新型プリウスワゴンの最も印象的な特徴は、従来のプリウスのイメージを一新した革新的な外観デザインです。ハンマーヘッドをモチーフとしたフロントマスクは、これまでのプリウスとは全く異なる力強さと先進性を表現しています。
目を引く大径ホイールの採用により、スポーティーな印象を強調しながらも、伝統のモノフォルムシルエットを継承。低重心化と流線形のスタイリッシュなボディラインにより、空力性能も大幅に向上しています。
特に注目すべきは、リヤドアのドアノブがCピラー付近に埋め込まれるように設置されている点です。このドアオープンスイッチは、なめらかなボディの洗練されたスタイリングを一層引き立てており、乗り降りをスムーズにする機能性も兼ね備えています。
フルLEDヘッドライトが全グレードに標準装備され、横一線に光るデザインが先進的な印象を与えます。これらの要素が組み合わさることで、「一目惚れするデザイン」というコンセプトを見事に体現しています。
新型プリウスワゴンは、燃費性能において大きな進歩を遂げています。2.0Lプラグインハイブリッド車、2.0Lハイブリッド車、1.8Lハイブリッド車の3つの設定があり、それぞれが高い環境性能を備えています。
最新の第5世代ハイブリッドシステムをベースとした2.0Lプラグインハイブリッドシステムは、トヨタで初めて採用された技術です。コンパクトかつ大容量な駆動用バッテリーと高出力の駆動用モーターを組み合わせることで、圧倒的な動力性能を確保しながら低燃費を実現しています。
特筆すべきは、EVモードでの走行距離が87km(19インチタイヤ装着車)を達成している点です。これにより、日常のドライブのほぼすべてを電気だけで走行することが可能となり、ガソリン消費を大幅に削減できます。
新世代のハイブリッドシステムは、低燃費に加えてドライバーの思い通りに反応する気持ちの良い走りも実現。胸のすくような加速感とレスポンスの良さを両立し、スポーティで気持ちのいい走りを楽しむことができます。
新型プリウスワゴンの室内は、外観の低いプロファイルからは想像できないほど広々としています。全高が低いにも関わらず、室内が見た目より狭く感じないよう設計されており、運転席、助手席はもちろん、後部座席も十分な空間が確保されています。
先進的・機能的な「トップマウントメーター」の採用により、視線を前方に誘導し、安全確認がしやすく運転に集中できる構成となっています。メーターをフードレス&薄型化し、必要な情報をリングに集約して表示することで、コックピット全体がスマートな印象を与えます。
快適装備も充実しており、前席シートヒーター(3段階温度設定)やステアリングヒーター、前席シートベンチレーションなど、季節を問わず快適なドライブを支える装備が用意されています。
Zグレードには運転席シートポジションメモリー(2メモリー付)が標準装備され、2名分のシートポジションを記憶・再現できるため、ドライバー交代時に便利です。
ラゲージ容量は410L(Z・Gグレード)を確保し、6:4分割可倒式リヤシートの採用により、載せる荷物に合わせてラゲージを拡大することも可能です。
新型プリウスワゴンは、最新のトヨタセーフティセンス3.0を搭載し、優れた安全性能を実現しています。ACCがボタン一つで起動できる利便性に加え、ステアリングの補正やブレーキのタイミングも精度が高く、安心してドライブを楽しむことができます。
12.3インチの大型ディスプレイでパノラミックビューモニターを確認でき、シースルービュー機能により縁石チェックや駐車場からの出庫時に大きな効果を発揮します。広角の範囲も広く、狭い場所での運転をサポートします。
トヨタ初のイルミネーション通知システムも注目の機能です。先行車に続いて停車している際の先行車発進のお知らせや、プロアクティブドライビングアシスト作動時の通知システムとして、ドライバーに適切な注意喚起を行います。
第2世代TNGAプラットフォームの採用により、骨格結合構造の更なる改良・強化が図られ、キャビンの変形が抑制されることで、乗り心地の良さと滑らかな走り、安全性能が向上しています。
災害時などに役立つ非常時給電システムも全車に標準装備され、センターコンソール後部とラゲージルーム左側の2か所にAC100V・1500Wのコンセントが設置されています。
新型プリウスワゴンの走行性能は、従来のプリウスのイメージを大きく覆すものとなっています。アクセルペダルを踏み込むと車体が軽快に加速し、吊り下げ式ペダルからオルガン式ペダルへの変更により、加速を足元でリニアに制御することが可能です。
レスポンスの良さが際立つ一方で、走り自体は非常に安定しており、サスペンションが振動を上手くいなしてくれるため、乗り心地も優れています。大径でありながら細幅なホイールの採用により、操縦性と燃費性能の両立を図っています。
回生ブレーキの効き具合も綿密に調整されており、自然な減速フィーリングを実現。風の影響が少ない滑らかなフロントデザインとゆるやかな絞り形状のリヤにより、風の流れをスムーズに収束し、風切り音を抑えた静粛性と操縦安定性の向上を実現しています。
低重心化により操縦安定性と静粛性が高まり、高剛性ボディの採用で乗り心地の良さとなめらかな走り、安全性能の向上も図られています。これらの要素が組み合わさることで、「虜にさせる走り」を体現しています。
新型プリウスワゴンは、価格帯が275万円から460万円(税込)と幅広く設定されており、様々なユーザーニーズに対応しています。6つのグレード展開により、個人ユーザーから法人まで幅広い選択肢を提供しています。
KINTO専用仕様車のUグレードの設定は、サブスクリプションサービスの普及を見据えた戦略的な取り組みです。新たなサブスクサービス「KINTO Unlimited」により、従来の車両購入とは異なる新しいカーライフスタイルを提案しています。
プラグインハイブリッド技術の進歩により、生活のほとんどをEVでまかなうことができ、必要な時だけガソリンを使える安心感を提供。これは、完全電気自動車への移行期における理想的なソリューションとして位置づけられます。
環境規制の強化や燃料価格の上昇を背景に、ハイブリッド車両の需要は今後も拡大が予想されます。新型プリウスワゴンは、その先駆者として市場をリードする存在となることが期待されています。
「Hybrid Reborn」のコンセプトのもと、従来の燃費重視から走りの楽しさも追求する方向性は、自動車業界全体のトレンドを反映しており、将来的な競争優位性を確保する重要な要素となっています。