キャブコンを買っても「宿代が浮く」どころか年間出費がむしろ増える人が8割近くいます。
購入前に「維持費はまあなんとかなる」と楽観視して後悔するオーナーは少なくありません。キャブコンはベース車両のトラックに巨大なシェルを架装した構造のため、普通車よりも消耗品の費用が格段に重くなります。
まず避けられないのがタイヤのコストです。キャブコンに多く使われるカムロードベースの場合、積載荷重に耐えるタイヤは「製造から3年」を目安にバースト防止のため交換が推奨されています。スタッドレスも同様の管理をする場合、年間に均すとタイヤだけで約7万円の出費になります。
次にサブバッテリーです。バッテリーの平均寿命は3年程度と言われており、キャブコンはサブバッテリーを3本搭載するモデルも多いため、3年ごとに10万円以上の交換費用が発生します。タイヤとバッテリーを合計すると、年間10万円前後のランニングコストがかかる計算です。
これが基本です。
さらに燃費面も見逃せません。カムロードベースのキャブコンの実燃費は一般道で6〜8km/L程度、高速でも9〜11km/L程度。年間走行距離を1万kmと仮定し、ガソリン換算で計算すると、燃料費だけで年間15〜20万円規模になります。軽油仕様のディーゼル車ならガソリン代より20円/L程度安く抑えられますが、それでも無視できない金額です。
| 費用項目 | 目安(年間) | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車税(3L超ディーゼル) | 約40,000円 | 8ナンバー適用 |
| 重量税(車検時) | 約12,000円 | 3t以下・8ナンバー |
| タイヤ代(均等割) | 約70,000円 | 3年ごと交換・スタッドレス含む |
| サブバッテリー(均等割) | 約33,000円 | 3本搭載・3年周期 |
| 燃料費(年1万km) | 約150,000〜200,000円 | 実燃費7〜8km/L換算 |
| 任意保険 | 約60,000〜100,000円 | 車両保険込み |
| 駐車場代(外部賃貸の場合) | 約180,000〜300,000円 | 月1.5〜2.5万円 |
大型キャブコンはバンコンと比べて購入価格が150〜200万円高くなる傾向があり、設計やオプションの自由度の高さに引き寄せられてさらに値が張るケースも珍しくありません。痛いですね。
購入を検討する段階で、年間の維持費総額を必ず試算してください。税金・保険・タイヤ・バッテリー・燃料・駐車場を合計すると、50万円を超えるケースは十分ありえます。キャブコン専門の購入ガイドや、カーステイ(Carstay:キャンピングカーの維持費と節約方法)が公開している費用試算ツールなどを活用して、リアルな金額を掴んでから動くと後悔を防げます。
参考:キャンピングカーオーナーによる維持費の年間実録データ
実録!5年間キャンピングカーを使用して分かった維持費と乗用車の比較(drimo)
「購入してから気づいた」後悔の声で最も多いのが、駐車場・保管場所の問題です。これは知っておけば確実に防げる後悔です。
キャブコンの車高は2.6〜2.9mが一般的で、立体駐車場の高さ制限(1.5〜2.1m)には当然入れません。それだけでなく、スーパーのコインパーキングやファストフードのドライブスルーにも入れないケースが多く、「普段の買い物ですら駐車場を選ばなければならない」という不便が日常的に発生します。
自宅の駐車場で保管できない場合は、外部の月極駐車場や屋外保管サービスを探す必要があります。都市部では大型車が停められる平面駐車場の最低ラインが月額2.5万円程度、年間25万円の出費になることも珍しくありません。これは購入検討段階では見落とされやすい固定コストです。
さらに盲点となるのが、自宅の駐車スペースそのものの問題です。実際のオーナーの声をまとめると、「庭の物置を撤去した」「花壇を削って駐車スペースを広げた」「玄関の一部を削った」など、購入後に自宅を改修する羽目になったケースが続出しています。こうした「想定外の追加出費」が後悔につながっています。
つまり保管場所の確保が条件です。
購入を決める前に、次の3点を必ず実測・確認してください。
参考:キャンピングカーの駐車スペースと解決方法の詳細解説
「運転がこんなに難しいとは思わなかった」というのも、キャブコンオーナーがよく口にする後悔のひとつです。これは慣れの問題ではありますが、事前に知っておかないと最初の数カ月でストレスが爆発します。
キャブコンの全高は2.6〜2.9m、全長は4.8〜5.0m前後が標準です。ベース車はトラックのため、急ハンドルや急ブレーキに著しく弱い構造です。ある経験者は「目的地までの所要時間は普通車の1.3〜1.5倍を見込むべき」と語っており、普通車と同じスケジュールで動こうとするとパニックになります。
横風にも要注意です。シェルの側面積が大きいため、橋の上や高速道路で強い横風を受けると、ハンドルを取られる感覚があります。大型トラックに追い越される瞬間に「押し出されるような感覚」を覚えるオーナーも多く、これが運転恐怖感につながります。
これは対策が必要です。
最も有効な対策は、購入前に同車種のレンタルで高速道路・山道・狭い路地を含む試走をすること。そして購入時には足回りの強化(タイヤのサイズアップ、リアスタビライザー装着、ショック変更)を最初から予算に組み込むことです。ノーマルの足回りのまま乗ると「怖い」という感覚を持つオーナーが多く、足回り強化後に「全然違う」と評価が一変するケースが多数報告されています。
また、エンジン選びも重要です。ガソリンエンジンは車重と出力のバランスが悪く、山道での登坂で苦しい場面が増えます。ディーゼルは購入価格が上がりますが、トルクの余裕・燃費コスト・売却時の残存価値のすべてで優位です。長期所有を考えるなら、ディーゼルを選ぶのが原則です。
参考:キャブコン初心者向けの運転ガイド
初心者が起こしがちなキャンピングカーの事故!運転のコツ(Carstay)
購入後に多いのが「サイズが合わなかった」という後悔です。意外ですね。大きければ大きいほど良いと思いがちですが、現実はそう単純ではありません。
よく聞かれるケースが「子どもが一緒に旅行しなくなってから、夫婦2人には大きすぎる」という声です。子ども向けの設備や就寝人数を想定して購入したキャブコンが、子どもの成長とともに使われなくなると、維持費だけがかさむ結果になります。逆に「1人か2人で使うからコンパクトなモデルにしたら、荷物を積んだら途端に狭くなった」という失敗も多いです。
サイズ感と使い勝手の不一致は、数値データだけでは判断できません。カタログスペックではなく、実際に「自分の荷物を積んで」「家族全員が乗り込んで」「就寝できるか体を伸ばして試してみる」という体験が必要です。これを省略したことによる後悔がオーナーブログに山のように記録されています。
サイズ選びの基準として、日本RV協会のアンケートでは「1台目→2台目の買い替えを希望する理由の第1位は、使ってみると満足できない部分もあり、より自分に合ったものが欲しくなった」と報告されています。つまり多くの人が1台目で失敗し、2台目で正解に近づくという流れになっています。
「この用途なら問題ありません」という判断をするために、購入前にレンタルで1泊以上する体験は非常に有効です。レンタルキャンピングカーサービス(ナッツRVのCREAなど)では1泊からの試乗プランを提供しているところもあり、購入前の確認手段として活用できます。
参考:サイズ選びの失敗事例まとめ
キャンピングカー購入後の後悔の声8選まとめ(gatagatagogo)
「こんなにメンテナンスが大変だとは思わなかった」という声も、多くのキャブコンオーナーから聞かれます。普通車の感覚で考えていると、必ず後悔する部分です。
キャブコンの屋根の高さは3m前後。手が届かないため、屋根の洗車は脚立やリアラダーを使って登ってやる必要があります。ある経験者は「2ヶ月に1回はプロに洗車を依頼している」と語っており、自分でやろうとすると高所作業になるため怖さもあります。洗車だけでも「1日がかり」という声が多く、普通車の感覚で見積もると完全に予想外の手間です。
さらに居住部分のメンテナンスが加わります。シンク・トイレ・シャワー・FFヒーター・冷蔵庫・電気系統と、普通の車にはない装備がすべてメンテナンス対象になります。オフシーズンの管理も必要で、冬場は給水管の凍結防止・バッテリー管理・FFヒーターの点検を行わないと、翌シーズンの使い始めにトラブルが続出します。
FFヒーターは安全に使うために定期点検が必要です。燃焼機器のため換気と一酸化炭素警報器の設置は必須で、これを怠ると車中泊中に深刻な危険が生じます。一酸化炭素警報器は必須です。
メンテナンスの負担を軽減する方法として、購入前に「信頼できるキャンピングカー専門店・整備工場を地元に確保できるか」を確認しておくことが有効です。一般の整備工場ではキャンピングカー固有の装備(電気系統・給排水・FFヒーター)に対応できないことがあり、専門整備の窓口が遠いと緊急時に困ります。購入店とのアフターサポート契約の内容も、購入判断の重要な基準にしてください。
後悔する人と後悔しない人の差は、実は「準備の量」で9割決まります。これだけ覚えておけばOKです。
後悔しないオーナーに共通するのは、購入前に「いつ・どこで・誰と・どんな使い方をするか」を具体的にイメージして、それに合ったサイズと装備を選んでいる点です。対して後悔するオーナーの多くは、「なんとなく広くて快適そうだから」「憧れていたから」という動機だけで大きなキャブコンを選び、維持費や使用頻度の低さに打ちのめされます。
特に見落とされやすいのが「使用頻度」の問題です。購入直後は毎週末出かけていたのに、次第に運転の大変さや駐車場探しの手間から使用頻度が下がり、「年に数回しか使っていないのに年間50万円超の維持費がかかっている」という状況に陥るオーナーが後を絶ちません。
後悔ゼロは難しいかもしれませんが、上記の準備を踏んだ上で購入したオーナーの多くは「買って良かった」と話しています。キャブコンは確かに手間もお金もかかる乗り物です。それでも、毎週末どこへでも「走る家」として出発できる自由は、ほかの何ものにも替えがたいと感じている人が多いのも事実です。
参考:キャブコン購入前の総合チェックリスト
キャブコンとキャンピングカーで後悔しないための必読チェックポイント(金吉工芸)

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