オービス何キロ高速で光る速度と罰則対策

高速道路のオービスは制限速度プラス何キロで反応するのか、固定式と移動式の違い、捕まった場合の罰金や点数などについて、正確な情報と実例をもとに解説します。あなたの走行速度は本当に安全ですか?
オービス何キロ高速で光る速度と罰則対策
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高速道路でオービスが反応する速度

制限速度プラス40km/h以上で撮影される

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固定式と移動式の違い

固定式は常設、移動式は柔軟に設置場所を変更

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オービス撮影後の罰金と点数

高速40km超過で懲役6ヶ月以下または10万円以下の罰金

オービス何キロ高速で光る基準と速度判定

高速道路のオービスは40km超過で光る仕組み

 

高速道路に設置されているオービスは、制限速度を40km/h程度上回る速度超過で作動すると一般的に考えられています。例えば制限速度80km/h区間では120km/h、制限速度100km/h区間では140km/h程度で撮影される可能性が高まります。この基準が採用されている理由は、一度の違反で即免停となる「赤切符」に該当する悪質な速度超過を対象としているからです。

 

なお、オービスの正確な作動速度は警察から公表されていません。ただし、多くのドライバーの実体験や司法判例から、40km/h超過という基準が広く認知されています。高速道路における速度違反は死亡事故に直結するため、警察はこの水準を厳格に運用しており、少しでも超過していれば撮影の対象となる可能性があります。

 

高速道路の区間別でオービスが作動する速度

高速道路は区間によって制限速度が異なり、それに応じてオービスの作動基準も変わります。以下は主要な高速道路での目安です。

 

中央道(中央自動車道):多くの区間で制限速度80km/hのため、120km/h程度で撮影対象となります。ただし一部で制限速度が変更される区間があるため注意が必要です。
東名高速道路:区間によって制限速度80km/h~100km/hで運用されており、それぞれプラス40km/hで撮影されます。つまり120km/h~140km/h程度が作動基準です。
新東名高速道路:制限速度100km/hが基本ですが、一部に120km/h制限区間があります。100km/h区間では140km/h、120km/h区間では160km/h程度で反応するとされています。
首都高速・阪神高速:制限速度が50km/h~60km/hと低めに設定されている区間が多く、プラス40km/hの基準を適用するとやや特殊な運用になります。
このように区間ごとの制限速度を確認し、それにプラス40km/hという基準を頭に入れておくことが重要です。旅行や長距離ドライブ時には事前にルートの制限速度を調べておくと、より安全な運転計画が立てられます。

 

固定式オービスと移動式オービスの反応速度の違い

現在、日本のオービスは主に三つのタイプに分類されます。固定式オービスは道路を跨ぐように常設され、高速道路や幹線道路に配置されています。古い固定式装置は徐々に老朽化で撤去されていますが、このタイプは40km/h超過で作動する基準が厳格です。

 

移動式オービス(可搬式)は三脚の上に設置された小型タイプで、警察が必要に応じて設置場所を変更できます。一般的には固定式と同じ基準で運用されていますが、生活道路や通学路に設置された場合は15km/h程度の超過でも光ることがあります。

 

最新型の半固定式オービスは、高速道路の路肩に複数の拠点を持ち、各拠点間をランダムに移動します。2021年4月から全国で運用が開始されており、ドライバーが予測困難な位置で取り締まりを行えるのが特徴です。この新型装置でも基本的には40km/h超過が基準とされていますが、移動式の特性上、同じ場所で何度も捕まえられることがありません。

 

高速道路でオービス設置場所を特定する警告標識

オービスが設置されている道路には、その手前およそ1km~3km地点に2箇所以上の「自動速度取締機設置区間」という警告板が設置されています。この標識は肖像権保護とドライバーへの安全啓発を目的としており、撮影される前に速度調整の機会を与えるものです。高速道路を走行する際は、この警告板を見落とさないことが重要です。

 

特に高速道路での長距離運転では疲労で標識を見逃しやすくなります。スマートフォンのオービスガイドアプリやカーナビゲーション、レーダー探知機などを活用して事前に設置場所を把握しておくと、より効果的な対策ができます。ただし移動式オービスは予告板がない場合もあるため、常に制限速度を守る習慣が最も確実な対策です。

 

高速道路でオービス撮影後の罰金と違反点数

高速道路40km以上超過時の罰金と刑事罰

高速道路でオービスに撮影された場合、超過速度によって罰則が段階的に適用されます。特に40km/h以上の超過は刑事罰の対象となり、6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられます。これは交通反則金で済む「青切符」ではなく、正式な「赤切符」として扱われ、前科が記録される可能性があります。

 

超過速度が30km/h~35km/h未満の場合でも、25,000円~30,000円の反則金が発生します。35km/h~40km/h未満では35,000円~40,000円となり、40km/h以上では懲役または10万円以下の罰金という刑事罰に格上げされます。大型車の場合は普通車よりも罰金額が高く設定されています。

 

違反点数と免許停止・取消処分

オービスで撮影された速度超過は、違反点数が大幅に加算されます。高速道路での40km/h以上超過では12点の加算となり、過去3年間に前歴がなければ、この一度の違反で即免停処分(30日間以上の免許停止)となる可能性が高いです。

 

前歴がある場合は、累積点数によってさらに厳しい処分が下ります。累積点数6点以上15点未満で免許停止、15点以上で免許取消処分となります。つまり、オービスに一度撮影されるだけで、その後の運転に大きな支障が生じる恐れがあります。

 

オービス撮影から通知までの流れと対応

オービスで撮影されると、通常は2週間~1ヶ月程度で住民票に記載された住所に「交通違反通知書」が届きます。この通知書には、違反時刻や場所、車両情報が記載されており、所定の期日までに警察に出頭する必要があります。

 

通知を受けたら、弁護士や交通事故専門の法律家に相談することをお勧めします。違反内容によっては異議申し立てが可能な場合もあり、専門家の判断を仰ぐことで最適な対応が取れます。また、会社勤めの場合は人事部への報告も必要になる可能性があり、早めの対応が重要です。

 

オービス撮影時の裁判・書類送検の実例

高速道路での極端な超過速度で撮影された場合、書類送検されて家庭裁判所に送られる可能性があります。過去には中央高速道路で時速235km/h(制限速度80km/h区間で155km/h超過)で走行したドライバーが逮捕された事例があり、オービスが中指を立てる運転手の顔をはっきり撮影していました。

 

現代のオービスは高性能なカメラを搭載し、時速200km/h以上の高速走行でも鮮明に撮影できます。Hシステムという旧型でも220km/h程度が設計速度で、最新のLHシステムは240km/h程度まで対応するとされています。つまり、どの速度で走行しても逃げ場がないという認識が重要です。

 

安全運転のための高速道路でのオービス対策と予防策

高速道路でのオービス対策:予告看板と事前情報確認

最も基本的で確実なオービス対策は、警告標識を見落とさないことです。高速道路では事前に手前1km~3km地点に複数の予告看板が設置されているため、これを確認して早めに速度を落とすことが重要です。さらに、旅行やドライブ前にオービスガイドなどのインターネットサイトで全国の設置場所を確認しておくと、計画的な対策ができます。

 

オービスガイドは無料で利用でき、利用者からの最新情報が掲示板に寄せられているため、新設されたばかりのオービスの情報も比較的早く反映されます。新聞やニュースメディアでも取り上げられるようになり、認知度が高まっています。

 

レーダー探知機とオービスアプリの活用

市販のレーダー探知機やスマートフォンのアプリを使用することも有効な対策です。これらのツールは、オービス設置区間に近づくと音声や画面表示で警告を発してくれます。GPS機能を搭載したアプリは、インターネット接続がない環境でも事前にオービスの設置場所をダウンロードしておけば、オフライン状態でも利用できるものが多くあります。

 

アプリは定期的にアップデートされ、最新のオービス情報が追加されるため、常に正確な情報を得られます。ただし、これらのツールはあくまで補助的な役割であり、最終的には常に制限速度を守る習慣こそが最も確実な予防策です。

 

高速道路での安全運転と疲労対策

高速道路での速度超過は、ドライバーの疲労や時間的な急急さから生じることが多くあります。オービスで撮影されるような悪質な超過速度は、単なる交通違反ではなく、重大な交通事故を引き起こす直前の状態を示しています。統計によると、速度違反の取締実施件数が増えると交通事故死者数が減少することが確認されており、速度規制が生命を守ることになります。

 

高速道路では休憩を こまめに取り、疲労状態での運転を避けることが重要です。サービスエリアやパーキングエリアで十分な休息を取り、精神的・身体的に余裕のある状態で運転を続けることで、自動的に安全速度での走行につながります。

 

高速道路での制限速度の意味と安全性の関係

高速道路の制限速度は、その道路の構造や環境を踏まえ、最も安全な速度として設定されています。カーブの多さ、視認距離、天候の影響、他の交通量なども考慮されており、制限速度を守ることで安全な走行が実現します。オービスの40km/h超過という作動基準は、この制限速度を大きく逸脱した悪質な違反のみを取り締まるための基準です。

 

つまり、制限速度プラス40km/hというのは、すでに一般的な感覚では「非常に危険な速度」であることを意味しています。オービスに撮影されるという経験は、自分の運転が他者の命や自分自身の安全を脅かす行為であることを認識する機会となるべきです。

 

オービスは時速何キロで光る仕組みについて、法的観点から詳しく解説されています
オービスの罰金と違反点数、免許停止処分の具体的な基準について弁護士が説明しています
オービスの種類や光り方、撮影後の対応法について詳しく記載されています

 

 


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