日産キックスモデルチェンジ最新情報2025年発売予定

日産キックスがついにフルモデルチェンジを迎えます。3代目となる新型キックスの最新デザイン、進化したe-POWERシステム、4WD追加など注目の変更点を詳しく解説。2025年発売予定の新型キックスは果たしてライバル車を凌駕できるのでしょうか?

日産キックスモデルチェンジ最新情報

日産キックス新型の主要変更点
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フルモデルチェンジで3代目へ

2025年10月に日本発売予定、北米では2024年3月に先行発表済み

パワートレイン大幅進化

1.4L e-POWERシステム搭載で燃費と走行性能が向上

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デザイン刷新

高級スニーカーからインスパイアされた洗練されたエクステリア

日産キックス新型デザイン変更点

新型キックスのエクステリアデザインは、従来のVモーショングリルから大胆に変更され、「デジタルVモーショングリル」を採用しています。このデザインコンセプトは「ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザイン」として開発されており、従来のSUVとは一線を画す都市的な印象を与えます。

 

特に注目すべきは、ボディサイドに配置されたスニーカーのソールからインスパイアされたアクセントです。これにより、単なる実用車ではなく、ファッション性を重視したライフスタイル車としての位置づけが明確になっています。

 

フロントマスクは水平基調のLEDライトがグリルを囲むように配置され、従来のVモーショングリルとは異なる脱Vモーショングリルデザインを採用。この変更は、日産の新しいデザイン言語の始まりを示しており、今後の日産車全体のデザイン方向性を示唆しています。

 

ワイドでスクエアな形状のフェンダーと、浮いているように見えるフローティングデザインのルーフが組み合わされ、コンパクトなボディサイズながら存在感のある外観を実現しています。

 

日産キックス新型パワートレイン進化

新型キックスの最大の進化点は、パワートレインシステムの大幅な改良です。現行モデルの1.2L e-POWERから、セレナと同じ1.4L e-POWERシステムへの変更が予想されています。

 

この新しいe-POWERシステムでは、フットブレーキとの協調回生制御が可能になり、ノーマルモードでも効率よく減速エネルギーを回収して燃費を向上させることができます。これは従来のエコモードやスポーツモードでのみ可能だった機能が、全走行モードで利用できるようになることを意味します。

 

北米仕様では2.0L直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力141PS、最大トルク190N・mを発生します。これに最新のエクストロニックCVTが組み合わされ、高速道路での追い越し時にも余裕のある加速性能を実現しています。

 

日本仕様では、燃費性能と走行性能のバランスを重視し、1.4L e-POWERシステムの採用により、現行モデル比で約6.4%の燃費向上が期待されています。

 

日産キックス新型4WDシステム追加

新型キックスでは、待望の4WDシステムが追加されます。現行モデルはFF(前輪駆動)のみの設定でしたが、新型では本格的な4WDシステムを搭載し、悪路走破性を大幅に向上させています。

 

北米向けキックスには初めて4WD車が登場し、ドライビングモードには「SNOW」という滑りやすい路面専用のモードが設定されています。このモードでは、4WDとビークルダイナミックコントロールシステムを細かく制御し、雪道でも安心して走行できる性能を実現しています。

 

最低地上高は約213mm(8.4インチ)で、これはセグメントトップクラスの数値です。この高い最低地上高により、悪路や雪道での走破性が大幅に向上し、アウトドアシーンでの活用範囲が広がります。

 

4WDシステムの追加により、キックスはより幅広いユーザーニーズに対応できるようになり、特に降雪地域や山間部での需要拡大が期待されています。

 

日産キックス新型インテリア快適性向上

新型キックスのインテリアは「モダンで繭(まゆ)に包まれるような感覚」をコンセプトに設計されています。最も注目すべきは、キックスとしては初めて「ゼログラビティーシート」が全席に採用されることです。

 

このシートは、長時間のドライブでも快適な姿勢を保ち、疲労軽減効果が期待できます。従来のキックスでは前席のみの設定でしたが、新型では後席にも採用され、全乗員の快適性が向上しています。

 

ダッシュボードには12.3インチの大型ディスプレイが搭載され、メーターパネルにも同サイズのカラーディスプレイが使用されています(最上級グレード)。これにより、運転中の情報確認がより直感的で分かりやすくなります。

 

利便性の面では、USB Type-Cポートが最大4か所に設置され、非接触充電トレーも装備されています。さらに、音楽好きには嬉しいBOSEのプレミアムオーディオシステムが用意され、前席のヘッドレストにスピーカーが内蔵される仕様も選択可能です。

 

新しい薄型デザインの電動パノラミックサンルーフもオプションで設定され、開放感のある室内空間を演出します。

 

日産キックス新型価格設定戦略分析

新型キックスの予想価格は約319万円からとされており、現行モデルのX・2WDグレード(299万8600円)から約20万円の値上げが予想されています。この価格設定は、フルモデルチェンジによる機能向上を考慮すると妥当な範囲と考えられます。

 

競合車種との価格比較では、トヨタ ヤリスクロスがガソリンモデルで約190万円から、ハイブリッドモデルでも230万円からという価格設定となっており、キックスとの価格差は約90万円と大きな開きがあります。

 

しかし、キックスは輸入車(タイ製)であることから、SOSコールやアルミホイールなどの装備が全車標準装備となっており、装備内容を考慮すると価格差は縮まります。

 

ホンダ ヴェゼルハイブリッド Z HondaSENSING(FF・276万円)との比較では、キックスの方が若干高価格となりますが、e-POWERシステムの優位性や装備内容を考慮すると、競争力のある価格設定と言えるでしょう。

 

北米市場では、ベーシックグレード「S」(FF)が2万1830ドル(約321万円)で、先代より500ドル(約7万3500円)安く設定されており、コストパフォーマンスの向上が図られています。