トヨタ・ヴィオスとは 東南アジア市場で人気のセダン

トヨタ・ヴィオスは、主に東南アジアや中近東で販売されるコンパクトセダンです。日本では未発売ながら、タイをはじめとする地域で圧倒的な支持を得ています。その魅力と特徴とは何でしょうか?

トヨタ・ヴィオスとは 東南アジア専用コンパクトセダン

トヨタ・ヴィオスの特徴
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東南アジア専用モデル

ヤリスのセダン版として開発され、主にタイ、中国、インドネシアなどで販売される新興国向け専用車

圧倒的な販売実績

タイでは2003年から10年連続で販売台数No.1を記録し、2010年から2019年だけで49万台以上の販売実績

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手頃な価格設定

新車価格は約182万円から239万円程度で、コンパクトセダンとしては新興国市場の中流層をターゲットにした価格帯

トヨタ・ヴィオスは、トヨタ自動車が主に東南アジアや中近東地域で販売するサブコンパクトセダンです。2002年に登場し、ハッチバック「ヤリス」のセダン版として位置づけられています。初代ヴィッツをベースに開発されたコンパクトカーで、タイ、中国、インドネシア、ベトナム、フィリピンなど複数の国で生産・販売されている新興国向け専用車です。
参考)トヨタ・ヴィオス - Wikipedia

ヴィオスの特徴的な点は、東南アジア市場での圧倒的な人気です。特にタイでは2003年から10年連続で販売台数No.1を記録しており、2010年から2019年の期間だけで49万4319台もの販売実績があります。これは同市場で人気の「ヤリス」の36万3102台を10万台以上も上回る数字で、タイの街中でVIOSがどれほど普及しているかがわかります。
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日本では未発売のモデルですが、かつては2代目ヴィオスと同仕様の「ベルタ」として日本でも販売されていました。現在の3代目以降は完全にオリジナルデザインとなり、日本のヴィッツ(現ヤリス)とは異なる外観を持つ独自のモデルとして進化しています。
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トヨタ・ヴィオスのスペックと性能


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ヴィオスのボディサイズは全長4410mm×全幅1700mm×全高1475mmとコンパクトで、日本で販売される「カローラ セダン」よりやや小さいサイズ感です。エンジンは1.5L(1496cc)のガソリンエンジン「1NZ-FE型」を搭載し、最高出力は106馬力から107馬力、最大トルクは140Nmを発揮します。
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トランスミッションは、CVT(無段変速機)とマニュアルトランスミッション(MT)の2種類が用意されています。特にベトナム市場ではMT仕様も選択可能で、コストを抑えたい層や走行性能を重視するユーザーにも対応しています。
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燃費性能については、実走行で約15~18km/L程度とされており、公式の燃料消費率は100kmあたり5.5リットル(約18.2km/L)と、同クラスのホンダ・シティ(5.7リットル/100km)や日産アルメーラ(6.3リットル/100km)よりも優れた数値を示しています。高速走行時には18~20km/Lの燃費を実現できるとの報告もあり、コンパクトセダンとして優秀な燃費性能を持っています。
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新プラットフォームを採用した4代目モデル(2022年以降)では、3代目と比較してホイールベースが70mm延長され2620mmとなり、より広い室内空間を実現しています。
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トヨタ ヴィオス(VIOS)新車情報・購入ガイド - 詳細なスペック情報と価格帯の解説

トヨタ・ヴィオスのデザインと歴史

ヴィオスは2002年の初代登場以来、数回のフルモデルチェンジを経て進化してきました。インドネシア市場では2003年に初代が登場し、2007年に2代目、2013年に3代目、そして2022年に9年ぶりとなる4代目へとフルモデルチェンジされています。
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デザイン面では、世代を重ねるごとにスポーティで個性的なスタイルへと進化しています。3代目以降のヴィオスは、大きく開いたフロントグリルと鋭いデザインのライトが特徴で、「ミニカムリ」とも称されるような流麗なボディラインを持ちます。フロントセクションは大胆なデザイン変更が施され、スポーティかつ個性的な印象を与えます。​
2023年モデルでは、さらにスタイリッシュで斬新なグリルを備えたフロントデザインとなり、「ひと目見たら忘れられないデザイン」と評されています。印象的なLEDプロジェクターヘッドランプや新デザインの6本スポークホイールが装備され、力強さを表現しています。ボディカラーには新色として「スパイシー スカーレット」などの鮮烈な色が設定されており、若い世代をメインターゲットとしたデザイン戦略が取られています。
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インテリアも充実しており、センターに9インチのフローティングディスプレイを搭載し、プラスチック内装にスティッチ風のシボを入れるなど、コストを抑えながらも質感を高める工夫が見られます。後部座席には2つの充電ポートも追加され、利便性が向上しています。
参考)href="https://www.sekaidrive.com/2015/06/toyota-vios-new-design.html" target="_blank">https://www.sekaidrive.com/2015/06/toyota-vios-new-design.htmlamp;#12304;Car Guidehref="https://www.sekaidrive.com/2015/06/toyota-vios-new-design.html" target="_blank">https://www.sekaidrive.com/2015/06/toyota-vios-new-design.htmlamp;#12305;トヨタ ヴ…

トヨタ・ヴィオスの価格と市場での位置づけ

ヴィオスの価格は市場によって異なりますが、タイでは55万9000~73万4000バーツ(日本円で約182~239万円)、インドネシアでは3億1490万ルピアから3億6990万ルピア(約300万円から約353万円)に設定されています。ベトナムでは4億7900万ドン(約284万円)からとなっており、各国の経済状況に応じた価格設定がなされています。
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この価格帯は、日本の物価と比較すると決して安くありません。日本で販売される1.5Lエンジン搭載のカローラ アクシオがMTで137.7万円、CVTでも144万円であることを考えると、新興国市場においてヴィオスは中上流の所得層をターゲットにした車種であることがわかります。実際、現地では家族を巻き込んでローンを組んで購入する人も多く、途中でローンを払えなくなり手放す人もいるほどです。​
中古車市場では比較的多く出回っており、日本国内でも逆輸入車として数は少ないものの流通しています。日本の中古車サイトでは70万円台から購入できる個体も見られます。
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市場での位置づけとしては、ヤリスのセダン版として、ハッチバックよりも上級志向のユーザーをターゲットにしています。ベトナムでは2024年8月末時点で累計販売台数が24万7000台を超え、長年にわたり同国で最も売れている車種の一つとなっています。
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トヨタ・ヴィオスの安全性能と装備

ヴィオスには先進的な安全装備「トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)」が搭載されています。この衝突回避支援パッケージには、衝突前警報(PCS)、車線逸脱警報システム(LDA)、7個のエアバッグなどが含まれており、安全性の向上に貢献しています。​
具体的な安全装備としては、以下のような機能が搭載されています。前方の車両や歩行者を感知する自動ブレーキシステム(プリクラッシュセーフティ)、道路上の白線や黄線をウインカーなしで越えようとすると警報を発する車線はみ出しアラート(レーンディパーチャーアラート)、対向車や先行車を感知して自動的にハイビームとロービームを切り替える自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)などが含まれます。
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さらに、先行車両の発進をブザーとディスプレー表示で教えてくれる先行車発進アラームも装備されており、信号待ちや渋滞時の出遅れを防ぎます。これらの安全装備は、日常的な運転における事故リスクを低減し、ドライバーの負担を軽減する役割を果たしています。​
ただし、2023年にはタイ市場において安全性試験結果に誤りがあったため、一時的に販売が中止されるという事態も発生しました。トヨタタイランドは再テストを経て販売を再開しており、安全性や品質上の問題はないことが確認されています。この出来事は、トヨタが安全性を最優先に考えている姿勢を示すものでもあります。
参考)トヨタタイランドはヴィオス2023年モデルの発売中止を決定

トヨタ・ヴィオスが日本未発売の理由とライバル車

ヴィオスが日本で販売されていない主な理由は、日本市場におけるセダン需要の低迷です。日本ではSUVやミニバン、軽自動車の人気が高く、コンパクトセダンの需要は限定的です。さらに、トヨタは日本市場向けにカローラ アクシオやカローラといった既存のセダンラインナップを持っており、ヴィオスを導入する必要性が低いと判断されています。​
また、トヨタの戦略として、新興国市場への投資を重視しており、日本市場向けの専用開発よりも、成長が見込める東南アジア市場に注力する方針を取っています。実際、ヴィオスは80ヶ国を超える国々に輸出されており、もはや完全にグローバル車としての地位を確立しています。​
ヴィオスのライバル車としては、ホンダ・シティ、日産アルメーラ、三菱ミラージュG4などが挙げられます。特にホンダ・シティとは東南アジア市場で激しい競争を繰り広げており、2024年11月にはホンダ・シティがヴィオスを上回る販売台数を記録する月もありました。しかし、ヴィオスは依然として累計販売台数では圧倒的な優位性を保っており、ベトナムの低価格セダン分野でトップの地位を維持しています。
参考)トヨタ ヴィオスと一汽トヨタ ヴィオスの燃費比較 どちらが燃…

燃費性能ではヴィオスが他のライバル車を上回っており、長期的な維持費の面でも優位性があります。このような総合的な競争力が、ヴィオスを東南アジア市場で最も成功したコンパクトセダンの一つとしています。​
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