国道と県道のマーク標識は逆三角と六角形

毎日通行する道路でも、実は国道と県道の違いを知らない人が多いのではないでしょうか。標識の形や色で見分ける方法を知ることで、ドライブがより安全で楽しくなります。あなたは国道と県道のマークの違いを正確に説明できますか?

国道と県道のマーク標識は逆三角と六角形

国道と県道のマークの基本的な違い
🛣️
国道の標識は逆三角形

国道を示す標識は角が丸い逆三角形の形をしており、通称「おにぎり」と呼ばれています

🔵
県道の標識は六角形

県道や都道、道道、府道などの標識は六角形をしています

📍
色による識別方法

国道は赤、主要地方道は緑、一般県道はオレンジ色で区別されます

国道と県道のマーク:標識の形状による見分け方

 

毎日のドライブで目にしている道路標識ですが、国道と県道のマークの違いを正確に知っている人は意外と少ないものです。これらの標識は単なる装飾ではなく、道路管理者を示す重要な識別手段です。

 

国道の標識は「角が丸い逆三角形」の形をしており、これは一目で国道であることを識別できるように設計されています。この標識は全国共通で統一されており、路線番号が大きく表示されます。一方、県道や都道、道道、府道の標識は「六角形」の形をしていますが、この形状は国道との区別を明確にするため、複数の管理者による複数の道路を同時に識別する際に役立ちます。

 

これらの標識は道路標識、区画線及び道路標示に関する命令によって規格が定められており、日本全国でその形状と色が統一されているのが特徴です。

 

国道マークの内容:逆三角形標識の構成要素

国道を示す逆三角形の標識には、複数の情報が整理された形で記載されています。標識の上部には「国道」という文字が表示され、中央には大きな数字で路線番号が表記されます。例えば、国道1号線であれば中央に「1」と表示されます。標識の下部には「ROUTE」または「R」という英文字が記載されており、これは国際的な表記としても機能します。

 

標識の色は「青地に白い文字」で統一されており、この配色も全国どこでも同じです。国道の路線番号は1号から507号まで存在していますが、その中で48路線が欠番となっているため、実際には459路線が運用されています。この標識デザインは、夜間でも視認性が高く、遠くからでも国道であることが判別できるよう工夫されています。

 

県道マークの内容:六角形標識の特徴と記載事項

県道のマークである六角形の標識には、国道とは異なる情報が記載されています。標識の上部には「県道」「都道」「道道」「府道」のいずれかが表記され、道路を管理している都道府県を示します。中央には路線番号が表示されますが、これは県や道ごとに独立した番号体系を使用しています。標識の下部には管轄する都道府県名が記載される点が特徴です。

 

例えば埼玉県の県道1号さいたま川口線の場合、六角形の標識の上部に「県道」、中央に「1」、下部に「埼玉」と表記されます。県道の標識も国道と同様に青地に白い文字が使用されており、統一感のある配色になっています。この六角形という形状は、国道の逆三角形と明確に区別でき、ドライバーが瞬時に道路の種類を判別できるよう工夫されているのです。

 

国道と県道のマークの地色による色分け規則

標識の形状だけでなく、「地色」と呼ばれる背景色も道路の種類を識別する重要な要素です。路線番号標識(交差道路などに設置される標識)においては、一般国道は路線番号標識の地色が「赤色」、主要地方道は「緑色」、一般都道府県道は「オレンジ色」と色分けされています。この色分けは土地に不慣れな旅行者や外国人観光客にも分かりやすく案内できるよう、近年設置が進んでいる標識です。

 

実は、このカラーパターンは多くの道路地図やカーナビにも採用されており、電子地図上の道路表示と現地の標識が統一されています。つまり、スマートフォンのナビゲーション画面と実際の道路標識を見比べることで、さらに正確に道路の種類を識別できるということです。この色分けの規則を覚えておくことで、ドライブ中に瞬時に目的地へ向かうべき道路を判断できる利点があります。

 

市道や村道のマークの規定がない理由と独自の標識

興味深いことに、市道や村道については「標識の決まり」がないという点があります。これは国道と県道のように国が統一的に管理する道路ではなく、各自治体が独立して管理する道路だからです。そのため、形や表記内容については各自治体の判断に任されており、複数の形を組み合わせるなど、ユニークな標識が存在する傾向にあります。

 

例えば、ある自治体では市道を示すために独自のデザイン標識を採用しており、その地域を訪れた人にとっては識別が難しい場合もあります。市道や村道は一般的に交通量が少ない地域を走行する道路であり、主要な幹線道路ではないため、全国統一の標識規格が設定されていないのです。ただし、重要な交差点付近では、市道の位置を示すために周辺の国道や県道と関連した標識が設置されていることもあります。

 

道路標識の形状と色を理解することで、ドライブ中の移動がより安全かつスムーズになります。国道は逆三角形、県道は六角形という基本ルールを覚えておくだけでも、現地での判断が容易になるでしょう。さらに、路線番号標識の地色による色分けも意識することで、複雑な交差点や初めての地域でも、目的地への道路選択が正確になります。

 

全国各地の標識がこのルールに従っているため、北海道から沖縄まで、どの地域でも統一された基準で道路の種類を識別できるのが日本の道路標識の優れた点です。今後のドライブでは、単に道路を走行するだけでなく、標識の形状と色に注目してみることで、より深く日本の道路網を理解できるようになるでしょう。

 

国道の標識、ステッカー、ライブカメラについての詳細な情報が記載されています
国道、県道、都道など各種道路の見分け方と標識の色分けに関する詳しい解説があります
路線番号案内標識に関する日本の規格と国道番号、都道府県道番号の技術仕様が詳述されています

 

 

 

 


キンシオ the DVD 17号を行く ~この道をずっと行ったらどうなるの?~