する全ての自動車は、指定された位置にナンバープレートを被覆することなく、識別に支障が生じない方法で表示する必要があります。
参考)e-Gov 法令検索

 

この規定は軽自動車についても同様で、道路運送車両法第73条により車両番号標の表示義務が課されています。ナンバープレートは車両の個別識別と所有者特定という重要な役割を担っており、法執行機関による迅速な車両特定を可能にしています。
参考)ナンバーがきちんと識別できないと違反になるのですか?

 

表示義務の対象車両 🚗

  • 普通自動車(登録車):自動車登録番号標
  • 軽自動車:車両番号標
  • 二輪の小型自動車:車両番号標
  • 検査対象軽自動車:車両番号標

道路運送車両法ナンバープレート基準明確化経緯

2016年4月1日施行の道路運送車両法改正により、ナンバープレートの表示基準が数値を用いて具体的に明確化されました。従来は「見やすいように表示」という曖昧な表現でしたが、取付角度、フレーム許容サイズ、ボルトカバーについて具体的な数値基準が設定されています。
参考)令和3年10月「ナンバープレート表示基準」が変わります

 

2021年10月1日からは、新規登録車両に対してさらに厳格な表示基準が適用されています。前面プレートは上下向き上向き10°から下向き10°、左右向きは左向き10°から正面0°に限定され、後面プレートは高さによって異なる角度基準が設けられています。
参考)ご存じでしたか?法改正によりナンバープレートの表示方法が厳し…

 

新基準の主な変更点 📏

  • 取付角度の数値化規定
  • フレームサイズの具体的制限
  • ボルトカバーの厚さ規制
  • 適用対象の段階的拡大

フレーム基準では、幅が上部10mm以下、左右18.5mm以下、下部13.5mm以下と細かく規定されており、厚さも上部6mm以下(幅7mm以下の場合は10mm以下)、その他30mm以下と厳格に制限されています。

道路運送車両法ナンバープレート種類分類体系

ナンバープレートは車両の用途と種別によって色分けされ、一目で車両の性格を判別できる仕組みになっています。普通自動車の自家用車は白地に緑文字、事業用車は緑地に白文字で表示され、軽自動車は自家用が黄色地に黒文字、事業用が黒地に黄色文字となっています。
参考)車のナンバーを解説!地名や数字の意味、3ナンバーと5ナンバー…

 

分類番号は車両の用途と大きさを示す重要な要素で、上1桁の数字により車種が特定できます。1ナンバーは普通貨物車、2ナンバーは乗合自動車、3ナンバーは普通乗用車を表し、それぞれ異なる法的要件が適用されます。
参考)https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/at/number.htm

 

ナンバープレート色分け一覧 🎨

  • 白地×緑文字:普通自動車(自家用)
  • 緑地×白文字:普通自動車(事業用)
  • 黄色地×黒文字:軽自動車(自家用)
  • 黒地×黄色文字:軽自動車(事業用)

地名表記は使用の本拠地を示し、ひらがなは車両の用途区分を表しています。一連指定番号は個々の車両を識別する固有番号で、希望ナンバー制度により任意の数字を選択することも可能です。
参考)車のナンバープレートの分類番号はどれ?記載された情報を徹底解…

 

道路運送車両法ナンバープレート違反罰則制度

ナンバープレートの表示義務違反は道路運送車両法第109条により50万円以下の罰金が科せられ、交通違反点数2点が加算されます。この罰則は反則金制度の対象外であるため、刑事処分として扱われ前科となる可能性があります。
参考)知らなかったでは済まされない!ナンバープレート表示の新基準と…

 

より悪質なナンバープレート偽造・変造については、道路運送車両法第98条により3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金、またはこれらの併科という重い刑罰が設けられています。紛らわしい外観を有する物の製造も1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となります。
参考)~新たなナンバープレートに関する規制が始まりました~愛車のお…

 

違反行為別罰則一覧 ⚖️

  • 表示義務違反:50万円以下の罰金+2点
  • 偽造・変造:3年以下の懲役又は100万円以下の罰金
  • 封印取り外し:6月以下の懲役又は30万円以下の罰金
  • 他車使用:50万円以下の罰金

封印の不正取り外しについても道路運送車両法第11条により6月以下の懲役又は30万円以下の罰金が規定されており、整備目的など正当な理由がある場合を除き禁止されています。
参考)【独自】自動車ナンバーの「封印」不正 運輸局が札幌の販売業者…

 

道路運送車両法ナンバープレート変更手続き実務

ナンバープレートの変更手続きは管轄の運輸支局または陸運局で行い、車両持参が基本となります。必要書類として自動車検査証、所有者の印鑑または委任状、字光式の場合は字光式番号標交付願が求められます。
参考)車のナンバープレートを変更する方法!変更時の費用や、必要な書…

 

手続きの流れは、まず標板交付所で旧ナンバープレートを返納し、登録窓口で申請書類を提出、新しい車検証の交付を受けます。続いて自動車税事務所での申告手続きを経て、最終的に新ナンバープレートを受け取り、封印施工場で封印取り付けを完了させます。
参考)ナンバープレート変更時の必要書類・手続き手順

 

手続き費用の内訳 💰

  • 登録手数料:350円(軽自動車は無料)
  • ペイント式プレート:1,440円~1,520円(2枚)
  • 字光式プレート:2,840円~3,000円(2枚)
  • 希望ナンバー追加料金:約2,600円~3,600円

希望ナンバーを申請する場合は事前予約が必要で、人気番号については抽選制となっています。変更後はETCの再セットアップや任意保険の契約変更手続きも必要となるため、関連手続きの漏れに注意が必要です。