aナンバーとは駐留軍人軍属私有車両用ナンバープレートの意味

日本国内で見かけるひらがなではなくアルファベットの「a」が記されたナンバープレート。これは在日米軍関係者の軽自動車や二輪車に付けられる特別なナンバーですが、一般の方が取得できるのでしょうか?

aナンバーとは駐留軍人軍属私有車両

aナンバーの基礎知識
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駐留米軍関係者専用

在日アメリカ軍の軍人や軍属の私有車に限定して交付される特別なナンバープレート

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軽自動車・二輪車用

普通車はYナンバー、軽自動車やオートバイにはAまたはBが割り当てられる

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一般取得不可

日本人や一般の外国人は取得できない米軍関係者限定の制度

aナンバーの正式名称と法的位置づけ

 

aナンバーは正式には「駐留軍人軍属私有車両等」に分類されるナンバープレートで、自動車登録規則第13条第3号に規定されています。このナンバープレートは、ひらがなが表記される部分にアルファベットの「A」が記されているのが特徴です。通常のナンバープレートには「あ」や「さ」などのひらがなが使われますが、駐日アメリカ軍などの軍人やその軍に所属する職員の車両には、日本国籍を有しない者が所有する自家用自動車として特別なアルファベット表記が認められています。
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一般社団法人全国自動車標板協議会によれば、このアルファベットナンバーは駐日アメリカ軍の関係者の車両専用で、アメリカ軍の基地が数多く存在する沖縄県や神奈川県などで多く見かけることができます。特に「キャンプ座間」「厚木海軍飛行場」「横須賀海軍基地」などがある神奈川県では、頻繁に目にする機会があるでしょう。
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在日米軍関係者専用のナンバープレートであるため、一般の日本人が車を登録してaナンバーやYナンバーになることは絶対にありません。あくまでも米軍関係者限定の特別な制度として運用されています。
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aナンバーとYナンバーの違いと種類

駐留軍人軍属私有車両用のナンバープレートには複数の種類があり、車両のタイプによって異なるアルファベットが割り当てられます。最も一般的なYナンバーは、駐日アメリカ軍人とその関係者が日本国内で取得した課税車両に付与されるもので、普通車に使用されます。日本国内で通常の取引をして日本人と同様に登録自動車を取得した場合、通常の通関が行われた車両であればこの「Y」ナンバーが付与されます。
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一方、aナンバー(AまたはB)は、駐日アメリカ軍人とその関係者の軽自動車や二輪車に割り当てられるナンバープレートです。普通車と軽自動車では使用されるアルファベットが異なり、車両の大きさや排気量によって区別されています。具体的には、駐留軍人の私用の軽自動車にはA・Bが、250cc超の二輪車にはよ・A・B・E・H・K・M・T・Yが、250cc以下の二輪車にはA・Bが使用されます。​
さらにE(H・K・M)ナンバーは、法令の規定により関税または消費税が免除されている車両、および国土交通大臣が指定したものに付与される非常にレアなナンバープレートです。Eナンバー車両は、アメリカで使用していた車を日本に持ち込んだケースが多く、日本では販売されていないモデルや米国仕様の車両であることが多いため、Yナンバーと比較しても圧倒的にレアなナンバーといえます。
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aナンバー車両の保険と維持費の特徴

aナンバーを含む駐留軍人軍属私有車両の保険については、一般的な日本の車両とは異なる特性があります。アメリカ軍関係者が加入している保険が日本の保険会社とは異なる場合、保険金の請求や支払いに時間がかかることがあり、保険のカバー範囲や条件が異なることもあります。特に交通事故が発生した際には、日米地位協定(SOFA)により日本の法律だけで判断できないため、通常の交通事故よりも解決に非常に時間がかかる傾向があります。
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軽自動車に該当するaナンバー車両の場合、自賠責保険料は一般的な軽自動車と同等の料金体系が適用されると考えられます。軽自動車の自賠責保険料は12か月で約23,520円程度が目安となっており、普通車よりもやや安い設定です。ただし、任意保険については米軍関係者専用の保険制度が適用されるため、日本の一般的な自動車保険とは異なる体系になっています。
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維持費の面では、軽自動車規格のaナンバー車両は、一般的な軽自動車と同様の税制が適用される可能性がありますが、駐留軍人の特別な地位により税制上の優遇措置が設けられている場合もあります。車検についても、日本の道路運送車両法に基づいた検査が必要ですが、手続きの詳細は一般車両とは異なる部分があります。
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aナンバー車両との事故対応と注意点

aナンバーやYナンバーなど駐留軍人軍属私有車両との交通事故には、特別な注意が必要です。日米地位協定により、アメリカ軍関係者には特定の法的免責が与えられているため、事故の処理や責任追及が複雑になることがあります。事故が発生した場合、まずは警察に通報し、事故現場での状況を正確に記録してもらうことが重要です。​
言語とコミュニケーションの障害も大きな問題となります。アメリカ軍関係者との間で言語の違いが発生し、事故現場でのやり取りやその後の手続きがスムーズに進まない場合があります。現在はスマートフォンの翻訳アプリが利用できるため、万が一に備えてダウンロードしておくことをおすすめします。沖縄県など米軍基地が多い地域では、アメリカ軍関係者との間で発生する事故やトラブルに対応するための相談窓口や支援制度が設けられています。​
実際の事故例では、米海兵隊当局から運転手の名前と連絡先を伝えられ、補償のやり取りを直接するよう促されるケースもあります。しかし、加害者との連絡が取れなくなるなど、泣き寝入りになってしまうリスクも存在します。日本政府および地方自治体は、Yナンバー車両との事故に関する問題を解決するための制度やサポートを提供しているため、適切な手続きを踏むことで対応が可能です。警察や保険会社、法律専門家の助けを借りながら、冷静に対処することが重要といえます。
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aナンバー車両の買取と名義変更の手続き

aナンバーやYナンバー車両の買取は、通常の日本車とは異なる特殊な手続きが必要となります。Yナンバーの車の名義変更手続きは、日本のナンバープレートの時とは全く異なるため、一般的な買取店では断られることが多いのが現状です。しかし、米軍基地周辺に店舗を構える一部の買取専門店では、こうした特殊な手続きを熟知しており、安心して売却することができます。​
沖縄県や神奈川県など米軍基地が多い地域の買取店では、Yナンバー車の買取に対応しており、英語での対応も可能な店舗があります。横田基地周辺の買取店では、アメリカに帰国する軍人からの買取依頼も多く、スポーツカーから一般車両まで幅広く対応しています。名義変更の際には、米軍関係者の身分証明書や特別な書類が必要となることがあり、手続きの流れも通常の中古車売買とは異なります。
参考)よくあるご質問

Yナンバーを付与されている軍人・軍属が退役・除役などで身分を喪失した場合は、ひらがなの「よ」ナンバーに変更する必要があります。E(H・K・M)ナンバーについても同様に、身分喪失時には「よ」ナンバーへの変更が必要です。オークションでの売却にも精通している買取店であれば、修復歴がある車両でも適正価格での買取が可能な場合があります。米軍関係者が帰国する際には、早めに買取店に相談し、スムーズな手続きを進めることが重要です。​

 

 


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