本庄道路Ⅰ期区間(本庄市沼和田から群馬県高崎市新町まで延長7.0km)の完成予定時期は、費用便益比算定上で令和15年(2033年)度に設定されています 。これは前回評価時の令和12年(2030年)度から3年延期されたものです 。
参考)https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000895632.pdf
現在の工事進捗状況は非常に順調で、用地取得率は令和6年3月末時点で99%に達しています 。平成24年度から用地取得に着手し、平成25年度から橋梁工事が開始されました 。特に優先的に整備が進められていた神流川橋架替区間(L=1.4km)は、令和4年12月に2車線で開通を果たしています 。
参考)国道17号本庄道路 神流川橋が令和4年12月3日(土)15時…
工事の遅延要因として、地質調査の結果、液状化対策として地盤改良(深層混合)を追加する必要が判明したことが挙げられます 。当初想定していた地質条件よりも、液状化対策の検討が必要な地層が深い範囲で確認されたため、工事に想定以上の時間を要しています 。
参考)https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000839804.pdf
本庄道路Ⅱ期区間(深谷市岡から本庄市沼和田まで延長6.1km)は、令和4年度に新規事業化され、全体事業費約300億円で整備が進められています 。Ⅱ期区間の完成予定も令和15年(2033年)度に設定されており、全線開通に向けた計画が明確化されています 。
参考)https://www.ryuji.org/wp-content/uploads/2022/06/220601%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%A0%B1%E5%91%8A.pdf
現在は調査・設計段階で、用地取得はまだ着手されていません 。調査設計や用地取得に向けた道路設計の関係機関協議が完了次第、用地着手が予定されています 。Ⅱ期区間の整備により、国道17号現道の混雑度が約2割減少し、渋滞緩和による追突事故も約2割減少する効果が期待されています 。
参考)https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001470226.pdf
本庄道路の整備により、国道17号現道で発生している深刻な交通渋滞が大幅に改善される見込みです 。特に勅使河原北、若泉二丁目、四拾坂下など、主要渋滞交差点での慢性的な渋滞が解消されます 。
参考)埼玉の“地獄渋滞”国道17号の救世主!? 新バイパス「本庄道…
本庄道路は国道462号など主要交差点部が立体交差化されるため、信号待ちが解消され、よりスムーズな交通流が実現します 。現在の国道17号は旧態依然とした狭い2車線道路で、破滅的な渋滞状況が続いていますが、4車線のバイパス整備により交通容量が大幅に増大します 。
参考)埼玉のhref="https://kuruma-news.jp/post/863761" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/863761quot;地獄渋滞href="https://kuruma-news.jp/post/863761" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/863761quot;国道17号の救世主!? 新バイパス「本庄道…
具体的な効果として、現道の大型車交通量が5,300台/日から2,400台/日に減少し、深谷・高崎間の所要時間が34分から9分に短縮される予定です(4車線完成時) 。これにより円滑な物流活動が支援され、沿線自治体の製造品出荷が多い地域の経済活動が活性化されます 。
参考)https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/r6sai/2_r6_030.pdf
本庄道路の大きな特徴として、主要交差点部での立体交差化があります 。これまで信号待ちによる渋滞の原因となっていた交差点が立体化されることで、交通流の継続性が大幅に向上します 。
深谷バイパスとの接続部分では、既に一部4車線化されている区間と直結し、長距離ネットワークを担う無料の高規格道路「上武道路」熊谷バイパスへ繋がります 。将来的には大宮・都心方面へ信号ゼロで接続する計画となっており、広域的な交通ネットワークの骨格を形成します 。
立体交差化により、現在の神流川橋で発生している踏切問題も解決されます 。神流川橋の渋滞は昔から新町側の交差点での踏切問題があり、現在でも解決されていませんでしたが、本庄道路の整備により根本的な解決が図られます 。
参考)神流川橋の交通渋滞について/上里町
本庄道路の工事で予想外の課題となったのが、液状化対策の追加実施です 。橋梁部の追加地質調査により、当初想定していた地質条件よりも深い範囲で液状化対策が必要な地層が確認されました 。
具体的には、深層混合処理工法による地盤改良が追加で必要となり、これが工事期間の延長要因となっています 。しかし、この対策により長期的な道路の安全性と耐久性が確保されるため、完成後の維持管理費用の削減効果も期待されます。
また、沼和田地区では令和2年度から工事に着手しており、橋脚やボックスカルバートなどの時間のかかる構造物の建設が先行して進められています 。神流川橋という大工事が完了したことで、工事リソースが残り区間に振り分けられ、2025年度以降の進捗加速が期待されています 。
国土交通省は「早期完成を目指し工事を推進」としており、技術的課題を解決しながら着実に整備を進めています 。
国土交通省関東地方整備局による本庄道路の詳細な事業説明資料
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000895632.pdf
本庄道路神流川橋開通に関する国土交通省公式発表
国道17号本庄道路 神流川橋が令和4年12月3日(土)15時…