
RekiLife トラック 補助ミラー サイドミラー アンダーミラー 後付け 補助 左右兼用 丸型 (M)
サイドアンダーミラーの保安基準は、道路運送車両の保安基準第44条第5項で明確に規定されています。この基準では「運転席に座った時に、自動車の前面及び左側面に接する高さ1m、直径0.3mの円柱を確認できること」が求められます。この円柱は6歳児の身長を想定したもので、左ハンドル車の場合は右側面と読み替えられます。
参考)サイドアンダーミラー(直前直左鏡)の保安基準とは?取り外した…
2003年に高さのあるボンネットを持つ乗用車及び小型トラック、中型トラックを対象として「間接視界基準」が導入されました。新型生産車は2005年1月1日から、継続生産車は2007年1月1日からこの基準が適用されており、以降に生産されて国内で運行される自動車は、直視またはカメラ・モニターなどで直前側方視界基準を満たしていない場合、サイドアンダーミラーの取り付けが義務付けられています。
参考)サイドアンダーミラー - Wikipedia
保安基準を満たすためには、設置方法も重要な要素となります。サイドアンダーミラーが粘着テープや吸盤などで取り付けられている場合、車体に確実に取り付けられているとみなされず、保安基準を満たしていないと判断されます。また、窓ガラスやドアの開閉時に脱落してしまうような状態でも車検を通すことができません。
グーネット「サイドアンダーミラー(直前直左鏡)の保安基準とは」では保安基準の詳細や車検時の注意点が解説されています
サイドアンダーミラーの義務化には深刻な社会問題が背景にあります。1970年代から80年代にかけて、車高の高いトラックやSUVなどで駐車時や発進時における助手席側の事故が社会問題化したことが、サイドアンダーミラーを導入するきっかけになっています。特に1970年代に大型トラックの左折巻き込み事故が多発したため、1978年に当時の運輸省通達で大型トラックにおいてサイドアンダーミラーの装着が義務化されました。
参考)トラックのサイドアンダーミラーとは?機能から注意点まで解説 …
その後2003年に中型トラック、小型トラックでも左側の視界を確保する「間接視界基準」確保が義務化され、道路運送車両法の保安基準の「間接視界基準」でこの左側視界の確保が義務化されています。この義務化により、トラックの左側、助手席側直近側方の死角を減らし、より広い部分を確認できるように広角ミラーが用いられて巻き込み防止に役立てられています。
参考)サイドアンダーミラーは安全運転の必需品 - アイナビポー…
車体が大きなトラックでは、サイドミラーだけでは十分に周囲の状況が確認できず、見えない死角が発生してしまいます。サイドアンダーミラーでは運転席と助手席のすぐ下までミラーに映してくれるため、サイドミラーでは見えなかった死角が確認でき、右左折時などに発生しやすい巻き込み事故を防いでくれます。
参考)解答|左折するため、車を左側に寄せる際に注意すべきことは?【…
サイドアンダーミラーを取り外した状態では車検に通すことができません。2003年より道路運送車両の保安基準第44条で設置が義務化されているため、サイドアンダーミラーを取り外してしまうと保安基準に合致しないため、車検に通すことができず、同様に公道を走ることもできなくなってしまいます。
参考)サイドアンダーミラーって?特徴の紹介や疑問にお答え!
車検業者の工場や運輸支局に車両を持ち込む際は、サイドアンダーミラーまたはサイドアンダーカメラが取り付けられていないと、車検に通せないため注意が必要です。車検の時だけサイドアンダーミラーなどを付けておいて、車検以外では取り外している人もいるようですが、安全面からみると好ましくないため、何らかの理由があってもサイドアンダーミラーは取り外さないようにすべきです。
参考)トヨタ お問い合わせ・よくあるご質問
取り付けが不確実な鏡及び鏡面に著しいひずみ、曇り又はひび割れがある鏡は、保安基準に適合しないものとされます。また、サイドアンダーミラーは助手席側前方の視界確認のために設置が義務付けられており、さまざまな理由で取り外すことは道路運送車両の保安基準上、容認されません。
参考)https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/hbh5ss0000002mk7-att/gtg5d20000002l09.pdf
サイドアンダーミラーの装着基準は明確に定められており、間接視界基準を満たせばサイドアンダーカメラの利用でも認められています。2016年6月に「間接視界基準に係る国際規則の採用」が施行されたことで、サイドビューカメラが解禁となり、サイドビューカメラがあればサイドアンダーミラーがなくても保安基準をクリアできるようになりました。
参考)「格好悪い」義務化でSUV定番「きのこミラー」なぜ激減? い…
サイドアンダーカメラは、キャビン内のモニターで「間接視界基準」を確認できる優れもので、後付けも可能なサイドアンダーカメラはサイドアンダーミラーよりも広く車外を確認できます。レンズには正像タイプ、鏡像タイプ、魚眼タイプなどがあり、それぞれの特徴があることを知る必要があります。正像タイプは上下左右ともに実際に目で見たままの画像で、振り返って後ろを見た時の景色がモニターに映った状態となり、サイドアンダーカメラにはこの正像タイプが向いています。
参考)安全運行に貢献するサイドアンダーミラー! 今後はAIを活用し…
カメラによる視界確保は、画像を表示するカメラとして障害物を運転者が認識し、安全確認のために必要な情報が運転者に提供されることが必要です。国際基準に適合するカメラモニタリングシステムを備えることにより、バックミラー等がない自動車を設計・製造することも可能となっています。
参考)https://www.mlit.go.jp/pubcom/02/kekka/pubcomk111_.html
サイドアンダーミラーの最大の役割は助手席側直近側方の死角を減らすことです。トラックの左側、助手席側直近側方は車両が大きくなればなるほど死角が広がり、サイドミラーだけでの確認は困難になります。ミラーに映らない死角があり、左折時の巻き込み事故の一因となっているため、ミラーには死角があることをしっかり認識し、左折時は確実な安全確認を行う必要があります。
参考)https://www.toyamatrucking.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/10/4a3f8f1ac792f8e79e7636ed25963a72.pdf
車のサイドミラーやピラーには死角が存在し、特に危険なのは右左折など方向転換を行うタイミングです。人やモノの運転席から見た位置が大きく変化するため、思わぬ場所が死角となり事故に繋がる恐れもあります。死角にいる車両を知らせる補助システムも車両の大きさや位置によって検知しないこともあるので、左折時や車線変更時は必ず死角を目視することが基本となります。
参考)https://www.zurich.co.jp/carlife/cc-blind-spot/
運転席左側下部の安全窓は、左側方の死角をなくすために設けられているものであり、そこを荷物などで塞いでしまうと左側方の歩行者や自転車などを見落としてしまい事故につながります。安全窓付近に荷物などを置いたり、カーテンなどで窓を覆ったりせず、安全窓からも確実に安全確認を行うことが重要です。左折時はバイク等が左に入らないように、事前に車を左側端に寄せる必要もあります。
最近ではサイドミラーにCCDカメラを装着したり、車両の周囲を見渡すような俯瞰映像をナビゲーションで確認できるシステム等へ置き換わるなど、新車でサイドアンダーミラーを採用する車種はあまり見かけなくなりました。しかし本来の役割を再認識し、見た目だけで取り外してしまうようなことのないようにして、安全運転に心がける必要があります。
参考)なぜ最近の車にはサイドアンダーミラーがないのか?
現在では電子サイドミラーやサイドカメラなどの技術が登場しており、車両のフロントドア外側のカメラで撮影した車両左右後方の映像を、超精細液晶に表示するシステムも開発されています。将来的にはサイドアンダーミラーとサイドアンダーカメラの両方の選択肢が用意され、さらにAIを活用したサイドアンダーカメラも登場する可能性があります。
参考)https://item.rakuten.co.jp/timelessstore1/reom625s/
車種別専用設計のカメラカバーによりサイドアンダーミラーと交換できるタイプのカメラキットも市販されており、左サイドの死角をモニターに映して安全運転をサポートする角度調整機能付きカメラキットが普及しつつあります。これらの技術革新により、より安全性の高い視界確保システムが実現されていくことが期待されます。
参考)https://www.datasystem.co.jp/products/suc/index.html