リムジンロールスロイス歴史と高級仕様

リムジンロールスロイスの歴史から現代のカスタム例まで、この究極の高級車について詳しく解説します。世界のVIP層に選ばれ続ける理由とは何か、知りたくはありませんか?
リムジンロールスロイスとは
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ロールスロイスのリムジン概要

ロールスロイスは1906年にイギリスで創業された、世界最高峰の高級自動車メーカーです。リムジンは運転手と乗客を区切るガラスの仕切りで分ける車の形式で、ロールスロイスのリムジンはその究極の形態を示しています

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ロールスロイスブランドの特徴

ロールスロイスの特徴は、パルテノン神殿をモチーフとしたフロントグリルと観音開きドア、そしてボンネット上の女神「スピリット・オブ・エクスタシー」です。すべてが職人の手作業で製造され、3000万円以上の価格帯を維持しています

リムジンの定義と役割

リムジンは乗用車の運転手席と客席の間に壁を設けた形式の車です。後ろの席が独立した「部屋」となり、豪華にしつらえられたインテリアが特徴。ロールスロイスのリムジン版は、このコンセプトを最高級の素材と職人技で実現しています

リムジンロールスロイス特徴と魅力

リムジンロールスロイスの内装と豪華仕様

リムジンロールスロイスの内装は、贅沢という言葉が最も似合う空間です。ロールスロイスのすべてのモデルで採用されるレザーとウッドの組み合わせは、最高級の素材のみが使用され、職人による手作業での仕上げが施されています。インテリアには、テーブルやクーラーボックス、さらには傘まで内蔵されるなど、細部にわたるおもてなしの精神が貫徹されています。

 

リムジン版では、この豪華性がさらに強調されます。後部座席のスペースが拡張され、座席の配置も工夫されているため、まるで高級ホテルのスイートルームのような快適性を実現しています。V型12気筒エンジンが放つ低振動と静粛性により、マイナスの音が一切聞こえない「魔法の絨毯」と称される乗り心地は、究極のプライベート空間を生み出しています。

 

リムジンロールスロイス歴史背景

ロールスロイスの歴史は、1906年のエンジニア・フレデリック・ヘンリー・ロイスと実業家・チャールズ・スチュワート・ロールズによる創業から始まります。同年に発表された「40/50HP」は、その静粛性と耐久性から「世界最高の車」と称賛されました。戦後の1947年には「シルバーレイス」の生産を開始し、1968年には「ファントムVI」がエリザベス2世女王と昭和天皇の御料車に選定される栄誉に浴しています。

 

リムジン版の発展は、1994年から1995年に製造された「ツーリングリムジン」が重要な位置を占めます。このモデルは、シルバースピリットIII/シルバースパーIIIをベースに、ボディデザインそのものを新しく設計しました。単に車を切って伸ばす「ストレッチ」ではなく、左右のフェンダー形状まで異なるデザインとされたツーリングリムジンは、ロールスロイスのリムジン製造技術の最高峰を示しています。

 

リムジンロールスロイスの種類と仕様

現代のロールスロイスラインナップには、複数のリムジン仕様が存在します。基本となるのは「ファントム」で、スタンダード版が全長5,770mmであるのに対し、ロングボディの「ファントムエクステンデッド」は全長5,990mmに延長されています。両モデルともV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力571ps、最大トルク900Nmを発揮します。価格帯は、ファントムが56,030,000円から、ファントムエクステンデッドが67,030,000円からとされています。

 

SUV市場への対応として、2018年に登場した「カリナン」もリムジン化されています。カリナンのベース仕様は全長5,340mm、全幅2,000mm、全高1,835mmで、V型12気筒エンジンは最高出力571ps、最大トルク850Nmを発揮します。カリナンをリムジン化した場合、ホイールベースが大幅に延長され、よりゆとりある室内空間が実現されるため、オフロード走行性能とラグジュアリー性の両立が可能です。

 

リムジンロールスロイス防弾カスタムと高度仕様

近年のリムジンロールスロイスは、セキュリティを重視したカスタム仕様が登場しています。ドイツの高級車カスタムメーカー「KLASSEN」は、ロールスロイス「カリナン」を防弾仕様にカスタマイズした「カリナン RCR 9001」を発表しました。このモデルは全長6,357mm、ホイールベース4,311mmまで延長され、Bピラー部分を1,016mm追加することで実現されています。

 

防弾仕様のカスタムでは、単なる防御性能だけでなく、豪華内装の装甲車として設計されています。パノラマルーフなどのオプションも追加可能で、乗員の安全性と快適性を同時に満たす設計となっています。同様に、ロングホイールベース化された「ファントム・リムジン」も防弾仕様で登場しており、全長7,000mm以上の超ロング仕様で、VIP専用の移動空間として機能しています。これらのカスタム仕様は、独裁者や政治指導者、エンターテインメント業界のトップなど、世界的な要人に選ばれ続けています。

 

リムジンロールスロイス投資価値と市場動向

リムジンロールスロイスは、単なる移動手段ではなく、資産としての価値を保有しています。新車価格が3,000万円台からと高額であっても、中古市場では状態の良い車両が1,000万円程度の価格で取引されるなど、高い資産価値を維持しています。特に、ツーリングリムジンなどの希少モデルは、年数の経過とともに市場の評価が高まる傾向にあります。

 

ロールスロイスの中古市場では、モデルの希少性、走行距離、修復歴、内装の状態が評価の重要な要素となります。オーナー自らがハンドルを握ってドライブするモデル(ドライバーズサルーン)よりも、専属運転手がハンドルを握る「ショーファードリブン」として使用されたリムジン版の方が、より高い評価を得る傾向があります。これは、ショーファードリブン仕様がより希少であること、また所有者のステータスシンボルとしての価値が高いためです。

 

参考リンク。

 

ロールスロイスの種類を解説。世界最高峰の高級車の車種の特徴と価格情報が詳しく掲載されており、各モデルの仕様と価格帯を把握できます。
全長7,000mm以上の防弾仕様ロールスロイスリムジンに関する詳細情報が掲載されており、現代のカスタム事例と高度なセキュリティ仕様の実例を確認できます。