バイク長瀬智也がハーレーレース挑戦

表現者として活動する長瀬智也がハーレーダビッドソンを駆ってレースに参戦する理由とは。ヴィンテージバイクとバガーレースの世界で、彼が追求する新しいバイク文化とは何か。

バイク長瀬智也がハーレーレース挑戦

長瀬智也のバイクレース参戦の全貌
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レース初参戦の背景

2021年の芸能界引退後、長瀬智也は自身のInstagramでバイク活動を積極的に発信。2024年6月の富士スピードウェイでのバガーレース初参戦が大きな話題となりました。

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Japanese Chopper Racing結成

カスタムショップJOYRIDE SPEED SHOPの西田裕、ROUGH MOTORCYCLE GARAGEの伊藤毅と共にチームを結成。3台のバガーレーサーでレース参戦を開始しました。

ファンのサポートと成績

2025年7月の富士スピードウェイレースでは2位を獲得。会場ではファンからの写真撮影やサイン要望に応じるなど、注目度の高さが伝わります。

バイク長瀬智也が愛するハーレーダビッドソンのヴィンテージ車両

 

長瀬智也のバイク人生で最も重要な存在が、ハーレーダビッドソンのヴィンテージモデルです。特にナックルヘッドと呼ばれる伝説的なエンジンを搭載した車両に強いこだわりを持っており、彼のコレクションは20台近くに及びます。これらのバイクはすべてゴリゴリのカスタムが施されており、単なる移動手段ではなく人生の相棒として扱われています。

 

ナックルヘッドは1936年から1947年に生産された歴史的なエンジンで、美しい造形と独特の鼓動感が特徴です。このエンジン名は、ロッカーアーム部分がナックル(ナゴムのようにみえること)の形状をしていることが由来となっています。現在のナックルヘッド搭載バイクの中古価格は最低でも400万円以上と非常に高額ですが、長瀬智也はこのヴィンテージの価値を深く理解し、継続的に仲間と一緒に探し続けています。

 

特に有名な一台は、1942年式の「FL」モデルです。このバイクはファッションブランドNEIGHBORHOODのデザイナーである滝沢伸介さんから譲り受けたもので、雑誌の対談企画でガレージを訪れた際に一目惚れし、熱心にお願いして譲ってもらったというエピソードがあります。グリーンフレイムスのペイントが施されたチョッパースタイルで、長瀬さんを代表するアイコン的な一台となっています。

 

もう一台の1939年式「EL」モデルは、ナックルヘッドの中でも初期のモデルで大変希少価値が高いものです。長瀬さんはこのバイクを仲間と1年以上探し回った末にオークションサイトで500万円以上で落札したとされており、彼のヴィンテージハーレーに対する情熱の深さが伝わってきます。これらのバイクとの付き合い方は、単なる趣味の範囲を超えており、バイク文化そのものへの強い信念が反映されています。

 

参考資料:ナックルヘッドエンジンの歴史と特性について
https://www.prestigemotorbike.com/knucklehead/

バイク長瀬智也が仕掛けたバガーレース革命

バガーレースは、ハーレーダビッドソンやインディアンなどの大型ツアラー車両をレース仕様にカスタムしてサーキットで走行させるという、従来のバイクレースの常識を破るムーブメントです。このカテゴリーは、アメリカで2020年に始まった「キング・オブ・ザ・バガーズ」という大規模なレースがルーツとなっており、アメリカ国内で急速に人気が拡大していました。しかし日本国内でのバガーレース実施は当時存在しず、まさに未開拓の領域でした。

 

長瀬智也がこのプロジェクトに着眼したのは、「誰もやっていないから、バガーで参戦しようと考えた」というシンプルで強い動機があったからです。仲間であるカスタムショップのプロフェッショナルと共に、2024年6月9日に富士スピードウェイでMCFAJクラブマンロードレースのMAX-ACクラスに日本初のバガーレーサー3台でエントリーしました。このイベントは多くの来場者を集め、バイクとロードレースの魅力を日本国内に広める大きなきっかけとなったのです。

 

バガーレース参戦のために製作されたマシンは、ハーレーダビッドソン「パン アメリカ」をベースとしています。この車両は通常、オンロードとオフロードの両方で長距離を快適に走ることを目指したアドベンチャーバイクですが、長瀬智也のチームはこれを本格的なレーシングマシンへと改造しました。水冷Vツイン1252cc「Revolution Max 1250」エンジンを搭載し、最高出力152馬力、最大トルク128Nmを発揮する高性能への変身です。ノーマル仕様ではオフロードバイクのテイストが強くイカツい外観ですが、軽量なフレーム構造と電子制御サスペンション、各種ライディングモードを備えており、高い走行性能を実現しています。

 

参考資料:バガーレースの歴史と走行性能について
https://motor-fan.jp/article/127239/

バイク長瀬智也のレース成績と今後の活動

長瀬智也のバイクレース参戦は、単なる趣味の域を超えて競技的な成績をおさめています。2025年7月6日に富士スピードウェイで開催された「2025 Clubman Roadrace 第2戦」では、Japanese Chopper RacingのメンバーとしてMax10クラスに出場し、見事2位という好成績を獲得しました。同年10月には筑波サーキットでレース最終戦への参加を予告するなど、継続的にレース活動に取り組んでいます。

 

会場でのファン対応も丁寧で、写真撮影やサイン要望に応じるなど、多くの来場者との交流を大切にしている姿が印象的です。インスタグラムのフォロワーは200万人を超え、バイクレースの様子についても積極的に発信しており、従来のレースファン層だけでなく、新しい世代のバイク愛好家を引き付けています。

 

一周4563メートルある富士スピードウェイでは200台以上のバイクが出走し、各クラスに分かれて競い合う大規模なイベントとなっています。長瀬智也の参戦により、バガーレースというカテゴリーの認知度は急速に高まり、日本のバイクカルチャーに新しい波をもたらしました。彼の父親が元々バイクレーサーだったという背景が、幼少期からレース環境に身を置き、現在の活動へと導いているのです。

 

参考資料:2025年のクラブマンロードレース実績と長瀬智也の参加記録
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd840d8647f9dcfba54f20bcdceb3ec8e4db529e

バイク長瀬智也の音楽活動とライフスタイル

長瀬智也は単なるバイク好きではなく、ロックバンド「Kode Talkers」のヴォーカル&ギターとしても活動する多面的なアーティストです。バイクレースの開催予定をInstagramで発信する際には、音楽や釣り、その他のライフスタイルの情報も同時に発信し、総合的な「表現者」としてのポジションを確立しています。インスタグラムでは自身を「表現者」と名乗り、バイク・釣り・音楽活動など多岐にわたる活動内容を紹介しています。

 

2021年に芸能界から離れた後、他の事務所に所属することなく、裏方としてゼロから新しい仕事の形をつくり上げていくと公言していた長瀬智也。その後の活動展開を見ると、この決断が正解だったことは明らかです。既存のアイドル活動の枠組みに制限されることなく、自分の本当の興味や情熱に基づいて活動する自由を得たことで、バイクレースという新しいチャレンジへの道が開かれました。

 

田んぼが見える緑豊かな田舎道を大型バイクで颯爽と駆け抜ける様子や、ツーリング写真の投稿は11万件以上のいいねを集めるなど、多くのファンから支持されています。この現象は、長瀬智也が人気アイドル時代のイメージを完全に払拭し、新しい時代の自分自身を表現することに成功したことを示しています。真冬のキャンプツーリングでは電熱ウェア『ヒートマスター』が手放せないなど、実践的なバイク知識も豊富です。

 

参考資料:長瀬智也のInstagram投稿と表現者としてのポジション
https://www.instagram.com/nagasetomoya_/?hl=ja

バイク長瀬智也が駆動させたカスタム文化の広がり

長瀬智也のバイク活動は、日本のカスタムバイク文化に大きな影響を与えています。特にヴィンテージハーレーのカスタムに関しては、単なる個人の趣味の範囲を超えて、一つのムーブメントとなり始めています。彼が取引するカスタムショップとしては、SAM'S、Nice! Motorcycle、そしてバガーレース製作に携わったJOYRIDE SPEED SHOPやROUGH MOTORCYCLE GARAGEなど、日本を代表するプロフェッショナルなショップが名を連ねています。

 

これらのショップと長瀬智也の協力によって生み出されたカスタム車両は、単なる流行の追随ではなく、時代を作る先端的な表現となっています。パフォーマンスバガーという新しいカテゴリーの確立は、アメリカの「King of baggers」をお手本にしながらも、日本独自のアプローチを加えたオリジナルな創造です。アメリカで開催されているこのロードレースは、パフォーマンスバガーカスタム流行の火付け役となりましたが、長瀬智也はこれを日本国内に適応させ、新しい文化へと発展させたのです。

 

ハーレーダビッドソンやインディアンのバガーモデルのカスタムでは、アフターマーケットパーツのトップブランドが公式スポンサーとして出資することも多く、レースで得た知見が反映された高性能なパーツの数々が市販化されています。長瀬智也のバイク活動は、これらの産業全体を動かす大きな起動力となっているのです。彼の存在がなければ、日本のバガーレース市場はここまで急速には成長していなかったでしょう。

 

バイクレースへの本格的な参加は、彼の父親が元々ハーレーダビッドソンやバイクレーサーだったという背景が大きく関わっています。幼少期からレース環境が身近にあったことで、現在のような本気度のあるチャレンジが可能になったと考えられます。富士スピードウェイでのレース出場では200台以上のバイクが参戦する大規模なイベントとなり、日本のバイクレース市場に新しい需要を生み出しています。

 

参考資料:バガーレースとカスタムバイク産業の関係性
https://www.customworld.jp/pick/performance-bagger/

 

 


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