レクサスTXは北米専用モデルとして開発されたため、日本では新車の正規販売がありません。北米市場では2023年10月から販売が開始され、非常に好調な売れ行きを記録しています。北米でのベース価格はTX350（FF）で5万7090ドルから、2026年モデルでは約845万円に相当します。一方、最上位のTX550h+プラグインハイブリッドラグジュアリーグレードになると、1,100万円を超える価格帯となります。
日本円での換算レートは市場の変動により異なりますが、現在のドル円相場（1ドル=135～150円前後）を基準にすると、TX350は750万円～825万円、TX500hハイブリッドは1,000万円～1,100万円、TX550h+は1,050万円～1,150万円が予想される日本円での価格帯です。北米レクサスの開発陣によれば、日本市場への導入は「現在のところ予定されていない」というのが公式見解となっています。
レクサスTXは3つの異なるパワートレインを搭載した複数のグレードラインアップを提供しています。TX350は2.4Lターボチャージド直列4気筒エンジン搭載で、最高出力279psを発揮します。TX500hは2.4Lターボチャージドハイブリッドシステムで、システム最高出力371psのより力強い性能を実現しています。最上級のTX550h+は3.5L V6プラグインハイブリッドシステムで、レクサス初となるPHEV技術を採用し、システム出力は404hpに達します。
TX550h+はメーカー推定のEVモード航続距離が約53km（33マイル）と、日常の短距離移動を電気のみで対応可能です。全グレードにDIRECT4と呼ばれる電子制御フルタイムAWDシステムが装備され、状況に応じて前後駆動力配分を75:25から50:50まで常に変化させ、安定性を高めます。駆動方式としてはTX350がFF又はAWDの選択が可能で、ハイブリッドモデルはAWDのみとなっています。
レクサスTXのボディサイズは全長5,170mm、全幅1,990mm、全高1,780mm、ホイールベースは2,950mmです。このサイズはレクサスLX（全長5,100mm×全幅1,990mm×全高1,885mm）よりも全長で70mm長く、全高で105mm低い設計となっています。日本国内での普通乗用車登録の制限（全幅1,850mm以内、全長4,700mm以内など）を超えるため、小型乗用車登録となり、税制上の優遇措置対象外となることに注意が必要です。
ラゲッジスペースは3列目シート使用時でも569L、3列目を倒すと1,625L、2列目まで倒すと最大2,747Lまで拡大します。3列目シートは大人2名がゆったりと座れるキャプテンシート6人乗り仕様と、ベンチシート7人乗り仕様から選択可能です。インテリアには12.3インチ又は14インチのインフォテイメントシステム、21スピーカーのマークレビンソン製プレミアムオーディオシステムなどが装備されます。
レクサスTXを日本で購入する実質的な唯一の方法は並行輸入です。北米のレクサスディーラーから直接購入するか、専門の並行輸入業者を通じて購入することになります。北米での本体価格に加えて、国際運送料金（通常50万円～100万円程度）、輸入関税・手数料、日本での登録手続き費用（40万円～60万円程度）が上乗せされます。結果として、TX350でも日本国内での実質的な購入総額は850万円～950万円程度となることが一般的です。
並行輸入車には北米仕様のため、運転席が右側に配置されています。日本国内での登録に際しては、左ハンドル車として登録される点、メーターやオーディオシステムが英語表記となる点、保証やアフターサービスが限定される点などが重要な留意事項となります。また、北米での生産時期から日本到着までに6ヶ月～1年程度要することが一般的であり、納期の長さも購入時の重要な検討要素です。
レクサスTXが日本で販売されていない現状では、同じレクサスブランドの3列シートSUVとしてRX450hLが有力な代替案となります。RX450hLは全長5,000mm×全幅1,895mm×全高1,725mmのボディに、3列シート電動格納式を採用しており、769万円の正規販売価格で購入可能です。システム最高出力259psのハイブリッドシステムを搭載し、JC08モード燃費17.8km/Lの燃費性能を実現しています。
国内でレクサスTX相当の3列シート大型SUVを検討する場合、RX450hLは正規ディーラーサポート、完全な日本国内対応のナビやオーディオシステム、充実した保証制度を備えている点で優れています。TXとの主な相違点は、TXがより大型のボディ（全長5,170mm）を持つ点、TX500h以上のモデルではPHEV仕様の選択肢がある点などが挙げられます。日本の道路事情を考慮すると、RX450hLのサイズはより実用的で、立体駐車場への対応可能性も高いと言えます。
日本でTX相当の大型3列シートSUVを求める場合、トヨタのグランド・ハイランダーも並行輸入での選択肢となります。グランド・ハイランダーはTXの兄弟車にあたり、同じGA-Kプラットフォームを採用しており、北米でのベース価格はTXより若干安い傾向にあります。ただし、レクサスブランドの高級感と充実した装備を求める場合は、TXのスペックとRX450hLの実用性のバランスを考慮した判断が必要です。
レクサスTXは北米でのニーズから生まれた専用設計の3列シート大型SUVとして、日本市場でも高い注目を集めています。ただし日本への正規導入がない現在、購入を検討する場合は並行輸入という選択肢を理解し、その費用や手続きの複雑さを十分に検討することが重要です。左ハンドル車であること、メーター表示の英語対応、アフターサービスの限定性などを総合的に判断した上で、RX450hLなどの正規販売車との比較検討を行うことをお勧めします。
参考：北米でのレクサスTX最新価格情報と仕様詳細
ベストカーWebの新型レクサスTX北米価格発表記事では、TX350からTX550h+までの全グレード価格、エンジン仕様、駆動方式の詳細が記載されており、北米市場での最新情報が得られます。
参考：2026年モデルレクサスTXの最新情報と改良点
carview!の記事では2026年モデルTXの新色追加、TX550h+のパノラマガラスルーフ標準装備化、3列目のモジュラーカップホルダー標準装備など、最新の改良点が詳しく解説されています。
十分な情報が収集できました。これでタイトルと記事構成を作成し、詳細な記事を作成します。
