白山白川郷ホワイトロードは、石川県白山市と岐阜県白川村を結ぶ全長33.3kmの山岳観光道路です。有料区間は石川中宮料金所から岐阜馬狩料金所までとなっており、約1時間で通り抜けることができます。
通行料金は車種によって異なり、軽自動車は片道1,400円、普通車は片道1,700円、マイクロバスは5,000円、大型バス等は11,000円です。区間内でのUターンは片道料金で利用できるため、途中で引き返す場合も追加料金は発生しません。
自動二輪車や原動機付自転車、軽車両の通行は禁止されています。これは急カーブや急傾斜が多く、二輪車の通行が危険であると公安委員会が判断したためです。歩行者も通行禁止ですが、特別なウォーキングイベント開催時には一部区間が開放されます。
往復割引は、軽自動車2,200円、普通車2,600円、マイクロバス7,900円、大型バス等17,600円で利用できます。往復割引の有効期間は5日間となっており、日帰りだけでなく数日間の旅行でも活用できるお得な制度です。
障がい者割引では、障がい者手帳を提示すると軽自動車が700円、普通車が800円に割引されます。障がい者本人が対象となり、片道料金から半額程度の割引を受けられる制度です。料金所で手帳を提示することで適用されます。
回数利用料金も用意されており、軽自動車は10枚綴りで12,400円、普通車は10枚綴りで14,900円、マイクロバスは10枚綴りで44,600円、大型バス等は5枚綴りで49,500円です。頻繁に利用する方にとって経済的な選択肢となります。
2025年6月27日から11月10日まで、協賛温泉宿泊施設に2名以上で宿泊すると、白山白川郷ホワイトロードの通行料金が片道分無料になるキャンペーンが実施されています。対象温泉地は、片山津温泉、山代温泉、山中温泉、粟津温泉、辰口温泉、白山温泉郷などです。
宿泊前にホワイトロードをご利用の場合は、フロントで通行券（領収書）を提示すると片道分通行料金がキャッシュバックされます。普通車なら1,700円、軽自動車なら1,400円が返金されるため、大変お得です。
宿泊後にホワイトロードをご利用の場合は、チェックイン時にフロントで無料利用券を受け取れます。有効期限は原則として宿泊日の翌日ですが、他の観光地を経由して翌々日以降に通行する場合は、フロントに申し出ることで予定に合わせた有効期限を設定してもらえます。二輪車を除く全車種が対象です。
石川県観光連盟の温泉宿泊キャンペーン詳細ページでは、協賛宿泊施設のリストと利用方法が掲載されています。
白山白川郷ホワイトロードは白山国立公園内を通過する山岳道路のため、11月中旬から翌年6月上旬まで冬期閉鎖となります。通常は6月27日頃に有料区間が開通し、11月10日まで利用可能です。豪雪地帯であることから、降雪状況によっては予定より早く閉鎖される場合もあります。
開通時間は季節によって異なります。6月から8月は午前7時から午後6時まで（閉門は午後7時）、9月から11月は午前8時から午後5時まで（閉門は午後6時）です。白山国立公園を通過するため、夜間は通行止めとなる点に注意が必要です。
岐阜県側で落石対策工事が行われている場合、石川県側のみの開通となることがあります。この場合は中宮料金所から栂の木台駐車場までの13.1kmが利用可能となり、一部利用料として軽自動車1,100円、普通車1,300円、マイクロバス4,000円、大型バス8,800円で通行できます。通行状況は公式ホームページで随時更新されています。
料金所での支払いは現金のほか、各種クレジットカードや電子マネーにも対応しています。石川中宮料金所と岐阜馬狩料金所の両方で支払いが可能で、どちらから入っても同じ料金体系です。
回数券を事前に購入しておくと、料金所での支払いがスムーズになります。回数券は石川管理事務所や岐阜管理事務所で購入できますが、有効期限がありますので購入前に確認しましょう。頻繁に利用する地元の方や、複数回訪れる予定がある方におすすめです。
障がい者割引を利用する際は、料金所で障がい者手帳を提示する必要があります。身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳のいずれかを持参しましょう。手帳の提示により、その場で割引料金が適用されます。
白山白川郷ホワイトロード最大の見どころは、落差86mを誇る「ふくべの大滝」です。沿道随一の名所で、駐車場のすぐ近くから滝つぼまで近づけます。水しぶきが道路をおおうこともあり、岩肌に水が衝突する迫力ある光景を間近で楽しめます。紅葉シーズンの10月下旬から11月上旬には、ヤマモミジやカエデが色づき、大滝と岩壁が赤や黄色に染まる絶景が広がります。
標高1,445mの三方岩駐車場は、ホワイトロードで最も標高の高い場所です。真夏でも涼しく、標高1,736mの三方岩岳山頂への登山道も整備されています。眼前には北アルプスの峰々や白山の雄大な景観が広がり、晴れた日には素晴らしい眺望を堪能できます。
白川郷展望台デッキは、世界遺産「白川郷」の合掌造り集落と白山の峰々を一望できる新しい絶景スポットです。飛騨の木で作られた展望デッキからの眺めは息を飲むほどの美しさで、天空ブランコも設置されており撮影スポットとしても人気があります。9月末から11月上旬には雲海と紅葉が混じる幻想的な光景が見られます。
白山白川郷ホワイトロード公式サイトでは、ライブカメラで現在の天候や紅葉状況を確認できます。
白山白川郷ホワイトロードは急カーブや急傾斜が多い山岳道路のため、スピードの出し過ぎやわき見運転には十分注意が必要です。つづら折れの道が続き、対向車との離合も多いため、常に前方を注視して安全運転を心がけましょう。
携帯電話の不通区間がありますが、緊急時に備えて管理事務所に繋がる非常電話が14ヶ所設置されています。万が一のトラブルや事故の際は、最寄りの非常電話を利用してください。また、白山国立公園内を通るため、動植物や岩石等の採取は禁止されています。
ドローンでの撮影は原則禁止となっています。自然保護と安全確保のための規制ですので、必ず守りましょう。ゴミはすべて持ち帰り、美しい自然環境を保つよう協力が求められます。沿道には複数の駐車場があり、展望スポットでは車を停めて景色を楽しめますが、駐車場以外での停車は危険ですので避けてください。
白山白川郷ホワイトロードに関する詳細な問い合わせは、石川県側と岐阜県側の管理事務所で受け付けています。石川県側は白山林道石川管理事務所（電話076-256-7341、FAX076-256-7342）、岐阜県側は白山林道岐阜管理事務所（電話05769-6-1664、FAX05769-6-1664）です。
通行状況や気象情報、イベント開催による通行規制など、最新の情報は公式ホームページで随時更新されています。特に開通時期や紅葉の見頃、冬期閉鎖前の時期は天候による影響を受けやすいため、出発前に必ず確認しましょう。メールでの問い合わせも可能で、アドレスはinfo@hs-whiteroad.jpです。
温泉宿泊キャンペーンに関する問い合わせは、各協賛宿泊施設のフロントでも対応しています。キャンペーンの詳細や無料利用券の使い方、有効期限の延長などについては、宿泊施設に直接確認するとスムーズです。一般社団法人山中温泉観光協会（電話0761-78-0330）でもキャンペーン情報を案内しています。
白山白川郷ホワイトロードへのアクセスは、石川県側からは白山市尾添から中宮料金所へ向かうルート、岐阜県側からは東海北陸自動車道白川郷ICから国道156号線を経由して馬狩料金所へ向かうルートがあります。白川郷ICからは約10分、馬狩料金所までは約4kmです。
公共交通機関を利用する場合、高山駅から濃飛バスの高山～白川郷・金沢線に乗車し、白川郷バス停で下車します。そこから料金所までは車で約8分の距離ですが、バスは料金所までは運行していないため、タクシーやレンタカーを利用する必要があります。加賀温泉郷や白山市内の宿泊施設からはアクセスしやすく、温泉宿泊キャンペーンを利用すれば料金もお得になります。
石川県側の起点となる中宮温泉や一里野温泉周辺には、白山温泉郷の宿泊施設が点在しています。これらの施設も温泉宿泊キャンペーンの対象となっているため、白山白川郷ホワイトロードを起点としたドライブ旅行を計画する際に便利です。世界遺産の白川郷と加賀温泉郷を最短距離で結ぶルートとして、観光客に人気があります。
