
車のデフロスター修理キット - 車のリア ウィンドウ デフォッガー修理キット - クイック修理、自動車リアウィンドウガラスのミストラインの修理、壊れたデフォッガーグリッドラインの修正
デフォッガー(Defogger)は「霧を取り除くもの」という意味で、De(取り除く)とfog(霧)を組み合わせた言葉です。一方、デフロスター(Defroster)は「霜を取り除くもの」という意味で、De(取り除く)とfrost(霜)を組み合わせています。つまり、名称の由来から考えると、デフォッガーは霧のような小粒の水滴を取るのに対し、デフロスターは寒冷地などでガラスが凍ったり積もった雪を溶かすために使われることがわかります。
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この二つの用語は、日本の自動車業界では一般的に使い分けられていますが、実際には同じ曇り除去機能を指すことも多く、メーカーや車種によって呼び方が異なる場合があります。しかし、基本的にはフロントガラス用がデフロスター、リアガラス用がデフォッガーと覚えておくと良いでしょう。
参考)デフォッガーとデフロスターの違いについて
英語の語源を理解しておくことで、それぞれの機能が何を目的としているのかをより深く理解することができます。デフロスターは霜や凍結に対応するため、デフォッガーは湿気による曇りに対応するという役割分担があります。
参考)https://www.zurich.co.jp/carlife/cc-car-defroster/
デフロスターとデフォッガーは、曇りを取るという目的は同じですが、仕組みが全く異なります。デフロスターは、水分を含まない温風を集中的にフロントガラスにあてて乾燥させることにより、フロントガラス内側の曇りを除去する仕組みです。カーエアコンの除湿・温風機能を利用して結露を取り除くため、エアコンのコンプレッサーを使用します。
参考)デフォッガー - Wikipedia
一方、リアデフォッガーは仕組みが大きく異なり、リアガラスに張り巡らせた電熱線に電気を流し、リアガラスを温めることで曇りを取り除きます。リアガラスをよく見ると、プリントされたたくさんの線(電熱線)が見えますが、これがリアデフォッガーの電熱線です。冷えたガラスに温かな空気が触れることで結露が起きるため、ガラス自体を温めてしまうという原始的ですが確実な方法を採用しています。
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この違いは、それぞれのガラスの位置と特性に基づいています。フロントガラスはエンジンルームに近く、エアコンの温風を効率的に届けられるため温風方式が採用されています。一方、リアガラスはエアコンの風が届きにくい位置にあるため、ガラスに直接熱を加える電熱線方式が効果的です。
参考)見えないヒーター⁉ リアガラスの電熱線が支える安全ドライブ
デフロスターは主にフロントガラスとサイドガラスの曇りを取り除くために使用されます。フロントガラスは運転時の視界確保に最も重要な部分であり、曇りが発生するとすぐに対処する必要があります。デフロスタースイッチは扇形の枠に3本の上向き矢印が描かれたマークで表示され、エアコン操作パネルの近くに配置されています。
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リアデフォッガーはリアガラスとドアミラー(ヒーター付きの場合)の曇りを取るために使用されます。リアガラスは後方視界の確保に重要ですが、フロントガラスほど緊急性が高くないため、電熱線方式でゆっくりと曇りを除去する仕組みとなっています。リアデフォッガーのスイッチは四角形の枠に3本の上向き矢印が描かれたマークで表示されます。
参考)https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/LEAF/OM/1112_CONTENTS/ze0-j01-22d64355-9baa-4940-ba4b-d42c0eab64bc.html
車種によっては、デフロスタースイッチに「FRONT」、デフォッガースイッチに「REAR」と表示されていることもあり、よりわかりやすくなっています。両方のスイッチはエアコンパネルの近くに設置されていることが多いため、運転前に位置を確認しておくとよいでしょう。
デフロスターとデフォッガーのスイッチは、マークで簡単に見分けることができます。扇型の枠に3つの矢印が入っている方がデフロスタースイッチで、四角の枠に3つの矢印が入っている方がデフォッガースイッチです。矢印は温泉マークのような上向きの形状をしており、風や熱が上がっていくイメージを表現しています。
デフロスターのマークが扇形になっているのは、フロントガラス全体に温風が広がっていく様子を表現しているためです。一方、デフォッガーのマークが四角形なのは、リアガラスの形状と電熱線が四角い範囲に配置されていることを表しています。このマークの違いを覚えておけば、初めて乗る車でも迷わず操作できます。
両方のスイッチには表示灯が備わっており、スイッチをONにすると点灯します。作動中かどうかをひと目で確認できるため、消し忘れを防ぐことができます。特にリアデフォッガーは消費電力が大きいため、作動状態を確認できることは重要です。
参考)オートエアコン
フロントガラスが曇ったときは、まずデフロスタースイッチを押してください。スイッチを押すとエアコンが作動し、自動的に外気導入に切り替わり、除湿された温風がフロントガラスに吹き付けられます。風量を強くし、設定温度を上げると、より早く曇りを取ることができます。冬場は車内よりも車外のほうが湿度が低い場合が多いため外気導入モードに、雨天時は車内のほうが湿度が低いので内気循環モードに設定すると効果的です。
参考)フロントガラスのくもりの取りかた
リアガラスが曇った際には、リアデフォッガースイッチを押すだけで作動します。使い方は非常に簡単ですが、注意点があります。リアデフォッガーは電気を大量に使用するため、曇りが取れたら速やかにスイッチをオフにすることが重要です。スイッチを入れっぱなしにしていると、バッテリーが上がってしまうこともあります。
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雨天や高湿度時はフロントガラスが曇りやすくなるため、デフロスターとリアデフォッガーを同時に使用することをおすすめします。エアコンの空気が循環しにくい後方の視界確保を先に行うことで、安全性が高まります。ただし、両方を同時に使用すると消費電力が大きくなるため、曇りが取れたら片方ずつオフにしていくとバッテリーへの負担を軽減できます。
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デフロスターやデフォッガー以外にも、車のガラスの曇り対策はいくつかあります。最も簡単な方法は、窓を開けて外気を取り入れることです。車内と車外の温度差を少なくすることで曇り止め対策になります。エアコンを外気導入モードにすることでも、車内にフレッシュで冷えた外気を導入できるため、曇り対策になります。
曇り止めスプレーを使うのも効果的な対策のひとつです。ガラスに付着した目に見えない細かいホコリや汚れがあると、ガラスの結露(曇り)がつきやすくなります。曇り止めスプレーを使用してきれいに拭き取ることで、ガラスを曇りにくくすることができます。曇り止めスプレーを購入する際は、窓のギラつきの原因となる油膜がつきにくいことを謳った、車の内窓に使用可能な商品を選ぶようにしましょう。
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キレイに掃除した窓ガラスに専用の曇り止めを塗布することで、長い期間曇りにくいガラス面をキープすることができます。曇り止め剤にはスプレータイプ・ミストタイプ・リキッドタイプなど様々なものがあります。また、窓ガラスコーティングを施工することでガラス面に付着する油膜を防止し、汚れが落ちやすい状態を保つことができます。温度差で発生する曇りの防止には繋がりませんが、汚れがきっかけで起こる曇りには長い期間効果を発揮します。
参考)フロントガラスが曇る・窓の内側が曇るときの対処法【曇らない方…
車の窓ガラスが曇る最も一般的な原因は、車内と外気温の差によって生じる結露です。夏場に氷水を満たしたグラスの周囲に結露ができるのと同じ原理で、暖房の使用で外気温との差が大きくなりやすい冬場や、空気中の水分が多い梅雨の時期に特に多く見られます。フロントガラスの曇りは、車内外の空気の温度差や湿度によって結露が発生することが原因です。
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結露とは、空気中の水分(水蒸気)が凝結して水滴になることです。冬場など、車内温度が高いのに対して外気温が低い状況だと、外の冷たい空気によってフロントガラスが冷やされ、フロントガラス内側に結露が起こりやすくなります。雨の日などで車内の湿度が高い状況では、空気中の水分が増加しているので、同様に結露が起こりやすくなります。
窓ガラスが曇りやすくなる原因として、窓ガラスの汚れも挙げられます。汚れが窓ガラスに付着していると、目には見えない凹凸がガラス表面にでき、これにより水滴が付着しやすい状態になるため、通常時と比較すると結露で曇りやすくなってしまいます。さらに、走行中に大気や雨の中に含まれた油分が付着し、ガラス面の外側で油膜になることも曇りの原因です。油膜は雨天時に著しい視界不良を招くため、早めに除去しておくことが大切です。
リアデフォッガーは、車の電装品の中で消費電力が2位と非常に高く、カーエアコンに次ぐ電力を消費します。リアガラスに張り巡らされた電熱線に電気を流してガラスを温めるため、単純に熱線に電気を通すことで発熱させており、その消費電力は相当なものです。このため、曇り防止のためなどとスイッチを入れっぱなしにしていると、バッテリーが上がってしまうこともあり得ます。
バッテリーが過放電することにより蓄電量が低下して、エンジンをかけるための電力が供給できなくなるのがバッテリー上がりですが、JAF(日本自動車連盟)によるとロードサービスの主な出動理由で毎年第一位がバッテリー上がりとなっています。特に夏場はエアコンを常時付けっぱなしということも多く、リアデフォッガーを同時に使用するとバッテリーへの負担がさらに増大します。
リアデフォッガーのスイッチが入りっぱなしになっている車は結構多く、普段はその存在すら忘れられているデフォッガーですが、必要のないものは電源オフするのが省エネの基本です。使っていないものはスイッチを切っておくだけで、出勤前や出先での思わぬバッテリー上がりであたふたする確率はグッと減ります。曇りが取れたら速やかにスイッチをオフにすることが正解です。
デフロスターを効果的に使用するためには、いくつかのコツがあります。オートエアコンの場合、デフロスタースイッチを押すとエアコンが作動し、外気導入に切り替わります。もう一度スイッチを押すと止まり、前のモードに戻ります。デフロスタースイッチをONにしているときは、エアコンの設定温度を低くしないことが重要です。フロントガラスの外側に露が付き、視界を妨げるおそれがあるためです。
参考)時間帯や天候に合わせた運転と装備|ウィンドウやミラーが曇った…
マニュアルエアコンの場合は、エアコンをONにし、風の向きをフロントウインドウ(デフロスターマーク)に切り替え、風量と温度を最高にします。内外気の切り替えは、寒い日なら外気導入、雨や雪の場合は内気循環モードにすると効果的です。デフロスタースイッチをONにしているときは、内気循環にしないでください。くもりが取れにくくなります。
しばらくデフロスターを使っていればウインドウのくもりは解消されるはずです。くもりがとれたら、エアコンは元のモードに切り替えて大丈夫です。エアコンがOFFのとき、デフロスタースイッチを押すとエアコンも自動的に作動するため、手間がかかりません。デフロスターの位置を運転前に確認しておくことで、急な曇りにもスムーズに対応できます。
寒冷地においては霜などによる窓の凍結を除去するためにカーエアコンの暖房機能を用いることが一般的であり、熱線デフォッガーも特別に出力が強化されたデフロスターとされた寒冷地仕様が販売されることも多いです。通常のデフロスターやデフォッガーよりも高い温度でガラスの曇りや霜、凍結を取る必要があるため、より強力な機能が求められます。
デフロスターは霜や凍結に対応するため設計されており、デフォッガーは湿気による曇りに対応するという役割分担がありますが、寒冷地では両者の機能が重なる部分も多くなります。デフォッガーは霧のような小粒の水滴を取るのに対し、デフロスターは寒冷地などでガラスが凍ったり積もった雪を溶かすように熱線を利用し、より高い温度でガラスの曇りを取る機能があります。
寒冷地では、フロントガラスに積もった雪や凍結を除去するため、デフロスターを最大出力で使用することが推奨されます。また、リアガラスの電熱線も寒冷地仕様では出力が強化されているため、通常よりも早く霜や凍結を溶かすことができます。ただし、これらの機能を使用する際は、バッテリーへの負担が大きくなるため、エンジンを十分に暖機してから使用することが望ましいです。

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