西湘バイパス料金を徹底解説!無料区間と有料区間の違い

西湘バイパスの料金体系は無料区間と有料区間に分かれており、利用区間によって異なります。普通車で270円から利用できるこの絶景ルートの料金詳細や割引情報、さらには通行止めリスクまで、知っておくべき情報はありますか?

西湘バイパス料金の基本情報

西湘バイパス料金のポイント
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無料区間の範囲

大磯東ICから西湘二宮ICまでの約6.3kmは通行料金無料で利用可能

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有料区間の料金

西湘二宮ICから箱根口IC・石橋ICまでの14.5kmは普通車270円で通行可能

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ETC割引制度

深夜割引(30%オフ)や休日割引が適用され、お得に利用できる

西湘バイパスは神奈川県大磯町から小田原市を結ぶ国道1号のバイパス道路で、総延長20.8kmのうち無料区間と有料区間に分かれています。無料区間は大磯東ICから西湘二宮ICまでの約6.3kmで、国土交通省が管理しており料金はかかりません。一方、有料区間は西湘二宮ICから箱根口IC(または石橋IC)までの約14.5kmで、NEXCO中日本が管理しており通行料金が必要です。
参考)西湘バイパス無料区間はどこまで?神奈川・小田原周辺の走行ルー…

有料区間の料金体系は車種によって異なり、2025年現在の料金は以下の通りです。普通車は270円、軽自動車等は220円、中型車は330円、大型車は420円、特大車は690円となっています。料金所は早川料金所で徴収が行われ、所要時間は約5分程度です。
参考)西湘バイパス - Wikipedia

西湘バイパスは1972年に全線開通し、これまで50年間で累計約6億7000万台の車両が利用してきた人気の道路です。相模湾沿いを走る海岸線の絶景ルートとして、ドライブやデートコースとしても高い人気を誇っています。
参考)【道路情報】西湘バイパスが全線開通から50周年。近年では箱根…

西湘バイパス料金の無料区間と有料区間の詳細

西湘バイパスの無料区間は、大磯東ICから西湘二宮ICまでの約6.3km区間です。この区間は国土交通省の管理下にあり、通行料金は一切かかりません。無料区間は混雑しがちな国道1号線を避けて観光地へスムーズに移動できるルートとして、地元民にとって非常に重要な役割を果たしています。
参考)西湘バイパスと小田原厚木道路無料区間の詳細と比較

有料区間は西湘二宮ICから始まり、箱根口ICまたは石橋ICまでの約14.5kmです。この区間はNEXCO中日本が管理する一般有料道路として運営されています。有料区間の途中には早川JCTがあり、ここで本線と石橋支線に分岐します。本線は箱根口ICで国道1号現道に接続し、箱根方面への移動に便利です。石橋支線は小田原ブルーウェイブリッジを経て石橋ICで国道135号に接続し、熱海・真鶴方面へのアクセスルートとなっています。​
興味深いことに、西湘バイパスの有料区間は2010年6月28日から2011年6月19日まで約1年間、無料化社会実験が行われていました。この期間中は通常有料の区間も無料で通行できましたが、現在は再び有料に戻っています。
参考)https://www.e-nexco.co.jp/rest/pressroom/press_release/kanto/h22/0615/pdfs/freearea_kanto.pdf

西湘バイパス料金のIC別料金体系

西湘バイパスの料金はIC間の距離によって細かく設定されています。西湘二宮ICから箱根口ICまでの全区間を通行する場合、普通車で270円、軽自動車等で220円、大型車で420円です。この料金で約14.1kmの距離を移動でき、所要時間は約13分程度となります。
参考)西湘二宮amp;t=箱根口amp;c=大型車からnullの高…

西湘二宮ICから小田原ICまでの区間も同じく普通車270円で利用できます。また、西湘二宮ICから石橋ICまでも同様に普通車270円の料金設定です。これは西湘バイパスの料金体系が基本的に均一料金制を採用しているためです。
参考)https://www.navitime.co.jp/highway/route/searchlist?depIcId=136010amp;arvIcId=156010amp;depIcType=icamp;arvIcType=ic

西湘二宮ICから小田原西ICまでの区間を利用する場合も、西湘バイパス経由であれば普通車270円で通行可能です。ただし、小田原厚木道路を経由するルートを選択すると料金が540円となり、倍の料金がかかるため注意が必要です。ドライバーの方は料金を抑えたい場合、ルート選択を慎重に行うことをおすすめします。
参考)https://www.navitime.co.jp/highway/route/searchlist?depIcId=136010amp;arvIcId=155050amp;depIcType=icamp;arvIcType=ic

早川ICから利用する場合は上り入口と下り出口のみの利用となり、料金体系が若干異なります。利用可能な方向が限定されているため、事前にルート確認が重要です。​

西湘バイパス料金のETC割引とお得な利用方法

西湘バイパスではETC車両向けに複数の割引制度が用意されており、うまく活用すれば通行料金を節約できます。最も代表的なのが深夜割引で、0時から4時までの間に対象道路を走行すると通行料金が30%割引になります。普通車の場合、通常270円のところ190円で利用でき、80円もお得です。深夜割引はETCが整備されている入口インターチェンジをETC無線通信により走行することが条件となっており、距離・回数・曜日の制限はありません。
参考)高速道路の深夜割引の見直しについて

休日割引も魅力的な制度です。土日祝日の0時から24時の間に西湘バイパスを走行すると、軽自動車等または普通車は30%割引が適用されます。普通車270円が190円になり、深夜割引と同じ割引率です。ただし、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始期間は休日割引の対象外となるため注意が必要です。また、中型車・大型車・特大車は休日割引の対象外となっています。
参考)休日割引

深夜割引と休日割引の両方の適用条件を満たす走行の場合、割引額の大きいものが適用され、重複しての適用はありません。西湘バイパスの場合、どちらも30%割引なので実質的には同じ割引額となります。
参考)深夜割引

ETC2.0を搭載している車両でも、西湘バイパスにおいては特別な追加割引はなく、通常のETC割引と同じ料金体系が適用されます。
参考)西湘二宮amp;t=箱根口amp;c=普通車からnullの高…

西湘バイパス料金以外の注意点:越波による通行止めリスク

西湘バイパスは海岸沿いを走る道路のため、強風・高波などの荒天時にはしばしば通行止めとなることがあります。特に越波(えっぱ)と呼ばれる、波が防波堤や道路を越えてくる現象が発生しやすく、安全確保のため頻繁に交通規制が実施されます。2018年7月には越波の恐れがあるため、大磯東ICから西湘二宮ICまでの無料区間で通行止めが実施されました。
参考)https://www.ktr.mlit.go.jp/yokohama/report/2018/20180728_01.pdf

2019年10月の台風19号では、高波により橋脚の基礎部分がえぐられ、西湘PAの建物が損壊するなどの深刻な被害を受けました。この経験を踏まえ、NEXCO中日本は2025年8月に小田原IC下り線出口で越波対策工事を実施し、大型波返しを設置する工事を行いました。
参考)西湘バイパス - 小田原 - LocalWiki

通行止めになると、国道1号現道や小田原厚木道路などの迂回ルートを利用する必要があり、所要時間が大幅に増加します。特に箱根や伊豆方面への旅行を計画している場合、天候が悪化しそうな日は事前に道路交通情報を確認することが重要です。日本道路交通情報センター(電話:050-3369-6666、携帯短縮ダイヤル「#8011」)やNEXCO中日本の「iHighway中日本」ウェブサイトでリアルタイムの道路交通情報を確認できます。
参考)E84 西湘バイパス 小田原IC(下り線)出口で夜間IC閉鎖…

越波対策工事により安全性は向上していますが、自然現象のため完全に通行止めを避けることはできません。急いでいる場合や確実に目的地に到着したい場合は、余裕を持ったスケジュールを組むか、内陸ルートの利用も検討するとよいでしょう。

 

西湘バイパス料金と絶景ドライブの魅力

西湘バイパスは単なる有料道路ではなく、相模湾の絶景を楽しめるドライブスポットとしても人気があります。天気が良ければエメラルドグリーンの海を眺めながら走行でき、江ノ島や鎌倉よりも水がきれいだと評価されています。左車線を走っていれば海が見やすく、夫婦やカップルのドライブデートに最適な場所です。
参考)西湘バイパスは海が絶景!箱根や伊豆のドライブにも最適です! …

料金270円(普通車)で約14.5kmの海岸線ドライブを楽しめることを考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。箱根や伊豆への旅行ルートとしても最適で、観光とドライブを同時に楽しめるメリットがあります。​
西湘バイパスは自動車専用道路のため、排気量125cc以下の自動二輪車(原付一種および原付二種)は通行禁止となっています。ただし、126cc以上の自動二輪車であれば通行可能で、バイクツーリングのルートとしても人気があります。​
最高速度は70km/hに設定されており、ゆったりとしたペースで景色を楽しみながら走行できます。ただし、一部の入口では合流車線が短いなど独特の構造があるため、初めて走行する場合は注意が必要です。youtube​​
年間約1500万台の車両が利用する西湘バイパスは、開通から50年以上経過した現在でも神奈川県西部の重要な交通インフラとして機能し続けています。料金を支払うだけの価値がある絶景ルートとして、多くのドライバーに愛され続けています。​
参考:西湘バイパスの詳しい料金情報はNEXCO中日本の公式サイトで確認できます
https://www.c-nexco.co.jp/
参考:リアルタイムの道路交通情報は日本道路交通情報センターで確認できます
https://www.jartic.or.jp/