東京ナンバープレート管轄地域選べる番号の完全解説

東京都内のナンバープレートは地域ごとに異なり、品川・世田谷・足立など複数種類が存在します。自分の住む地域ではどのナンバーになるのか、また希望番号制度でどんな番号が選べるのかを詳しく解説。東京ナンバープレートの管轄と選べる番号の仕組みをご存じですか?

東京ナンバープレート管轄と地域の見分け方

東京都内のナンバープレート管轄エリア
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品川ナンバーの対応地域

千代田区・中央区・港区・品川区・目黒区・大田区・渋谷区などの23区南部と島しょ地域を管轄する運輸支局が「品川」です。東京の中心部に位置し、最も古い伝統を持つ地域名表示として知られています。

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多摩地域の複数ナンバー分布

立川市・武蔵野市・三鷹市・府中市などの西多摩地域は「多摩ナンバー」、八王子市・青梅市・日野市などは「八王子ナンバー」に分かれています。同じ西多摩エリアでも市町村によって管轄が異なる点が特徴です。

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ご当地ナンバーの追加展開

2020年以降、世田谷・杉並・板橋・江東・葛飾の5つのご当地ナンバーが地域限定で導入されました。2025年5月には江戸川ナンバーが新たに加わり、東京都内のナンバーは11種類となっています。

東京ナンバープレート:品川は23区中央部の代表ナンバー

東京都のナンバープレートの中で最も認知度が高いのが「品川」ナンバーです。品川運輸支局の管轄区域である千代田区・中央区・港区・品川区・目黒区・大田区・渋谷区、そして離島の大島町・三宅村・八丈町・小笠原村が対応地域となります。東京の経済・政治の中心地が含まれるため、品川ナンバーの登録台数は東京都内で最も多いとされています。

 

特に興味深い点は、品川ナンバーが東京運輸支局(品川区所在)によって管轄されながら、必ずしも品川区内の車だけがこのナンバーになるわけではなく、千代田区や港区の住所でも同じく品川ナンバーが交付されるということです。つまり、住所地ではなく「使用の本拠」とされる駐車場の位置によって判断されるため、同じ区内でも異なるナンバーになることがあります。

 

品川ナンバーの所有者は首都圏でも特別な地位を持つとも言われ、ビジネスパーソンやタクシー業者から人気が高い傾向にあります。

 

東京ナンバープレート:練馬は広域対応の北部ナンバー

練馬運輸支局が管轄する「練馬ナンバー」は、新宿区・文京区・中野区・豊島区・北区・練馬区という、東京23区の北部・中央北部エリアをカバーしています。この6つの区を統括する唯一のナンバーであり、人口の多い練馬区を中心に、毎日多くの新規登録が行われます。

 

練馬ナンバーの特徴は、広い範囲を一つのナンバーで管轄していることです。そのため、同じ練馬ナンバーを付けた車でも、実際の所有者は新宿区の高層ビル地帯にいることもあれば、北区の住宅地にいることもあります。このように地理的に離れた地域が一つのナンバーで統一されている例は、東京都内でも限られています。

 

近年では、シニア層から若い世代まで幅広く選ばれており、中古車市場でも練馬ナンバーの需要が安定して高いことが特徴です。

 

東京ナンバープレート:足立・葛飾・江東は東部エリアの3つのナンバー

東京都の東部地域には、従来の足立ナンバーに加えて、葛飾ナンバーと江東ナンバーという複数のご当地ナンバーが共存しています。足立運輸支局の管轄は台東区・墨田区・荒川区・足立区であり、2025年5月まで江戸川区も含まれていました。

 

江東ナンバーと葛飾ナンバーはご当地ナンバーとして、江東区と葛飾区のそれぞれで選択・取得が可能です。2025年5月より、江戸川区は独立した「江戸川ナンバー」となり、これまで足立ナンバーから分離されました。この変更は、江戸川区民からの要望が高く、地域のアイデンティティを強化するための施策として実施されました。

 

東部エリアは人口が多く、観光資源に富んでいることから、これらのナンバーのうち江東ナンバーは「東京ゲートブリッジ」をデザインした図柄入りナンバーが提供されており、観光地としての認知を高めています。

 

東京ナンバープレート:八王子と多摩の西部二重構造

東京都の西部地域は、八王子運輸支局と多摩自動車検査登録事務所の二つの管轄が分かれており、それぞれ「八王子ナンバー」と「多摩ナンバー」を交付しています。八王子ナンバーは八王子市・青梅市・日野市・福生市・あきる野市・羽村市・瑞穂町・日の出町・奥多摩町・檜原村を管轄しており、山梨県境に近い広大なエリアです。

 

一方、多摩ナンバーは立川市・武蔵野市・三鷹市・府中市・昭島市・調布市・町田市・小金井市・小平市・東村山市・国分寺市・国立市・狛江市・東大和市・清瀬市・東久留米市・武蔵村山市・多摩市・稲城市・西東京市という20市を管轄しており、東京のベッドタウンを中心としています。

 

興味深い点は、同じ西部地域であっても、管轄する運輸機関が異なることで、車検の手続きや登録手続きの窓口が大きく異なるということです。これにより、西部在住者でも自分の住む市がどちらの管轄になるかを事前に確認しておく必要があります。

 

東京ナンバープレート:図柄入りナンバーとソメイヨシノデザイン

2023年10月から、東京都版の図柄入りナンバープレートが交付開始となり、その図柄は「ソメイヨシノと東京タワー」に決定しています。この図柄は、東京都産業労働局が都民1万人以上のアンケートを実施した結果、最も票を集めたデザインです。

 

ソメイヨシノは東京都の花であり、淡いピンクの木立の中に濃い赤色の東京タワーが配置されたデザインとなっています。このデザインは、東京の伝統と現代性を象徴するものとして位置づけられており、江戸切子の模様を表現した「江戸切子・矢来」案や「桜の花びら」案を押しのけての採用となりました。

 

特に注目すべき点は、このソメイヨシノと東京タワーの図柄が、東京都内のすべてのナンバープレート(品川・練馬・足立・多摩・八王子・世田谷・杉並・板橋・江東・葛飾・江戸川)に共通して採用されるということです。つまり、どのナンバーを選んでも同じ図柄を選択できる仕組みになっており、東京全体の統一性を強調しています。フルカラー版の図柄入りナンバープレートを選択する際には、交付手数料に加えて1,000円以上の寄付金が必要です。

 

寄付金は安全・安心で楽しいお出かけを通じて日本を元気にする取組、具体的には交通事故の削減やあらゆる人の移動円滑化、観光振興、環境負荷の軽減などに活用されています。

 

東京ナンバープレート希望番号で選べる人気ナンバーの種類

東京ナンバープレート希望番号制度の基本仕組み

希望ナンバー制度は、自動車のナンバープレートに記載される一連指定番号(4ケタの数字)を自由に選択できる制度です。ただし、すべての番号が自由に選べるわけではなく、人気の高い番号は抽選対象となり、抽選に外れる可能性があります。

 

ナンバープレートの構成要素は、地域名表示(品川など)、分類番号(3ケタ)、ひらがな1文字、そして一連指定番号(4ケタ)です。このうち、地域名表示と分類番号、ひらがなは車両の用途や登録地によって自動的に決定されますが、一連指定番号だけは希望ナンバー制度を使って好きな番号を申請できるのです。

 

希望番号の申請には、東京都内の各ナンバーセンターで手続きを行い、抽選対象外の番号であれば比較的簡単に取得できます。ただし、希望ナンバーは通常のナンバープレートより交付手数料が若干高くなるため、注意が必要です。

 

東京ナンバープレート希望番号で人気の「1」と「8」

ナンバープレートの一連指定番号の中で、最も人気が高いのが「1」です。「ナンバーワン」「唯一」「トップ」といった意味を連想させ、特別で力強いイメージを持つため、全国一律で抽選対象になるほどの人気を誇っています。「1」単体だけでなく、「1111」という4つの1を並べた番号も常に抽選対象です。

 

次に人気が高いのが「8」です。日本の文化では「8」は末広がりの字形から最高の数字とされており、風水でも「最高の数字」「豊かさの象徴」と言われています。「8」単体、「88」「888」「8888」といった複数の8を並べた番号は、ほぼすべての地域で抽選対象になるほどの人気があります。「8008」という番号は「縁結び」を表現しているとして、特に女性ドライバーから支持が高いとされています。

 

東京ナンバープレート希望番号で縁起の「3」「5」「7」

「3」「5」「7」は、風水や日本文化で縁起が良いとされる数字であり、希望ナンバーでも常に人気を集めています。「3」は金運や発展を象徴する数字であり、「3」単体から「333」「3333」といった番号まで、多くのドライバーから選ばれています。

 

「5」は財運・帝王の象徴とされ、「55」や「555」といった番号が人気です。特に「55」は元プロ野球選手・松井秀喜の背番号であったことから、スポーツ愛好家からも選ばれています。「7」はラッキーセブンの象徴で、「7」「77」「777」といった番号が常に注目を集めており、全国でも抽選対象になることが多くなっています。

 

これら3つの数字を組み合わせた「358」という番号は、風水で「3は金運・発展」「5は財運・帝王」「8は最高の数字」という3つの吉数を組み合わせたものとして、ビジネスパーソンから特に人気が高くなっています。

 

東京ナンバープレート希望番号で語呂合わせの選択

希望ナンバー制度の中でも、独特の人気を集めているのが語呂合わせの番号です。「1122」は「いい夫婦」と読むことができ、結婚している方や夫婦で車を所有する方から安定した人気を集めています。「2525」は「ニコニコ」と読むことができ、常に愉快で幸せなイメージを持つ番号として、老若男女問わず選ばれています。

 

「1188」は「いいパパ」という語呂合わせから、子育て世代の男性ドライバーに人気があります。また、「5」を複数用いた「55」は「ゴーゴー」と読むことができ、勢いや走る楽しさを象徴する番号として、アクティブなドライバーから選ばれている傾向があります。

 

これらの語呂合わせ番号は、車そのものの性能とは関係ないものの、所有者の願いや人生観を表現する手段として機能しており、日本特有の文化的背景を色濃く反映した希望ナンバーの選択パターンとなっています。

 

東京ナンバープレート希望番号で避けられる番号と抽選外の番号

興味深いことに、ナンバープレートの一連指定番号には避けられやすい番号が存在します。例えば「4」は日本文化で「死」を連想させるため、希望ナンバー対象外の地域が多く、敬遠される傾向にあります。同様に「9」も「苦」を連想させるため、選ばれることが少ないとされています。

 

一方、「42」「49」「123」といった特定の組み合わせも、運輸支局によって抽選対象に設定されることがあり、この場合は外れる可能性が高まります。反対に、「2」「6」といった数字は、地域によっては抽選対象外であり、比較的容易に取得できる狙い目の番号として知られています。

 

全国のナンバーセンターでは、抽選対象と非対象の番号を明示しており、東京都内でも各ナンバープレート管轄地ごとに異なる設定になっています。申請前に、自分が希望する番号がどの分類に属しているかを確認することで、確実に取得したいのか、それとも人気の番号に挑戦したいのかを判断できます。

 

実務的な参考リンク:国土交通省の図柄入りナンバープレート情報では、全国の図柄ナンバーのデザインと交付方法が詳しく説明されており、東京都版のソメイヨシノ・東京タワーデザインの詳細も確認できます。

 

https://www.mlit.go.jp/jidosha/zugaranumber_top/

東京都の図柄ナンバーデザイン決定過程は、都民アンケートと都知事の方針決定を通じて行われた経過が記載されており、ソメイヨシノ・東京タワーが選定された背景と理由を理解できます。

 

https://trafficnews.jp/post/122985

東京都内の各ナンバープレート管轄地の詳細な市区町村分類と、2025年5月の江戸川ナンバー新設に関する最新情報が掲載されており、自分の住所がどのナンバー地域に該当するかを正確に調べられます。

 

https://tetsuduki-cover.com/tokyo/