日産マーチ中古相場 年式別買取価格の推移

日産マーチ中古相場 買取・売却価格

日産マーチ中古相場 現行（4代目）の年式別推移

2010年7月～2023年1月の販売期間を迎えた4代目日産マーチは、中古市場で安定した流通を見せています。過去6ヶ月の買取実績によると、2023年式（2年落ち）の買取相場は最大99.2万円、最小99.2万円となっており、新しい年式ほど高い評価を受けています。

 

2022年式（3年落ち）では最大183.8万円という高値が記録されており、これはグレード別、走行距離別での特に良好な条件の車両による買取実績です。一方、2021年式（4年落ち）も最大159.2万円と高水準を保っており、市場で根強い需要があることが伺えます。2020年式（5年落ち）は最大110.1万円、2019年式（6年落ち）は最大249.2万円というデータが報告されており、同じ年式でも個別の条件によって相場が大きく変動することが特徴です。

 

走行距離が重要な判断基準となる中古相場では、1万km以下の走行車両で最大183.8万円、2万km台で最大249.2万円、5万km台で最大110万円程度と、一般的に走行距離が少ないほど査定額が高くなります。ただし、走行距離が極端に少ない場合は放置車両と判断されるリスクがあるため注意が必要です。

 

日産マーチ中古相場 過去モデル（3代目以前）の相場状況

3代目マーチ（2002年3月～2010年6月）は中古市場でも流通量が豊富で、買取相場は3.3万円～23.6万円の範囲で取引されています。初代マーチ（1982年10月～1991年12月）は平均買取相場が高い水準にあり、特に「スーパーターボ」などのホットハッチモデルではプレミア価格での売却が実現しています。

 

2代目マーチ（1992年1月～2002年2月）は初代よりも低い価格帯となっているものの、発売から30年以上経過していることを考えると健闘している相場水準です。これらの旧モデルは需要が限定的であるため、売却時には年式や状態をしっかり査定に反映させることが重要となります。

 

日産マーチ中古相場 グレード別・高額買取実績ランキング

マーチの買取相場はグレードによって大きく異なります。最高買取実績は「Sプラムインテリア」の249.2万円（2015年式、走行距離0.7万km）で、これは特別内装を備えた希少グレードです。次点で「特 ニスモS」が183.8万円（2014年式、走行距離7.0万km）、「特 ニスモ」が110.1万円（2014年式、走行距離8.8万km）と続きます。

 

ニスモグレードは通常グレードと比べて顕著に高い相場を形成しており、38.7～58.4万円（1.2Lニスモ CVT）、13.0～284.4万円（ニスモS）の広い範囲での買取実績があります。ボレログレードも「特 ボレロ」で105.9万円の最高査定額が報告されており、人気度の高さが相場に反映されています。

 

X Vセレクションは最大99.2万円、通常のXグレードでも最大24.2万円の相場が形成されており、エントリーモデルながら一定の市場評価を受けています。12Sなどの基本グレードは3.8万円～11.1万円程度の相場となっており、グレード選択が中古マーチの売却価格に与える影響の大きさが明確です。

 

日産マーチ中古相場の買取を左右する査定ポイント

マーチの買取査定では、走行距離が最も重要な評価基準となります。同じ年式でも走行距離が10万km以上になると査定額が大きく低下し、最大46.2万円から最小3.6万円という広い幅での評価になります。この点からも、マーチの売却を検討する場合は走行距離が増える前の早期売却が有利であることが理解できます。

 

外装の状態も重要で、ボディカラーや傷の有無が査定結果に直結します。マーチは女性層に人気が高いため、特に内装の清潔さが強く意識される傾向があります。シートの汚れ、タバコのニオイの有無、内装の傷などは減点対象となりやすく、これらの要素だけで数万円単位での査定額差が生じる可能性があります。

 

オプション装備やメンテナンス履歴も査定ポイントとして考慮されます。修復歴のない車両は基本的に高く評価される一方で、過去に事故修復を経験した車両は相応の減点がなされます。同じ年式・走行距離でも、これらの条件により査定額が大きく変動することが多いため、複数の買取業者に査定を依頼することが相場を正確に把握するコツとなります。

 

日産マーチ中古相場 市場廃番と中古流通への影響

日産マーチは2023年1月に新規注文の受付を終了し、40年の販売歴に幕を下ろしました。これに伴い、中古マーチの相場に変化が生じています。廃番前のニーズ増加で一時的に買取相場が上昇したユーザーも見られますが、中古マーチの流通量が豊富なため、極端な相場変動は発生していません。

 

マーチが廃番となった背景には、日産の経営戦略変更があります。かつての人気コンパクトカーは、近年の販売台数で48位という低迷状況に陥っており、同じ日産のノート（販売台数4位）への集約化が経営判断となりました。また、ルノーとの資本関係見直しに伴い、欧州市場偏重の経営戦略からの転換も要因となっています。

 

今後、日産はコンパクトカー市場をノートで統一し、マーチの後継にはコンパクトEVを投入する方針を発表しています。この方針転換により、中古マーチの供給は段階的に減少していくことが予想されます。つまり、現在手持ちのマーチを売却する場合は、今後さらに供給が少なくなる前に売却することで、相場の維持が期待できる局面といえるでしょう。

 

<参考リンク>
2025年最新のマーチ買取相場データ、年式別・走行距離別の詳細な買取実績。

 

ネクステージ マーチ買取相場
グレード別、カラー別の詳細な中古相場情報と全国の買取実績。

 

価格.com 日産マーチ中古車相場情報
カーセンサーによる初代から現行までの全世代マーチ相場分析。

 

カーセンサー マーチ買取・査定相場