新型カムリ内装デザイン徹底解説

新型カムリの内装は従来モデルから大幅に進化し、高級感と機能性を両立させた革新的なデザインを採用しています。グレード別の装備差や収納力、快適性能まで詳しく解説します。あなたの理想のセダンはここにあるでしょうか?

新型カムリ内装デザイン

新型カムリ内装の特徴
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TNGA設計による広々空間

部品小型化とレイアウト最適化で視界と居住性を向上

グレード別豪華装備

レザーパッケージから本革シートまで多彩な選択肢

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先進機能と収納力

ステアリングスイッチと充実したポケッテリア

新型カムリ内装の基本コンセプト

新型カムリの内装は、トヨタの車づくり理念「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づいて設計されています。この理念により、「走る・曲がる・止まる」といった基本性能を飛躍的に向上させながら、視界を遮らない広い空間を確保することに成功しました。

 

特に注目すべきは、部品の小型化と各レイアウトの見直しによって実現されたインパネの厚み抑制です。これにより、従来モデルと比較して格段に向上した視界の良さと、広がりのある空間演出を実現しています。

 

また、後席においても大人3人が並んで座ってもゆったりとくつろげる広さを確保し、前後席間距離を広く取ることで、プレミアムセダンにふさわしいゆとりを持たせているのが大きな特徴です。

 

インテリアデザインでは、複数の素材や色を効果的にコーディネートする「フレックスコーディネーション」や、継ぎ目のない金属調加飾を採用した「フラッシュサーフェスデザイン」により、先進性と上質さを演出しています。

 

新型カムリ内装グレード別装備

新型カムリの内装は、グレードによって大きく異なる装備と仕様を提供しています。各グレードの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

Xグレード(ベースグレード)
ブラック基調のインテリアカラーにチタン調フィルム加飾のインパネが組み合わされ、全体的にシンプルですっきりとした印象を与えます。シート素材には通気性の良いファブリックを採用し、ブラックシートの一部分にグレーを使用することで明るさを演出しています。

 

Gグレード
ブラックアートウッド調フィルム加飾のインパネが上質感を演出するのが特徴です。インパネに加えてセンターコンソールにもフィルム加飾が使用され、よりラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。ステアリングホイールも本革巻きになり、ピアノブラック加飾があしらわれるなど上質感が大幅にアップしています。

 

G"レザーパッケージ"
カムリで唯一、ブラックとオーカーの2色のインテリアカラーから選択できるグレードです。本革シートが標準装備され、シートにはデザインパーフォレーションが施されています。ブラックはシックで落ち着きを感じさせ、オーカーは気品やリッチさを感じさせる異なる個性を持っています。

 

WS/WS"レザーパッケージ"
スポーティーさが持ち味のグレードで、メタリックな印象のシルバージオメタルのフィルム加飾やブラックメタリック加飾をあしらい、先進性やスポーティーさを演出しています。シートは合成皮革×ファブリックのコンビシートで、ファブリック部分にはストライプが施され、室内に躍動感をもたらしています。

 

新型カムリ内装の運転席周り機能

新型カムリの運転席周りには、ドライバーの操作性と安全性を向上させる数多くの先進機能が搭載されています。

 

ステアリングホイール
高級車への搭載が進んでいるラック平行式電動パワーステアリングを採用しています。従来の油圧式と比較すると操舵感が圧倒的に軽くなり、ストレスレスなハンドル操作が可能となりました。Xグレード以外は本革を使用しており、重厚感のあるステアリングに仕上がっています。

 

ステアリングスイッチ
カムリのコックピットは、あらゆる機能の操作をハンドル部分に集めたステアリングスイッチを全車種に搭載しています。以下の操作がハンドルから手を離さずに行えます。

  • 電話での通話
  • カーオーディオの操作
  • エアコンの調整
  • ドライブモードの切り替え

これらの機能により、ドライバーはこれまで以上に運転に集中できるようになっています。一見配置が複雑に思えるスイッチ類ですが、一度覚えてしまうと快適性が格段にアップします。

 

視界と操作性の最適化
新型カムリでは、ストレスの少ない操作性を実現するため、運転操作がしやすく疲れにくいドライビングポジションと良好な視界にこだわりました。フードやベルトラインを下げることで、見通しのよい前方視界と心地よい開放感を創出しています。

 

新型カムリ内装の収納力と実用性

新型カムリの内装で特に注目すべきは、充実したポケッテリア(収納スペース)の設計です。日常使いで重要となる収納力について詳しく解説します。

 

カップホルダー配置
フロントシートのカップホルダーはセンターコンソールに2個装備されています。後席はアームレストを下ろすとカップホルダーが出現する仕組みで、後席の乗員もドリンクを置けるスペースが確保されています。

 

多段式コンソールトレイ
シフトレバーの奥には2段に分かれたコンソールトレイが装備されています。上段は浅く、カードやチケット類などの収納に最適です。下段は上段よりも深さがあるため、財布などの貴重品や手帳などの保管場所として活用できます。

 

大容量コンソールボックス
フロントアームレストには大容量のコンソールボックスが装備されています。長財布やCD、眼鏡ケースやポーチなど、さまざまなものが収納できる十分な容量を確保しています。

 

照明付きグローブボックス
書類入れとして定番のグローブボックスには照明が付いているため、暗い車内でも収納物が探しやすく便利です。また、キーが付属し施錠できるため、貴重品の管理にも適しています。

 

ドアポケット
フロントドアには500mlサイズのペットボトルが収納できるボトルホルダーとポケットが用意されています。リアドアポケットにもペットボトルホルダーと小物が入れられるスペースがあり、全席の乗員が快適に過ごせる配慮がなされています。

 

このほかにも運転席・助手席のシートバックポケットやコインホルダー、カードホルダーなどが装備され、細かな収納ニーズにも対応しています。

 

新型カムリ内装の隠れた技術革新

新型カムリの内装には、一般的にはあまり知られていない技術革新が数多く盛り込まれています。これらの技術は、乗員の快適性と安全性を大幅に向上させる重要な要素となっています。

 

ハイブリッドバッテリー配置の革新
新型カムリでは、ハイブリッドバッテリーを小型化してリアシート下に収納することで、ゴルフバッグが余裕をもって収納できる荷室容量を確保しています。この技術革新により、従来のハイブリッド車で問題となっていた荷室容量の制約を解決しました。

 

バックドア自動開閉機構
荷室のバックドアには、ロックを解除すると自然に持ち上がる機構を採用しています。これにより、荷物を積み込む際にバックドアを手で持ち上げる必要がなく、特に重い荷物を持っている際の利便性が大幅に向上しています。

 

6:4分割可倒式リアシート
後席には6:4分割可倒式のリアシートを採用し、トランクスルー機能も備えています。これにより、大きな荷物や長さのある荷物を積み込むことが可能となり、セダンでありながらワゴン車並みの積載性を実現しています。

 

フラッシュサーフェスデザイン
内装デザインでは、段差や見切りが限りなく少ない仕様の「フラッシュサーフェスデザイン」を採用しています。この技術により、継ぎ目のない美しい仕上がりと、清掃のしやすさを両立させています。

 

第5世代ハイブリッドシステム統合
2025年型新型カムリでは、第5世代のトヨタハイブリッドシステム(THS 5)を2.5リットル4気筒エンジンと組み合わせています。このシステムは内装の静粛性にも大きく貢献し、プレミアムセダンにふさわしい上質な室内環境を実現しています。

 

これらの技術革新により、新型カムリの内装は単なる豪華さだけでなく、実用性と先進性を高次元で融合させた、真に次世代のセダン内装として完成されています。各技術が相互に連携することで、従来のセダンでは実現できなかった快適性と機能性を提供しているのです。