L型エンジン チューニングショップ選び 専門店の実力とカスタム

愛車のL型エンジンをチューニングしたいけど、どこに依頼すれば安心?専門店の技術力やメニュー、費用相場まで徹底解説。あなたに最適なチューニングショップは見つかるでしょうか?

L型エンジン チューニングショップ

この記事のポイント
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専門店の選び方

L型エンジンの実績豊富なショップの見極め方と技術力の確認ポイント

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チューニングメニューと費用

オーバーホールから排気量アップまで、目的別のメニューと予算感

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加工技術の深堀り

ポート研磨や燃焼室加工など、パフォーマンスを引き出す専門技術

L型エンジン専門チューニングショップの特徴と実績

L型エンジンのチューニングを依頼する際、専門ショップを選ぶことが成功への第一歩です。専門店では長年の経験とノウハウが蓄積されており、エンジンの特性を熟知したチューナーが在籍しています。例えば、RSファクターは1978年創業でL型改3.0リッターで0-400m 11秒台を記録した実績があり、全国からL型チューニングの依頼が集まるほどの知名度を持つ老舗です。専門店では単なるパーツ交換ではなく、使えるものは使い、直せるものは直すという方針でコストを抑えながら一人一人に合わせたサービスを提供しています。
参考)L型エンジン・旧車エンジンオーバーホール&チューニング

全国には他にも、プロショップナカガワのようにJMCのチューニングヘッド開発に協力した技術力の高い店舗や、水上自動車のようにL型・A型・RB・SR・4AGなど幅広い型式に対応できるショップが存在します。特にL型専門を謳うショップでは、社長自らが旧車作業を楽しみながら行い、キャブオーバーホールやセッティングまで対応する熱意ある店舗が多いのも特徴です。明和自動車サービスでは、L型ノーマルエンジンからL28改3.4Lまで、ご予算や使用目的に合ったメニューを提案しています。
参考)http://www.mizukami-auto.com/engine_overhaul.htm

L型エンジン オーバーホールの作業内容と費用相場

L型エンジンのオーバーホールは、分解して内部の摩耗した部品を交換したり研磨することで、エンジンを本来の状態に近づける作業です。基本的なオーバーホール作業では、メタルやガスケット類、ピストンリング等の消耗品を全て交換するだけでなく、燃焼室やポート、バルブ等を加工してエンジンの素性を向上させることが提案されます。各パーツは分解後にひとつひとつ測定し、最適な部品・サイズを選定するため、精度の高い仕上がりが期待できます。
参考)【L型エンジンオーバーホール】 旧車 オールドカー|グーネッ…

費用面では明和自動車サービスの参考価格としてL型6気筒フルノーマルエンジンOHで18万円からとなっており、キャブ車の場合は9万円からとなっています。L20もL28もオーバーホールの基本費用は同じで、チューニング内容によって追加費用が発生する仕組みです。一般的なエンジンオーバーホールでは70万円から、ピストンリング磨耗などもある場合は100万円からとなるケースもあり、正常な中古エンジンやリビルトエンジンに載せ替える選択肢も検討する価値があります。ショップによっては使えるものは使い、大事な部分の交換をお勧めするといった方法でコストを抑える術を持ち合わせています。
参考)http://meiwajidousya.com/koutin.html

L型エンジン ポート加工と燃焼室チューニングの技術

ポート加工はL型エンジンのチューニングにおいて吸排気効率を大幅に向上させる重要な技術です。L型エンジンはターンフロー方式を採用しており、吸気と排気が同じ方向にあるため、吸気ポートのL字型デザインをバルブ開閉に影響しない範囲でストレートに近づける加工が効果的です。ポート研磨では、スロットル径とポート入口の段差を削ったり、内部をテーパー状にする加工を行い、ノーマルのINポート入口口径36φに対してフルチューン仕様では41φまで拡大します。
参考)ロータリーエンジンと相性抜群? エンジンの「ポート研磨」には…

燃焼室加工では、ノーマルの燃焼室を一旦アルゴン溶接でフル肉盛りを行った後に機械加工を施すCNC加工が最先端の手法となっています。シートリングはINT46mm用、EXH38mm用に入れ替え、容積的にはヘッド面研無しで41cc位に仕上げられます。ライジング社のS30Zに搭載されたシリンダーヘッドのように、ポート燃焼室を5軸CNC加工で再現した製品も登場しており、従来の手作業では難しかった精度の高い加工が可能になっています。燃焼室容積の測定やバルブすり合わせなど、細かな調整作業がエンジンチューニングの肝となります。
参考)「L型エンジンはまだまだ進化できる!」加工済みの新品チューニ…

NAPRECの日産L28-N42シリンダーヘッドCNC燃焼室加工の詳細

L型エンジン 排気量アップとカスタムメニューの選択肢

L型エンジンの最大の魅力はモジュール設計により排気量アップが容易な点です。最も人気のあるチューニングメニューはL28型ブロックをベースにした「L28改」で、89φピストンに83mmストロークのLD28クランクを組み合わせたL28改3.1Lが定番となっています。さらに大排気量を狙う場合は3.4Lまで拡大可能で、フルチューンでは3.2リッターに排気量アップしてNAで350馬力オーバーというレベルに到達した事例もあります。
参考)NISMOが名機「L型エンジン」のDOHC化キットを発売って…
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一方でL24型エンジンをベースに2.6Lハイレスポンス仕様を狙うという選択肢もあります。L24型は連かん比のバランスが良く、レスポンス重視のチューニングに適しているためです。カスタムメニューとしては、オーエス技研のツインカム4バルブヘッド「TC24-B1」を装着することで、L28型ブロックと組み合わせて325psまでパワーアップできる選択肢もあり、ノーマルのL28型グロス値145psから大幅な性能向上が図れます。亀有エンジンワークスのように、L30Aキットなど独自のチューニングパーツを開発する専門メーカーも存在します。
参考)懐かしの日産L型エンジンはまだまだ元気! チューニングの最新…

L型エンジン キャブセッティングとメンテナンスの重要性

L型エンジンの多くはキャブレター仕様であり、キャブオーバーホールやセッティングは専門店の技術が最も問われる分野です。キャブ調整ひとつで調子は大きく変わり、ジェットの選択など全てをチューナーの経験と知識に委ねることになります。3連キャブの場合、まずスロットルの同調を取る作業が必須で、各キャブのスロットル開度を基準のキャブと同じフロート位置に調整します。この同調が取れていないとエンジン本来の調子が分からず、ジェット調整をしてもうまくいきません。
参考)ソレックス・ウェバー・OERキャブの調整 - 日産旧車達、特…

6本のパイロットスクリューの調整では、スロットルリンクに近い3本を先に調整し、1/4回転締めては3秒待つ要領でエンジンの振動が始まる位置を探ります。完
参考)FTEC weblog: L型エンジンのキャブレター調整