ランクルーミーは現在5つのグレードが設定されており、それぞれ異なる価格帯と装備内容を持っています。
基本グレード一覧
4WD仕様も用意されており、X 4WDが191万円、G 4WDが211万円となっています。この価格設定により、予算に応じて最適なグレードを選択できる構成となっています。
興味深いのは、2024年12月9日にマイナーチェンジが実施され、全グレードが同時に刷新されたことです。これにより、最新の安全装備や快適装備が全車に標準装備されるようになりました。
ランクルーミーの燃費性能は、WLTCモードで16.8km/L~18.4km/Lという優秀な数値を記録しています。
グレード別燃費比較
この燃費性能を支えているのが、排気量0.996Lの直列3気筒エンジンです。競合車と比較すると低排気量の小型エンジンながら、日常使いには十分なパワーを発揮します。
特筆すべきは、ターボ付きのG-Tグレードでも16.8km/Lという燃費を実現していることです。これは1.5L相当のトルクフルな走行が可能でありながら、燃費性能も両立している証拠といえるでしょう。
各グレードの装備内容には明確な差別化が図られています。
Xグレード(エントリー)
Gグレード(中間)
G-Tグレード(ターボ)
カスタムシリーズ
2020年9月のマイナーチェンジで、従来エントリーグレードには搭載されていなかった「スマートアシスト」が全車標準装備となったのは大きな進歩です。
ランクルーミーの競合車種との比較では、独特のポジションを占めています。
主要競合車種比較
車種 | 価格帯 | 燃費(WLTC) | 特徴 |
---|---|---|---|
ランクルーミー | 174~211万円 | 16.8~18.4km/L | バランス重視 |
スズキ ソリオ | 192.6万円~ | 22.0km/L | ハイブリッド有り |
ダイハツ タント | 145.2万円~ | 22.7km/L | 軽自動車 |
ソリオはマイルドハイブリッドやストロングハイブリッド車を用意しており、燃費面では優位に立っています。しかし、ランクルーミーは価格と装備のバランスで勝負しているといえるでしょう。
タントは軽自動車ながら「ミラクルオープンドア」という独自機能を持ち、価格面でも優位です。ただし、室内空間の広さや走行性能では普通車であるランクルーミーに軍配が上がります。
ランクルーミーには、カタログスペックだけでは分からない隠れた魅力があります。
隠れた魅力
一方で、購入前に知っておくべき注意点もあります。
注意すべきポイント
口コミでは「ロードノイズの洪水」「軽自動車のようなロードノイズ」といった厳しい評価も見られます。これは車体の軽量化と価格抑制のトレードオフといえるでしょう。
しかし、全体的な評価では外装デザインが4.0点、価格満足度が4.1点と高い評価を得ており、日常使いでの実用性の高さが評価されています。
特に子育てファミリーにとっては、両側電動スライドドアと広い室内空間、そして手頃な価格設定が大きな魅力となっているのが現状です。