
Two brothers racing(ツー ブラザーズ レーシング) マフラー Yamaha FJR1300 (2006-2014) スタンダードシリーズ デュアル スリップオン エキゾースト システム with M-5 チタン キャニスター 005-1560420DM
チタンエキゾーストシステムの最大の魅力は、その圧倒的な軽量性にあります。チタンの比重は約4.5で、鉄の約7.8と比較すると大幅に軽い素材です。実際のマフラー重量では、ステンレス製の約半分から6分の1にまで軽量化が可能で、フルエキゾーストシステムでは純正マフラーから10kg以上の軽量化を実現できます。
参考)フルチタンマフラー
この軽量化は単なる重量削減に留まらず、車両全体の運動性能に直結します。特にマフラーは車両後方のオーバーハング部分に位置するため、その重量削減はコーナリング時の遠心力を大幅に抑制し、旋回性能を向上させる効果があります。軽量化による恩恵は「走る・曲がる・止まる」という車の基本性能全てに及び、より機敏なハンドリングと優れた制動性能を実現します。
参考)軽量化は様々な恩恵があるという事で、フルチタンマフラーへと交…
また、排気効率の向上により、低回転域から全回転域にわたってパワーとトルクの向上が期待できます。特に低中回転域ではビッグトルクとフラットなエンジン特性により、抜群のコントロール性が可能になり、刺激的な加速性能を体感できます。実際の性能テストでは、最高出力が5ps以上、最大トルクが0.4kg-m以上向上した事例も報告されています。
参考)Hayabusa(href="https://www.rsgear.co.jp/products/11081/" target="_blank">https://www.rsgear.co.jp/products/11081/amp;#8217;21~) GT SPEC チ…
チタンは金属の中でも特に優れた耐食性を持つ素材です。錆びにくい鉄やステンレスよりもさらに強い耐食性を誇り、塩水に対してほぼ100%の耐性を持つため、融雪材が使用される地域や海岸沿いの環境でも安心して使用できます。この特性により、マフラーの排気漏れが起きにくく、長期間にわたって性能を維持できます。
参考)軽量で強力:チタンマフラーの魅力に迫る - タイヤワールド館…
排気漏れは錆びた部分からマフラーに穴が開くことで発生し、車検に通らない状態となるため修理や交換が必須となりますが、チタンマフラーではこのリスクが大幅に低減されます。耐熱性も優れており、高温の排気ガスに晒される過酷な環境下でも劣化しにくい特性を持っています。
参考)チタンのデメリットは加工が難しいこと|メリットや種類について…
ただし注意点として、チタンは熱が入ると硬化する性質があり、硬化が進むと溶接部分など力のかかりやすい部分にクラックが入りやすくなります。走行時の振動により排気漏れの原因となる場合があるため、定期的な点検が推奨されます。また、一度硬化したチタンを再び溶接すると熱が入り、望まない箇所にヒートグラデーションが発生する可能性もあります。
参考)チタンマフラーはなぜ人気なのか?メリットとデメリットについて…
チタンマフラーの大きな魅力の一つが、独特の焼き色(ヒートグラデーション)です。この虹色のグラデーションは、チタン表面に酸化被膜が形成されることで生まれる現象で、温度によって色が変化します。一般的に見られる美しい青色は200度から250度で発色し、さらに高温の400度付近になると紫から黒色へと変化していきます。
参考)色付く仕組みを知ってる? チタンマフラー特有の虹のようなブル…
この焼き色は排気による熱と部位によって自然に形成され、エキゾーストパイプごとに異なる独特の模様を描きます。手曲げによるチタンエキパイでは、職人による溶接技術と相まって、芸術品のような美しい仕上がりとなり、オーナーの所有欲を満たしてくれます。焼き色は使用とともに変化し、深みを増していくため、経年変化も楽しめる要素です。
参考)チタンマフラーの美しい焼き色の付け方とは?
サウンド特性においても、チタンは他の素材とは異なる魅力があります。スチールやステンレスと比較して、乾いた甲高い音が出やすい特徴があり、レーシーで官能的なサウンドを奏でます。この独特の排気音を好むドライバーも多く、聴覚的な満足度も高いパーツと言えます。ただし音量については、保安基準や車検対応を考慮して設計されている製品を選ぶことが重要です。
参考)https://www.tomei-p.co.jp/media_data/nri_data/nri300/300.pdf
チタンエキゾーストシステムには優れた特性がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。最大の課題は価格の高さで、チタン素材自体が製造コストが高く、加工も困難なため、製品価格は非常に高額になります。フルエキゾーストシステムの場合、数十万円から100万円以上に及ぶ製品も存在します。
参考)https://uppit.upgarage.com/column/titanium-muffler/
価格帯の目安として、バイク用では20万円から35万円程度、自動車用では50万円から120万円以上が一般的な相場となっています。高級スポーツカー向けの最高峰モデルでは、GT-R用チタンエキゾーストシステムが189万円という事例もあります。この高価格の理由は、素材の希少性だけでなく、加工の難しさにあります。
参考)Club Sports Package For Nissan…
チタンはアーク溶接や半自動溶接ができず、TIG溶接など特殊な機材が必要です。さらに熱を加えると硬化するため曲げ加工に向かず、細かい溶接で曲げ部分を作る必要があり、非常に手間がかかります。加工できるショップも限られるため、施工費用も高額になる傾向があります。
取付工賃についても、スリップオンタイプで5,000円から12,000円程度、フルエキゾーストタイプでは8,000円から24,000円程度が相場となっています。また、剛性が低いという特性もあり、使用状況によっては変形のリスクも考慮する必要があります。
参考)バイクマフラーの種類と選び方!初心者でもわかる形状と違いを解…
チタンエキゾーストシステムを選ぶ際には、まず車検対応かどうかを確認することが重要です。保安基準やJASMA基準をクリアした認定製品であれば、公道での使用も安心です。音量規制については、新車時の近接排気騒音に5dB以下を足した値であることが義務付けられているため、この基準を満たす製品を選びましょう。
参考)GRヤリス サード製フルチタンマフラー(保安基準適合品)装着…
製品選択では、スリップオンタイプとフルエキゾーストタイプの違いを理解することも大切です。スリップオンは比較的安価で取付も簡単ですが、性能向上効果は限定的です。一方、フルエキゾーストはエンジンから全て交換するため高価で取付も複雑ですが、最大限の性能向上が期待できます。
参考)アメリカンバイクのマフラー交換時に注意すべき点と費用の目安 …
取付時の注意点として、ガスケットは必ず新品に交換することが推奨されます。ガスケットはマフラー接続部で押しつぶされてパッキンの役割を果たす消耗品であり、再利用すると排気漏れや故障の原因となります。また、最低地上高9cm以上を確保することも保安基準で定められているため、車高の低い車両では特に注意が必要です。
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メンテナンスについては、マフラーが冷えてから中性洗剤で洗車することが基本です。チタン特有の焼き色を維持したい場合は、油分の付着を避けることが重要です。焼き色が薄くなったりくすんだ場合は、市販の研磨剤で磨くと焼き色が消える可能性があるため、メーカーに相談して再研磨を依頼することが推奨されます。ただし、再研磨は塗装とは異なる技術であり、完璧に元通りになるとは限らない点に留意が必要です。
参考)【バイクの知恵袋】チタンエキパイのくすんだ焼け色対策はメーカ…

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