リアシートアラート マツダで安全性向上と置き忘れ防止機能の仕組み

マツダのリアシートアラートは、後席の乗員や荷物の置き忘れ防止に役立つ安全機能です。CX-30やCX-5などに搭載されたこの機能は、どのように作動し、どんなメリットがあるのでしょうか?

リアシートアラート マツダの仕組みと機能

📋 この記事で分かること
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リアシートアラートの基本

マツダ車に搭載された後席の乗員や荷物の置き忘れを防ぐシステムの仕組みと作動条件を解説

対応車種と機能詳細

CX-30やCX-5など対応車種の情報と、リアドア開閉履歴による検知方法を紹介

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設定方法と注意点

システムの警告灯表示や作動条件、実際の使用時の留意事項を詳しく説明

リアシートアラート マツダ車の基本仕組み

マツダのリアシートアラートは、リアシートに乗員が取り残されたり、荷物を置き忘れたりしていないかの確認を運転者に促すシステムです。このシステムは、リアドアの開閉操作履歴によって、リアシートに乗員や荷物を載せている可能性があるとシステムが判断する仕組みになっています。2024年7月にマツダ車として国内初採用され、商品改良されたCX-30から搭載が開始されました。
参考)https://www2.mazda.co.jp/carlife/owner/manual/cx-5/kf/ekre_202406/contents/02360100.html

重要な点として、このシステムは乗員や荷物をセンサーで直接検知するわけではありません。ドアの開閉履歴という間接的な情報をもとに判断するため、実際の車両の状況とは異なる動作をすることがあります。そのため、車を離れる際には必ず目視でリアシートの状況を確認することが推奨されています。​
社会問題となっている幼児の車内置き去り事故の抑制に寄与することが期待されており、マツダは室内安全装備の強化策としてこの機能を導入しました。システムの過信は禁物ですが、うっかりミスを防ぐための補助装置として有効です。
参考)夏季休業のお知らせ - 山口マツダ新下関店のブログ

リアシートアラート マツダ対応車種と搭載時期

マツダのリアシートアラートは、2024年7月18日に商品改良されたCX-30で初めて採用されました。その後、CX-5にも搭載されており、公式の取扱説明書で確認できます。2024年の商品改良では、機種体系の刷新やAmazon Alexaの採用と合わせて、この乗員取り残し防止装置が追加されました。
参考)「MAZDA CX-30」を商品改良し発売 -機種体系を刷新…

CX-30の商品改良では、特別仕様車「Retro Sports Edition」以外の機種体系をベースグレードの「S Package」と上級グレードの「Touring」の2つのみにして、それぞれに「20S」と「XD」を設定し全6種類になりました。この改良に合わせて全グレードにリアシートアラートが標準装備されています。
参考)マツダCX-30 最新情報!マイナーチェンジ・年次改良情報ま…

マツダは今後も主要車種にこの安全機能を展開していく方針を示しており、Mazda3など他の車種にも搭載が進んでいます。国内のマツダ車で初の採用となったこの機能は、コネクティッドサービスの拡充と並んで重要な安全装備として位置づけられています。
参考)MAZDA NEWSROOM「MAZDA CX-30」を商品…

リアシートアラート マツダの作動条件と警告方法

リアシートアラートが起動するための条件は複数のパターンがあります。まず、リアドアを開けてからエンジンを始動した場合に作動します。また、リアドアを開閉した後、約10分以内にエンジンを始動した場合も同様です。さらに、エンジンを始動した後にリアドアを開けた場合や、システムが起動中に電源ポジションをONにした場合にも機能します。
参考)2024年商品改良CX-30の「リアシートアラート」を学ぶ

警告方法としては、マルチインフォメーションディスプレイに「後席降ろし忘れ注意」や「後席降ろし忘れ警戒中」といったメッセージが表示されます。他メーカーのリヤシートリマインダーではブザーやハザードランプが複数回作動するケースもありますが、マツダのシステムは主に視覚的な警告を中心としています。
参考)CX-30 2024年商品改良車に「リアシートアラート」搭載…

システムに異常がある場合は、リアシートアラート警告灯が点灯し続けます。この場合はマツダ販売店での点検が必要です。作動条件を満たしていても、実際にリアシートに乗員や荷物を載せていない場合でも起動することがあるため、誤作動と感じる場合もありますが、これは安全性を高めるための設計となっています。
参考)https://www2.mazda.co.jp/carlife/owner/manual/cx-30/dm/edte_202402/contents/68144500.html

リアシートアラート マツダ設定の解除方法

マツダのリアシートアラートは安全装備として重要な機能ですが、状況によっては解除したいというニーズもあります。他メーカーのリヤシートリマインダーでは、マルチインフォメーションディスプレイから設定を変更できる車種が多く存在します。トヨタ車では、ハンドル左のスイッチで「設定」マークを選び、「車両設定」から「リヤシートリマインダ」を選択してOFFにすることができます。
参考)リヤシートアラート解除(マツダ CX-5・KF)by kai…

スバル車でも同様に、メーターのメニュー画面から「車両設定」→「安全装備」→「リヤシートリマインダー」の順に選択し、OFFに切り替える方法が提供されています。マツダ車の場合も、マツダコネクトの設定メニューから安全装備の項目を確認することで、同様の操作が可能と考えられます。
参考)リヤシートリマインダーをOFFにする方法を教えてください。

ただし、この機能は子どもの車内置き去り事故防止という重要な目的で開発されたため、解除は慎重に判断する必要があります。早朝や深夜の利用時に音が気になる場合など、特定の状況下でのみ一時的に解除し、通常時は有効にしておくことが推奨されます。設定の詳細については、車種や年式によって異なる場合があるため、取扱説明書やマツダ販売店で確認することをお勧めします。
参考)https://www2.mazda.co.jp/carlife/owner/manual/cx-5/kf/ekre_202406/contents/02360101.html

リアシートアラート マツダと他社システムの違い

マツダのリアシートアラートは、トヨタのリヤシートリマインダーやホンダの同機能と基本的な仕組みは類似していますが、警告方法に違いがあります。トヨタ車では、マルチインフォメーションディスプレイへのメッセージ表示に加えて、ハザードランプが3回点滅し、ドアロックブザーが8回鳴るという複合的な警告を行います。これに対してホンダ車は、ブザーは鳴らずディスプレイに通知が表示されるのみのシンプルな仕様です。​
マツダのシステムは「後席降ろし忘れ注意」「後席降ろし忘れ警戒中」といった表示で運転者に注意を促す方式を採用しており、過度な警告音による不快感を避ける設計となっています。各メーカーとも、センサーを使わずにドアの開閉履歴で判断するという点では共通しており、これによりコストを抑えながら多くの車種に搭載することを可能にしています。
参考)HONDAのリヤシートリマインダーを体験してきました|t.f…

送迎用バスでは2023年4月から置き去り防止安全装置の設置が義務化されており、「降車時確認式」と「自動検知式」の2タイプが存在します。自動検知式はセンサーやカメラで子どもの動きを検知する高度なシステムですが、乗用車に搭載されるリアシートアラートは、より簡易的でコストパフォーマンスに優れた仕組みとなっています。マツダは国内メーカーとして後発ながら、実用性と利便性のバランスを考慮したシステムを導入したといえます。
参考)車内置き去り防止安全装置

マツダ公式取扱説明書でリアシートアラートの詳細な仕組みと注意事項を確認できます
CX-30の商品改良で追加されたリアシートアラートの実際の作動条件と画面表示について詳しく解説されています
車内置き去り防止安全装置の種類と義務化の背景について、イエローハットの特集ページで詳細が説明されています