コンパクトポールアンテナ選び方と交換方法

コンパクトポールアンテナは軽自動車やコンパクトカーに最適な受信機器です。この記事では選び方のポイント、メリット・デメリット、取り付け位置、交換方法まで徹底解説します。あなたの愛車に最適なアンテナは何でしょうか?

コンパクトポールアンテナ選び方

コンパクトポールアンテナの基本知識
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コンパクト設計

20~30cm程度の長さで樹脂製カバー内にコイル状アンテナを内蔵

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主な採用車種

軽自動車やコンパクトカーの大半に標準装備

🔧
可倒式構造

前後に倒せる設計で洗車時にも便利

コンパクトポールアンテナの基本構造と特徴


フィンアンテナ シャークアンテナ 汎用 アンテナ ポールアンテナ交換式 流線型ボディーにフィット (ブラック)

 

コンパクトポールアンテナは、国内の軽自動車やコンパクトカーの大半に採用されている現代の主流アンテナです。アンテナの長さは20~30cm程度で、伸縮機能はありませんが、樹脂製のカバーの内部にコイル状のアンテナが詰め込まれた構造となっています。
参考)見た目なのか? 機能なのか? 自動車のアンテナにいくつもの種…

この構造により、短いながらも素材や製法の進化によって受信感度はこれまでの伸縮アンテナとほぼ同等を保っているのが大きな特徴です。通常、アンテナは長さがある方が感度も良くなりますが、コンパクトポールアンテナは技術革新によってこの常識を覆しました。
参考)https://www.zurich.co.jp/carlife/cc-car-antenna-type/

また、前後に倒すことができる可倒式の設計となっており、ネジを緩めればアンテナ本体だけを簡単に取り外すことも可能です。この利便性の高さが、多くのユーザーに支持される理由となっています。​

コンパクトポールアンテナのメリット

コンパクトポールアンテナには、従来の伸縮式アンテナと比較して多くのメリットがあります。

 

まず最大のメリットは、見た目がスマートでスタイリッシュな点です。長い伸縮アンテナと比べると、車のデザインを損なうことなく、すっきりとした外観を保つことができます。特に軽自動車やコンパクトカーのデザインにマッチしやすく、車の美観を重視するユーザーに好評です。​
次に、短いため障害物に引っ掛かりにくく、折れにくいという実用面でのメリットがあります。洗車機を通す際にも、倒すだけで対応できるため、取り扱いが簡単です。また、可倒式なので立体駐車場などでも安心して利用できます。
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受信感度の面でも、技術の進化により従来の伸縮アンテナとほぼ同等の性能を確保しています。短いながらも内部にコイル状のアンテナが効率的に配置されているため、AM/FMラジオの受信において実用上の問題はほとんどありません。​

コンパクトポールアンテナのデメリットと注意点

一方で、コンパクトポールアンテナにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。

 

まず、受信感度については、理論上は長い伸縮アンテナの方が優れています。山間部や電波の弱い地域では、受信状況が悪化する可能性があります。特に、電波の届きにくい地域では、手動式伸縮ポールアンテナの方が確実な受信が可能です。
参考)https://search.kakaku.com/%E8%BB%8A%E7%94%A8%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%20%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%BD/

風切り音の問題も指摘されています。走行中、特に高速走行時にポール部分が風を受けて音が発生することがあります。この風切り音を低減する市販のポールアンテナも販売されていますが、完全に解消できるわけではありません。
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また、取り付け位置によっては手が届きづらい場合があります。スズキによると、ハイトモデルでは背の低いユーザーでもリアドアを開けてフロアに足をかければ届くように運転席側にオフセットして設置していますが、車種によっては不便を感じることもあります。​
経年劣化による樹脂カバーの色褪せや破損も起こりやすいため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。​

コンパクトポールアンテナの取り付け位置の違い

コンパクトポールアンテナの取り付け位置は車種によってまちまちで、これには明確な理由があります。
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一般的には、ルーフの中央後方、右後方、右前方など、メーカーや車種によって異なる位置に設置されています。この配置の違いは、主に使い勝手と受信性能の最適化を考慮した結果です。​
スズキの場合、ハイトモデルでは背の低いユーザーでもアンテナに手が届きやすいよう、リアドアを開けてフロアに足をかければ届く位置、つまり運転席側にオフセットして設置しています。これにより、洗車時やメンテナンス時の利便性が向上しています。​
また、受信感度の観点からも取り付け位置は重要です。電波の受信状況は車の構造や周囲の金属部品の影響を受けるため、各メーカーは最適な受信性能が得られる位置を慎重に選定しています。
参考)https://www.mazda.com/content/dam/mazda/corporate/mazda-com/ja/pdf/innovation/monozukuri/technology/tech-review/2012/2012_no037.pdf

さらに、車検の保安基準との関係も考慮されています。アンテナが運転者の視界を妨げたり、突起物として危険と見なされたりしないよう、適切な位置に配置する必要があります。​

コンパクトポールアンテナ交換時の注意事項と車検対応

コンパクトポールアンテナを交換する際には、いくつかの重要な注意事項と車検に関する規定を理解しておく必要があります。

 

まず、折れたアンテナをそのまま放置すると車検に通らない可能性があります。道路運送車両の保安基準の細目を定める告示により、折れたアンテナは「鋭い突起を有し」交通の安全を妨げる恐れのあるものと考えられるため、テープなどで補修しても車検に通らないことがあります。​
アンテナ自体は道路運送車両法での保安基準の指定部品になっており、全高3800mmを超えない範囲なら交換しても構いません。このため、市販のアンテナに交換することは法的に問題ありませんが、適切な製品を選ぶ必要があります。
参考)http://www.aiseishin.jp/qa/shiteibuhin2.pdf

交換方法は比較的簡単で、ルーフに取り付けられているアンテナはネジ式になっているため、アンテナを回すだけで簡単に外せます。その後、購入した新しいアンテナを取り付けるだけで作業は完了します。ただし、業者に依頼すれば10分程度で確実な作業が可能です。
参考)簡単!車のラジオアンテナを自分好みに交換♪車のラジオアンテナ…

受信感度を保つためには、純正品と同等以上の性能を持つ製品を選ぶことが重要です。コイル状の作りの製品であれば、短いながらも純正と遜色のない受信感度を実現できます。また、風切り音を低減する市販品も販売されており、より快適なドライブ環境を実現できます。​
見た目なのか? 機能なのか? 自動車のアンテナにいくつもの種類がある理由 - ベストカーWeb
アンテナの種類と進化の歴史、各タイプの特徴について詳しく解説されています。

 

車のアンテナ。フィルム・ドルフィン・ロッド - チューリッヒ保険会社
アンテナの交換方法、受信感度を上げる方法、折れた場合の対処法など実用的な情報が掲載されています。

 

 


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