レガシィセダン新型の魅力とスペック

スバルの新型レガシィセダンは2025年に大幅進化を遂げ、北米市場を意識した大型化とスポーティなデザインが特徴です。その詳細な魅力とは?

レガシィセダン新型の魅力とスペック

新型レガシィセダンの主要ポイント
🚗
大型化されたボディサイズ

全長4,795mm×全幅1,840mmと国産セダン最大級のサイズを実現

スポーティなデザイン

張り出したホイールアーチとシャープなエッジが特徴的

🛡️
先進安全装備

アイサイトVer.3搭載で高い安全性能を実現

レガシィセダン新型のボディサイズとデザイン変更点

新型レガシィセダンの最も注目すべき変更点は、そのボディサイズの大幅な拡大です。全長4,795mm×全幅1,840mm×全高1,500mmという寸法は、従来のWRX S4と比較して長さで200mm、幅で45mm、高さで25mmも大きくなっています。

 

特に全幅1,840mmという数値は、国産セダンとしては最大級クラスに位置しており、マンションの駐車パレットでは厳しい車庫入れが要求される可能性があります。この大型化は北米市場を強く意識した設計変更であり、より存在感のあるプレミアムセダンとしての位置づけを明確にしています。

 

デザイン面では、先代よりも大きく張り出したホイールアーチが採用され、スポーティさとダイナミックさを強調したスタイリングとなっています。フロントデザインには最近のスバルデザインの特徴であるコの字型ポジションランプが採用され、上級グレードのLimitedにはフォグランプにメッキ調ベゼルが装備されています。

 

リアデザインについては、従来型の凝縮感を強調したデザインから一転して、「抜けた」ようなデザインに変更されています。Cピラーとショルダーの勢いがリアまで貫いており、セダンらしい伸びやかさを表現しています。

 

レガシィセダン新型のエンジンスペックと走行性能

新型レガシィセダンのパワートレインは、スバル独自の水平対向エンジンを継承しながら、時代に合わせた進化を遂げています。現行モデルでは、FA20DIT型1998cc直噴水平対向4DOHC16V+ツインスクロール式ターボエンジンが搭載され、最高出力300psを発揮します。

 

このエンジンには高トルク対応リニアトロニックCVTが組み合わされ、リニアトロニックとして初めてVTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)が導入されています。これにより、スポーティ走行に最適なトルク配分制御が可能となり、スバル独自の4WD性能をさらに向上させています。

 

自然吸気エンジンとしては、FB25型2498cc水平対向4DOHC16Vエンジンが用意され、最高出力173psを発揮します。このエンジンは平成17年排出ガス基準75%低減レベル(SU-LEV)と平成22年度燃費基準を達成しており、環境性能も考慮された設計となっています。

 

走行性能面では、スバル独自の「SIシャシー・コンセプト」に基づき、クレードル構造マウントの採用やダンパー構造の最適化が実施されています。全車に電動パワーステアリングと電動パーキングブレーキ、VDC(横滑り防止装置)が標準装備され、安全性と快適性を両立しています。

 

レガシィセダン新型の内装と装備の進化

新型レガシィセダンの内装は、プレミアムセダンにふさわしい上質な仕上がりが特徴です。運転席のシートはホールド感が心地よく、前方の視野が広いため、大きめのセダンとしては運転しやすい設計となっています。

 

最も注目すべきは、国産セダンでは珍しい大型の一体型液晶パネルの採用です。この大型ディスプレイは、インフォテインメント機能とナビゲーション機能を統合し、直感的な操作を可能にしています。

 

上級グレードのLimitedには新開発のダンパーが搭載され、スポーツ走行と快適な乗り心地を上手く両立させています。荒れた路面でも凹凸を上手くいなしてくれる一方で、ステアリングに路面情報があまり伝達されないという特性もあり、硬派なスポーツカー好みの方には物足りない可能性があります。

 

カラーリングはオフブラックとアイボリーが設定され、室内空間の広さや快適さを感じさせる「ゆとり」と素材の質感による「品格」を表現しています。収納スペースの使い勝手も向上し、先進のナビゲーションシステムおよびオーディオシステムが装備されています。

 

レガシィセダン新型の安全装備アイサイトの詳細

新型レガシィセダンには、スバルが誇る先進運転支援システム「アイサイト」の最新バージョンが搭載されています。このシステムは、衝突回避性能をさらに高めたプリクラッシュブレーキや、より自然な車速制御を行う全車速追従機能付クルーズコントロールを含んでいます。

 

アイサイトの進化により、安全性と利便性が大幅に向上しており、長距離ドライブでも疲労軽減効果が期待できます。特に高速道路での運転支援機能は、ドライバーの負担を大幅に軽減し、より安全で快適なドライビング体験を提供します。

 

電動パーキングブレーキとの組み合わせにより、停車時の安全性も向上しています。これらの先進装備により、レガシィセダンは単なる移動手段を超えた、安心・安全なパートナーとしての役割を果たしています。

 

VDC(横滑り防止装置)も全車標準装備となっており、悪天候時や緊急回避時の車両安定性を確保しています。スバルの4WDシステムと組み合わせることで、雨や雪などの悪条件下でも高い走行安定性を維持できます。

 

レガシィセダン新型の市場価値と競合車種比較

新型レガシィセダンの価格帯は約300万円となっており、この価格でプレミアムセダンとしての品質を提供していることは注目に値します。同クラスの輸入車と比較すると、倍のコストがかかることを考慮すると、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

 

競合車種との比較では、国産セダンの中でも独特のポジションを占めています。全幅1,840mmという大型ボディは国産セダンとしては最大級であり、この「マッチョさ」が他車にはない個性となっています。

 

スバル独自の水平対向エンジンとシンメトリカルAWDシステムの組み合わせは、他メーカーでは体験できない独特の走行フィールを提供します。特に悪天候時の安定性や、長距離ドライブでの疲労軽減効果は、レガシィならではの魅力と言えるでしょう。

 

ただし、スバルがこの車の主なターゲットを日本国外に絞っているため、現在のところモデルやオプションのバリエーションが少ないという課題もあります。これは日本市場での選択肢の幅を狭める要因となっており、今後の改善が期待される点です。

 

市場での評価については、プロのレースドライバーからは「大きなWRX」と評されており、スポーツ性能と実用性を両立したセダンとして高く評価されています。週末のドライブから日常の通勤まで、幅広いシーンで活躍できる万能性が最大の魅力となっています。