シティハッチバック復活!タイ限定モデル実力

1980年代に日本で一世を風靡したホンダ・シティハッチバックが、タイで現代的に復活。VTECターボエンジンを搭載し、スポーティなデザインで注目を集める現行モデルの魅力とは?

シティハッチバック復活の全貌

シティハッチバック復活の全貌
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往年の名車が現代に蘇る

1980年代に日本で人気を博したシティハッチバックが、タイを中心とした東南アジア市場で現代的に復活

VTECターボエンジン搭載

軽量コンパクトなボディに1.5L VTECターボエンジンを組み合わせ、現代のホットハッチとして進化

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世界60カ国以上で販売

タイ、マレーシア、シンガポールなど東南アジアを中心に、グローバルに展開される現行モデル

シティハッチバック歴史と初代モデルの革新性

ホンダ・シティの歴史は1981年に始まり、初代モデルは「トールボーイ」と呼ばれる革新的なデザインで自動車業界に衝撃を与えました。当時としては珍しい背の高いコンパクトカーとして登場し、荷室に折りたたんで載せられる50ccバイク「モトコンポ」も同時発売されるなど、ホンダらしい遊び心に満ちたモデルでした。

 

1982年には「シティ ターボ」が登場し、超小型・軽量なボディに最高出力100PSのエンジンを搭載。さらに1983年の「シティ ターボII」では、"ブルドッグ"の愛称で親しまれ、インタークーラー付きターボチャージャーにより110PSまでパワーアップを実現しました。

 

初代シティの特徴。

  • 全高1470mmの「トールボーイ」デザイン
  • モトコンポとの同時発売による話題性
  • ターボモデルで100PS→110PSへの進化
  • 軽自動車より軽量なボディ重量

シティハッチバック現行モデルスペック詳細

現在タイで販売されているシティハッチバックは、7代目モデルをベースとした現代的なコンパクトカーです。ボディサイズは全長4369mm×全幅1748mm×全高1501mmで、日本の道路事情にも適したサイズ感を実現しています。

 

パワートレインには1.5リッターハイブリッドシステムを搭載し、環境性能と走行性能を両立。また、VTECターボエンジンを搭載したグレードも用意され、往年のシティターボを彷彿とさせる走りを提供します。

 

現行モデルの主要スペック。

  • 全長4369mm×全幅1748mm×全高1501mm
  • 1.5Lハイブリッドシステム搭載
  • VTECターボエンジンオプション
  • 右ハンドル仕様(タイ市場)

装備面では、Apple CarPlayやAndroid Autoとワイヤレス接続可能な8インチタッチスクリーンオーディオシステムを標準装備。後部座席用のType-C USBポートも備え、現代のユーザーニーズに対応しています。

 

シティハッチバック限定モデルDRIVAL魅力

2025年3月にタイで発表された「シティ ハッチバック DRIVAL」は、1000台限定の特別仕様車として大きな注目を集めています。既存のスポーティグレード「RS」よりもさらにダイナミックな装いにアップグレードされ、シティシリーズ最高額の82万9000バーツ(約367万円)で販売されています。

 

DRIVALの特別装備は非常に充実しており、フロントからリアエンドまで専用エアロパーツが装着されています。主な特別装備には以下が含まれます。

  • フロントアンダースポイラー
  • フロントフォグガーニッシュ
  • サイドアンダースポイラー
  • リアアンダースポイラー
  • リアバンパーガーニッシュ
  • テールゲートスポイラー
  • エグゾーストパイプフィニッシャー

これらのエアロパーツはすべてブラックで統一され、ルーフ、ドアミラー、ドアハンドル、エンブレムもブラック化されています。ホワイトのボディカラーとの組み合わせにより、コンパクトカーとは思えない迫力を演出しています。

 

インテリアはブラックにバーガンディ(ワインレッド)のカラーリングを採用し、スポーティで上質な空間を実現。フォグガーニッシュに施されたレッドが差し色として効果的に機能し、全体のデザインを引き締めています。

 

シティハッチバック日本導入可能性と市場反応

現在、シティハッチバックは日本では販売されていませんが、国内の自動車ファンからは強い導入要望の声が上がっています。タイは日本と同様に右ハンドル・左側通行の国であり、技術的な導入障壁は比較的低いと考えられます。

 

日本市場での反応。

  • 「カッコイイ!」「エアロイイな」などデザインへの称賛
  • 「日本でもちょうど良さそう」という声
  • 「導入希望!」という積極的な要望
  • ホットハッチ不在への不満解消への期待

特に、現在の日本市場にはホットハッチと呼べるモデルが少なく、シティハッチバックのRSやDRIVALのようなモデルに対する潜在需要は高いと推測されます。フィットクラスの適切なサイズ感を持ちながら、よりスポーティな選択肢として位置づけられる可能性があります。

 

ホンダは今年3月にタイで開発し、インドで生産するコンパクトSUV「WR-V」を日本に導入しており、海外開発モデルの日本導入に対する姿勢は前向きです。台数限定でも日本導入が実現すれば、多くのホンダファンが歓迎するでしょう。

 

シティハッチバック競合車種比較分析

現在の日本市場において、シティハッチバックが導入された場合の競合車種を分析すると、主にコンパクトハッチバック市場での競争が予想されます。特に、スポーティなグレードであるRSやDRIVALは、ホットハッチ市場での独自のポジションを確立できる可能性があります。

 

競合車種との比較。

項目 シティハッチバック フィット ヤリス スイフトスポーツ
全長 4369mm 3995mm 3940mm 3890mm
エンジン 1.5L VTECターボ 1.5L ハイブリッド 1.5L ハイブリッド 1.4L ターボ
価格帯 約270万円〜 199万円〜 147万円〜 194万円〜
特徴 スポーティデザイン 実用性重視 燃費性能 走行性能

シティハッチバックの優位性は、他の競合車種にはない独特のスポーティデザインと、VTECターボエンジンによる走行性能にあります。特にDRIVALのような限定モデルは、日本市場では希少性の高いホットハッチとして位置づけられるでしょう。

 

また、全長4369mmというサイズは、日本の道路事情に適しながらも、フィットやヤリスよりも存在感のあるサイズ感を実現しています。これにより、実用性とスポーティさを両立した独自のポジションを確立できる可能性があります。

 

価格面では、約270万円からの価格設定は、プレミアムコンパクト市場での競争力を持つと考えられます。特に、限定モデルのDRIVALクラスになると約367万円という価格設定ですが、その独自性と希少性を考慮すれば、コレクター性の高いモデルとして一定の需要が見込めるでしょう。