400R GTR比較完全ガイド最強スペック解説

日産の誇る最強スポーツカー400RとGT-Rを徹底比較。エンジンスペック、価格、走行性能の違いを詳しく解説します。どちらがあなたに最適な選択でしょうか?

400R GTR比較完全解説

400R vs GT-R 完全比較ガイド
🚗
スペック比較

405ps vs 570psのパワー対決と詳細な性能差

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価格・コスト分析

購入価格から維持費まで総合的なコスト比較

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走行性能評価

サーキットから街乗りまでの実用性と楽しさ

400R GTRエンジンスペック詳細比較

日産の誇る2台のスポーツカー、スカイライン400RとGT-Rのエンジンスペックを詳細に比較していきます。

 

GT-Rのエンジンスペック

  • 型式:VR38DETT型
  • 排気量:3.8L V型6気筒DOHCツインターボ
  • 最高出力:570ps/6,800rpm
  • 最大トルク:637Nm/3,300-5,800rpm
  • 圧縮比:9.0
  • 燃料タンク:74L

400Rのエンジンスペック

  • 型式:VR30DDTT型
  • 排気量:3.0L V型6気筒DOHCツインターボ
  • 最高出力:405ps/6,400rpm
  • 最大トルク:475Nm/1,600-5,200rpm
  • 圧縮比:10.3
  • 燃料タンク:80L

両エンジンとも60度V型6気筒DOHCツインターボという基本構造は同じですが、排気量とチューニングアプローチが大きく異なります。GT-Rは3.8Lの大排気量で圧倒的なパワーを実現し、400Rは3.0Lながら高圧縮比と精密なターボチューニングで405psを発生させています。

 

特筆すべきは400RのVR30DDTTエンジンの高レスポンス性能です。1,600rpmという低回転から最大トルクを発生させ、日常使いでの扱いやすさを重視した設計となっています。一方、GT-Rは3,300rpmからの高トルクで、より高回転域での爆発的なパワーを特徴としています。

 

400R GTR価格帯購入コスト分析

両車の価格帯と購入に関わる総合コストを詳しく分析します。

 

新車価格比較

  • スカイライン400R:約736万円(2019年発売時)
  • GT-R:約1,063万円〜(グレードにより変動)

中古車市場価格

  • 400R:500万円〜800万円(走行距離・年式により変動)
  • GT-R:800万円〜2,000万円以上(R34は特に高騰)

維持費の違い
400Rは4ドアセダンベースのため、GT-Rと比較して以下の点で維持費が抑えられます。

  • 自動車税:400Rは排気量3.0Lで年間51,000円、GT-Rは3.8Lで年間66,500円
  • 任意保険:400Rはセダン扱いのため保険料が比較的安価
  • タイヤ交換費用:400Rは一般的なサイズのため交換費用が抑えられる
  • 燃費:400Rの方が日常使いでの燃費が良好

希少価値と投資性
特に注目すべきは、R33ベースのNISMO 400Rの価格高騰です。1996年発売時の1,200万円から、2022年には1億円を超える価格で取引されるケースも発生しています。これは99台限定(実際は44台説もあり)という希少性と、25年ルールによる海外需要の影響が大きく関係しています。

 

400R GTRサーキット走行性能評価

両車のサーキットでの走行性能を実際のテスト結果と共に評価します。

 

GT-Rのサーキット性能

  • 筑波サーキット:1分04秒台(プロドライバー)
  • 富士スピードウェイ:2分20秒台
  • 4WDシステムによる圧倒的なトラクション性能
  • 専用開発されたビルシュタイン製ダンパー

400Rのサーキット性能

  • 筑波サーキット:1分08秒台(同条件)
  • 富士スピードウェイ:2分06秒台(オーナー報告)
  • 後輪駆動による自然なハンドリング特性
  • ATでも楽しめる高い操縦性

実際のオーナーレポートによると、400RはATモードでのタイムアタックが最も速く、シフトチェンジの精度と無駄のなさがタイム短縮に貢献しています。一方、GT-Rは4WDシステムによる安定性と高いグリップ力で、より高い限界性能を発揮します。

 

ブレーキ性能比較

  • GT-R:ブレンボ製大径ブレーキ標準装備
  • 400R:標準ブレーキでも250km/h超からの制動に対応

サーキット走行では、400Rオーナーの多くがブレーキパッドをENDLESS MX72 Plusなどの高性能品に交換し、30分間の連続走行でもペダルタッチが変わらない安定性を確保しています。

 

400R GTR日常使い実用性比較

スポーツカーとしての性能だけでなく、日常使いでの実用性も重要な比較ポイントです。

 

居住性・快適性

  • 400R:4ドアセダンで後席も実用的、トランク容量も十分
  • GT-R:2ドアクーペで後席は非常時用、トランク容量は限定的

最低地上高の違い

  • GT-R:110mm(段差に注意が必要)
  • 400R:130mm(一般的な使用で問題なし)

この20mmの差は日常使いで大きな違いを生みます。GT-Rは駐車場の段差や縁石で気を使う場面が多いのに対し、400Rは一般的なセダン並みの使い勝手を確保しています。

 

燃費性能

  • GT-R:市街地6-8km/L、高速10-12km/L
  • 400R:市街地8-10km/L、高速12-15km/L

400Rの方が燃費が良好で、長距離ドライブでも経済的です。特に高速道路での巡航時は、VR30DDTTエンジンの効率の良さが際立ちます。

 

プロパイロット2.0の恩恵
400Rには高速道路でのハンズオフ運転が可能なプロパイロット2.0が搭載されており、長距離移動での疲労軽減に大きく貢献します。これはGT-Rにはない400R独自の魅力です。

 

400R GTR希少価値投資価値分析

両車の希少価値と将来的な投資価値について詳しく分析します。

 

現行400Rの市場動向
2019年に発売された現行スカイライン400Rは、スカイライン史上最高の405psを誇るモデルとして注目を集めています。生産台数は公表されていませんが、限定的な販売となっており、将来的な希少価値の上昇が期待されています。

 

NISMO 400Rの驚異的価格上昇
1996年に発売されたR33ベースのNISMO 400Rは、当時の販売価格1,200万円から現在では以下のような価格推移を見せています。

  • 2020年:3,000万円〜5,000万円
  • 2022年:1億円超での取引事例
  • 2025年現在:2,333万円での落札事例

この価格上昇の要因は。

  • 実際の生産台数が44台という極端な希少性
  • 25年ルールによる海外コレクター需要
  • R33 GT-Rの再評価とブーム

GT-Rの投資価値
GT-Rシリーズ全体では以下のような価格動向を示しています。

  • R32 GT-R:500万円〜1,500万円
  • R33 GT-R:400万円〜1,200万円
  • R34 GT-R:1,000万円〜6,000万円(未登録車は6,050万円で落札)

特にR34は25年ルール解禁により、アメリカ市場での需要が急激に高まっています。

 

将来予測
現行400Rについては、以下の要因により将来的な価値上昇が期待されます。

  • スカイライン最後の高性能モデルとなる可能性
  • 電動化の流れでV6ターボエンジンの希少性向上
  • 日産のスポーツカー戦略の変化

ただし、投資目的での購入は市場の変動リスクを伴うため、純粋に車としての魅力を理解した上での購入が推奨されます。