東京湾に浮かぶ人工島として有名な海ほたるパーキングエリアを訪れるには、東京湾アクアラインの通行料金が必要になります。この料金はETCを利用するか現金で支払うかによって大きく異なり、車種や通行時間帯によっても変動します。海ほたるは神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶアクアライン上に位置し、どちら側からでもアクセス可能です。
参考)アクセス・料金
アクアライン開通当初は高額な通行料が課題でしたが、2009年からETC割引が導入され、観光地としての人気も急上昇しました。現在も割引施策が継続されており、多くのドライバーにとって気軽に訪れられるスポットとなっています。料金体系を理解することで、より経済的に海ほたるを楽しむことができます。
参考)東京湾アクアライン「海ほたるPA」でのUターン時には注意点が…
ETCを利用した場合、普通車の基本料金は800円です。これは現金払いの3,140円と比較すると約75%の割引率となり、非常にお得な設定となっています。軽自動車とバイクは640円、中型車は960円、大型車は1,320円、特大車は2,200円がそれぞれの基本料金です。
参考)https://hottanmama-dogtravels.com/umihotaru-ryokin-akualine/
| 車種 | ETC料金(平日) | 現金料金 | 割引率 |
|---|---|---|---|
| 軽自動車・バイク | 640円 | 2,510円 | 約75% |
| 普通車 | 800円 | 3,140円 | 約75% |
| 中型車 | 960円 | 3,770円 | 約75% |
| 大型車 | 1,320円 | 5,190円 | 約75% |
| 特大車 | 2,200円 | 8,640円 | 約75% |
ETCカードを車載器に挿入したまま無線通信により料金所を通過すると、自動的に割引が適用されます。料金はアクアライン全線(川崎浮島JCTから木更津金田ICまで)の通行に対して課金され、海ほたるPAの利用自体には追加料金は発生しません。ETCを利用していない場合は、この大幅な割引が適用されないため注意が必要です。
参考)海ほたるパーキングエリア|スポット・体験|千葉県公式観光サイ…
2023年7月から2026年3月31日まで、土日祝日限定でETC時間帯別料金の社会実験が実施されています。この制度は混雑緩和を目的としており、時間帯によって料金が変動します。2025年4月1日からは料金体系が一部変更され、上り線(木更津→川崎方面)だけでなく下り線(川崎→木更津方面)でも時間帯別料金が適用されるようになりました。
参考)東京湾アクアラインの概要/千葉県
土日祝日の上り線(木更津→川崎方面)の時間帯別料金:
土日祝日の下り線(川崎→木更津方面)の時間帯別料金:
この時間帯別料金により、深夜から早朝の時間帯に通行すると通常の半額である400円で海ほたるを訪れることができます。逆に混雑する13時~19時の時間帯は通常の2倍となる1,600円に設定されており、混雑時間帯の利用を避けるインセンティブとなっています。平日は時間帯別料金の対象外で、一律800円の基本料金が適用されます。
海ほたるでは川崎方面からも木更津方面からも、どちらの方向からでもUターンが可能です。Uターンした場合の料金は、往復分ではなくアクアラインの片道料金のみが課金されます。つまりETC利用の普通車であれば、海ほたるで折り返して元の場所に戻っても800円(平日の場合)で済みます。
参考)海ほたるでUターンするとアクアライン料金は?
ETCを利用している場合、Uターンの手続きは非常に簡単です。木更津方面からUターンする場合は、木更津金田料金所を通過した時点で片道料金が課金され、海ほたるでUターンして再び木更津金田料金所を通過する際には自動的にUターン処理がされます。川崎方面からUターンする場合は、海ほたる内にある料金所でETCレーンを通過するだけで処理が完了します。
海ほたる公式サイトのアクセス・料金ページ
Uターン方法の詳細な図解と、ETC利用時・現金利用時それぞれの手続きが分かりやすく説明されています。
現金払いの場合は手続きが少し複雑になります。川崎側から来た場合は海ほたる内の料金精算機で料金を支払い、木更津側から来た場合はUターン証明券を発券機で取得してから木更津金田料金所で提示する必要があります。Uターン時にも時間帯別料金は適用され、土日祝日の深夜・早朝時間帯であれば普通車400円でUターンできます。
ただし注意点として、海ほたるの駐車場の構造によっては意図せず通り抜けてしまう可能性があるため、Uターンする際は案内標識をしっかり確認することが重要です。川崎側からの駐車場は3階、木更津側からの駐車場は2階に設定されており、間違えると目的地と反対方向に進んでしまうことがあります。
参考)海ほたるパーキングエリアを楽しもう!レストランやお土産情報も…
現金で支払う場合、ETCと比較して非常に高額な料金設定となっています。普通車の場合、現金払いでは3,140円かかり、ETC利用時の800円と比べると約4倍の差があります。この大きな料金差は、ETC普及促進とアクアライン利用促進を目的とした政策によるものです。
軽自動車の現金料金は2,510円、中型車は3,770円、大型車は5,190円、特大車に至っては8,640円となります。バイクも軽自動車と同じ2,510円が適用されます。この料金設定では、ETC非搭載車両にとってアクアライン利用のハードルが非常に高くなっています。
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💡 料金節約のポイント:
ETC割引はアクアライン専用の割引制度であり、他の高速道路の休日割引や深夜割引とは重複して適用されません。ただし、障害者割引の対象者の場合は、ETC時間帯別料金と障害者割引を比較して最も割引額が大きい方が適用されます。混雑時間帯(13~19時の上り線)では障害者割引が有利になるケースもあります。
バイクでアクアラインを利用する場合、料金は軽自動車と同じ区分となり、ETC利用で640円、現金払いで2,510円となります。バイク用のETC車載器を搭載していれば、約75%の割引が受けられるため、ツーリング先として海ほたるを訪れるライダーにとっては非常にお得です。
参考)海ほたる
海ほたるのバイク駐車場は1階に設置されており、合計で約100台分のスペースが確保されています。駐車場は無料で24時間利用可能であり、複数のエリアに分散して配置されています。バイクで訪れた場合、誘導員の指示に従って進めば適切な駐輪スペースに案内されます。最も大きな駐輪スペースは建物の真下に位置し、40~50台程度の収容能力があります。
| 駐輪スペース | 場所 | 収容台数 |
|---|---|---|
| スペース① | 川崎側入口付近 | 約10台 |
| スペース② | 1階正面入口前 | 約12台 |
| スペース③ | 建物側面 | 約15台 |
| スペース④ | 三角エリア | 約7台 |
| スペース⑤ | 奥側エリア | 約7台 |
| スペース⑥ | 建物真下 | 40~50台 |
料金所の通過方法については、ETC搭載車の場合は20km/h以下に減速してETCレーンを通過するだけです。ETCカードは車載器に挿入したままにしておく必要があります。現金払いの場合は一般レーンで停車し、係員または料金精算機で支払いを行います。
木更津金田ICには本線料金所が設置されており、ここで東京湾アクアラインの料金が徴収されます。川崎側には料金所がないため、川崎方面から来た場合は海ほたるでUターンする際に初めて料金を支払うことになります。この料金システムの特徴により、間違えて通り抜けてしまうと想定外の料金が発生する可能性があるため注意が必要です。
海ほたるは東京湾アクアラインのほぼ中間地点、川崎浮島JCTから約9.8km、木更津金田ICから約5.3kmの位置にあります。東京駅からは約45分、横浜駅からは約45分、千葉駅からは約50分でアクセスできます。ただしこれらの所要時間は渋滞状況により大きく変動します。
参考)【千葉】海ほたるパーキングエリア徹底ガイド!絶景・グルメ・買…
駐車場は1階から3階に分かれており、合計で約495台(普通車用)が収容可能です。1階は大型車と二輪車専用、2階は上り線(木更津→川崎方面)からの普通車用で196台、3階は下り線(川崎→木更津方面)からの普通車用で196台となっています。各階にはEV(電気自動車)用の急速充電器も設置されており、24時間利用可能です。
参考)海ほたるパーキングエリアとは?アクセス方法 おすすめグルメ …
🚗 駐車場利用のポイント:
車を使わずに訪れる方法もあります。川崎駅東口22番バス停、または木更津駅7番バス停から路線バスが運行されており、川崎駅からは約40分、木更津駅からは約30分で到着します。ただしバスの本数は限られており、曜日によって運行時刻が異なるため、事前に時刻表を確認することが重要です。最終バスに乗り遅れると帰れなくなる可能性があるため注意が必要です。
海ほたるの施設は4階と5階にレストランやショップが集中しており、360度のオーシャンビューを楽しみながら食事や買い物ができます。1階には東京湾アクアラインの建設技術を紹介する資料館「うみめがね」があり、入場無料で見学できます。また実物大のシールドマシン「カッターフェイス」も展示されており、アクアライン建設の技術力を間近で体感できます。
参考)海ほたる/ホームメイト
海ほたる限定のお土産も充実しており、「海ほたるプディングバーム」や「焼きショコラタルト」が人気商品となっています。「大漁揚げいわしバーグ」はテレビや雑誌で紹介され、お土産No.1とも言われています。グルメでは千葉県産のあさりを使った「木更津あさり潮ラーメン」や、大穴子を使った海鮮料理が評判です。
参考)https://kanko.travel.rakuten.co.jp/tiba/spot/S12000270.html